転出届に必要なものは?期限はいつからいつまで?【書き方も解説】

転出届に必要なものは?期限はいつからいつまで?【書き方も解説】

この記事では「転出届」について説明しています。

「転居届」については、以下ページを参考にして下さい。

>>転居届に必要な物は5つ!期限はいつからいつまで?<書き方解説あり>

 

「転出・転入・転居の違い」が分からない方は、住民票の3つの移し方と必要なものを参考にして下さい。

 

 

こんにちは。
元市民課職員のアキラです。

 

引越しが決まれば、「転出届」が必要となるケースが多いです。

 

とは言っても、

 

何が必要なのか?
いつまでに対応が必要か?
忘れた場合どうなるのか?

 

などなど色んな疑問が沸くでしょう。

 

このページでは、元市民課職員の筆者がどこよりもわかりやすくそれらを説明していきます。

 

 

 

 

転出届が不要なケースがある!<重要>

引越しする時に、「転出届が必要となる」と思いこんでいるケースがたびたび見られます。

 

まずは「必要なケース」と「必要ではないケース」を例として挙げますので、チェックしてみて下さい。

 

 

必要となる3パターン!@.違う都道府県へ引越しするとき

例)東京都⇒神奈川県

 

A.東京23区において、違う区へ引越すとき
例)渋谷区⇒品川区

 

B.市があり、市をまたいで引越すとき
例)神奈川県横浜市⇒神奈川県横須賀市

 

 

不要となる4パターン!@.市内で、区をまたいで引越すとき

例)大阪市淀川区⇒大阪市西成区

 

A.海外から引越してくるとき
例)ニューヨーク⇒東京都

 

B.区内で引越すとき
例)新宿区榎木町⇒新宿区歌舞伎町
例)名古屋市北区芦部町⇒名古屋市北区生駒町

 

C.区のない市において、市内で引越すとき
例)東京都調布市緑ヶ丘⇒東京都調布市国領町

 

※@Aは、引越し先にて「転入届の提出」のみでOK
※BCは、「転居届の提出」でOK

 

 

「やっぱり必要だ!」と確認出来た方は、このまま読みすすめて下さい。

 

一方、『今回の引越しでは転出届はいらないな』と確認出来た方は、以下もご確認下さい。

 

人気の関連ページ!
>>転入届や転居届の出し方まとめ!手続き期間は?土日もできる?

 

 

見積り比較してない方は要注意!


引っ越しが落ち着いてくる5月以降は特に、業者間の価格差が開くため、必ず何度か比較して下さい。


消費者庁からも、『見積りは複数の事業者に依頼し、価格だけでなくサービス内容も十分に検討すること』と忠告されている通り、比較すると見積りは数万〜数十万円変わります。

実際半額になることも多々あるため、一度は必ず比較して下さい。


ちなみに既に他社で申し込んでいても、見積もり時に提示される「標準引越運送約款」では、通常3日前までにキャンセルすれば「キャンセル料」は発生しません


なお、比較する際は有名な『引越し侍』がオススメ。

理由はシンプルで、「比較対象としている引越し業者」が圧倒的に多いため、より安い業者を見つけられる可能性が高いからです。


特に繁忙期を過ぎた5月中旬以降は、かなり下げてくれる業者も出てくるため、事前に何度か比べておかなければ損します。

見積り比較は無料なので、大損する前に必ず確認しておきましょう。


ちなみに、住所や家財を入力すると10社ほどの「見積り相場」がすぐに表示されますが、中には電話してくる業者もいます。

電話を受けたくない方は、「その他の要望欄」へ『電話は受け取れないため、必ずメールにてご連絡下さい』と一言入れておくと良いです。

私自身も過去に3回使っていますが、全然掛かってこなくなったためオススメです!


※クリックで公式ページへ移動します


 

 

 

転出届の提出時に必要なものは4つ!

「転出届」の提出に必要となる物は、人により微妙に異なります。

 

 

1.転出届

提出する

 

  • 市役所
  • 区役所
  • 町役場

 

「住民異動届」が用意されてますので、その場で記入して提出します。

 

記入例は後ほど「書き方と注意ポイント」で紹介します。

 

なお「郵送」する場合に限っては、各自治体のホームページから「転出届(郵送用)」という紙をダウンロード出来ます。

 

郵送を予定している方は、「郵送の方法」へジャンプして下さい。

 

 

 

2.本人確認書類

身分証明書としては、基本的に

 

  • 運転免許証
  • パスポート※郵送の場合は不可とする自治体もある
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 住民基本台帳カード
  • 健康保険証

 

があれば問題ありません。
※有効期限内であるものに限る

 

なお、それ以外にも

 

  • 特別永住者証明書
  • 在留カード
  • 猟銃・空気銃所持許可証
  • 戦傷病者手帳
  • 宅地建物取引士証
  • 電気工事士免状
  • 無線従事者免許証
  • 認定電気工事従事者認定証
  • 特種電気工事資格者認定証
  • 航空従事者技能証明書
  • 運行管理者技能検定合格証明書
  • 動力車操縦者運転免許証
  • 教習資格認定証
  • 船員手帳
  • 海技免状
  • 小型船舶操縦免許証
  • 恩給証書
  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 被保険者証(国民健康保険、健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険、船員保険)
  • 共済組合証
  • 高齢受給者証
  • 国民年金手帳
  • 年金証書(国民年金、厚生年金保険、船員保険)
  • 共済年金証書

 

などが認められますが、自治体により異なる可能性がありますので、先の5種類のいずれかがない場合は、事前に役場に確認しましょう

 

 

3.印鑑

「印は自署でOK」とする場合がほとんどですので、印鑑は基本的に不要です。
ただし自治体によりますので、万が一に備えて持参しておきましょう。

 

なお、シャチハタは「ゴムで出来ており、陰影が崩れる可能性がある」ため却下される可能性があります。

 

 

 

4.その他

その他、以下の物を持っている方は、あわせて持参して下さい。

 

現在住んでいる場所(市・区)の

  1. 国民健康保険証
  2. 介護保険被保険者証
  3. 後期高齢者医療証

 

1、2に関しては、今の自治体で一度「資格喪失手続き」を行い、転入先で再度「加入手続き・認定手続き」を行います。

 

3に関しては、「後期高齢者医療負担区分等証明書」を発行してもらえるので、それを転居先の役場へ提出する必要があります。

 

 

転出届の書き方と8つのポイント!

転出届の書き方について、8つのポイントを説明します。

 

なお役場では、「転出届」という名前ではなく「住民異動届」という用紙が置いてありますので、こちらに記入します。

 

 

 

フォーマットは市区町村で変わりますが、記載内容はいずれも変わりませんので、「疑問が浮かびそうな点」を説明していきます。

 

 

異動(予定)年月日

異動年月日は、実際に引越しをする日を記入しましょう。

 

「届け出る日付」ではありませんので注意しましょう。

 

「予定」ですので、曖昧な場合もとりあえず「引越しする可能性の高い日」を記入して下さい。

 

なお、すでに引越しが済んでいる場合は、引越しした日付を記入します。

 

※引越しが延期になった場合の対応は、「転出届の提出期限」で説明しています。

 

 

 

届出人

届出人は後ほど「届出人は3パターン!」で説明しますが、この欄には届け出る人の名前とサインが必要です。

 

サインは「印鑑ではなく自署でもOK」という場合も多いですが、念のために印鑑を持参しておく方が良いです。

 

 

 

今と今後の住所

それぞれの住所を記入しますが、

 

  • 「番」「号」
  • 「番地」

 

などが指定されており、分からない場合は

 

○○市○○町2-1-22

 

などと書けば、正しいものに修正してくれます。
※最初から係りの人に聞くのが一番です

 

 

 

世帯主

現在の世帯主と、今後の世帯主を記入します。

 

実家から飛び出して1人暮らしをするなら、恐らく現住所の世帯主は父親です。
※母親の可能性もあり

 

そして新しい住所では、あなたが世帯主になります。

 

もし「新しい住所でカップル(婚約状態含む)で同棲する」という場合は、大きく2パターンあります。

 

  • それぞれが世帯主になる

    ⇒相手が契約者であっても、あなたも世帯主になれます

  • どちらかが世帯主になる

    ⇒結婚していなくても、同じ住民票に載せることができます(続柄は後ほど説明します)

 

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本籍

本籍とは、「戸籍を置いている土地」の事を言います。

 

>>最速10秒!現在の「本籍」を超カンタンに調べられる5つの方法!

 

 

 

筆頭者

「筆頭者って何?誰?」という場合は、以下のページで一瞬で理解できます。

 

>>「筆頭者とは?誰なのか?」は、5秒もあれば把握できる!

 

 

 

異動した人(異動する人)

本人含め、引越しする全員分の名前を記入しましょう。

 

 

 

続柄

続柄は、以下の通り記入しましょう。

 

  • 世帯主であれば「世帯主」
  • (世帯主が夫の場合)奥さんは「妻」
  • (世帯主が妻の場合)旦那さんは「夫」
  • 子どもはすべて「子」

 

たとえば「子」であるあなたが、一人暮らしを始めるために「転出届」を記入する場合も、もちろん続柄は「子」です。

 

そしてあなたは、引越し先で「転入届」を出したタイミングで、新しくできる住民票において「世帯主」となります。

 

なお「カップル(婚約者含む)と同棲する」場合で、住民票を一つにする場合は、世帯主ではない側は「未届の妻(夫)」または「同居人」となります。

 

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「届出の種類」がある場合!

市区町村によっては、「住民異動届」に以下の様な “種類の選択肢” があるので、その場合は「転出届」を選べば良いです。

 

 

無ければ「転出です」と口頭で伝えましょう。

 

 

期間はいつからいつまで?忘れたらどうする?

転出届の提出は、「引越しの14日前からの受付」を目安としているところが多いです。

 

ただしきっちり「14日前から」と決まっているわけではなく、実際は融通が利きます。

 

その辺りは役場によっても違う可能性があるため、「都合上、直前の14日の間に提出できない」という場合は事前に確認しておきましょう。

 

 

提出を忘れていた!という場合

では提出を忘れて、

 

  • 大幅に遅れてしまった!
  • すでに引越してしまっている!

 

という場合にどうなるのかと言うと、問題なく提出できます。

 

ただし問題は、「原則、引越ししてから2週間のうちに転入届を提出しなければならない」という点です。

 

新しい町の役場で「転入届」を出すには、引越し前の役場で「転出届」を出していなければ、手続きできません

 

「転入届を2週間以内に提出しなさい」というのは、「住民基本台帳法第22条」で定められていることであり、過ぎるということは厳密には『違反している』という事になります。

 

この場合は、「住民基本台帳法第52条」によって最高5万円の過料(かりょう)が課せられる可能性があります。

 

ただし必ず罰金があるわけでもなく、役所の窓口で「以後、気をつけてくださいね」と言われるだけで済む事がほとんどです。

 

半年くらいであれば過ぎていても大したことにはならないと思いますが、これも各自治体による判断です。

 

もし過料が課せられたからと「以前の役場だと、半年遅れたくらいじゃ何も言われなかったぞ!」と怒っても仕方ありませんので、原則は14日以内に提出して下さい。

 

ちなみに、すでに引越しをしてたにも関わらず「転出日」に “虚偽の日付” を記入して提出した場合、これもまたバレると罰せられます。

 

引越しており「以前の役場が遠い」という場合は、転出届を郵送で提出することが出来ますので、面倒くさがらずに対応しましょう。

 

郵送の方法は後ほど「郵送で提出する方法!」で説明します。

 

「住民基本台帳法第22条」の一部抜粋

転入(新たに市町村の区域内に住所を定めることをいい、出生による場合を除く。以下この条において同じ。)をした者は、転入をした日から14日以内に、次に掲げる事項(いずれの市町村においても住民基本台帳に記録されたことがない者にあつては、第1号から第5号まで及び第7号に掲げる事項)を市町村長に届け出なければならない。

〜以下、略〜

引用元:住民基本台帳法

 

「住民基本台帳法第52条」

第52条 第22条から第24条まで又は第25条の規定による届出に関し虚偽の届出(第24条の2第1項若しくは第2項又は第28条から第30条までの規定による付記を含む。)をした者は、他の法令の規定により刑を科すべき場合を除き、5万円以下の過料に処する。

2 正当な理由がなくて第22条から第24条まで又は第25条の規定による届出をしない者は、5万円以下の過料に処する

引用元:住民基本台帳法

 

 

 

引越しが延期になった場合は?

転出届を提出し、転出証明証を発行してもらったものの、引越しが延期になる場合もあるでしょう。

 

すでに説明のとおり、引越し先で出す「転出届」には “異動日から14日間” という提出期限がありますので、引越しが延期すると提出も延びてしまいます。

 

もし大きく延期する場合は、転出届を提出した役所へ「転出証明書」を持参し、その旨を説明しましょう

 

また延期が誤差レベルであれば、基本的には「窓口で説明さえできればそのままでも大丈夫」ですが、自治体による部分もあるため、念のため確認しておいた方が良いでしょう。

 

 

誰が提出できる?届出人は3パターン

「届出人」と「提出する人(窓口に来る人)」は違っても良いです。

 

転出届の書き方」で挙げた画像を例にすると・・・

 

 

このように

 

  • 届出人
  • 提出する人(窓口にこられた人)

 

は分かれています。

 

※「窓口にこられた人」の欄は、自治体によっては無い場合もあります(もちろんその場で身分確認があります)

 

 

届出人

届出人は、以下の3パターンと決まっています。

 

  • 世帯主
  • 提出する本人
  • 上記と同一世帯の人

 

「同一世帯の人」というのは、「住民票(世帯全部)」を取得したときに、同じ住民票に載る方です。

 

同じ住所に住んでいても、二世帯住宅のように世帯が分かれている場合は、届出人になれません。

 

ちなみに、自治体によっては以下のように「本人・世帯主」に○を付けるようになっています。

 

 

しかし同一世帯員であれば「届出人」になれますので、同一世帯員が届出する場合は、○をつける必要はありません。

 

※たとえば子どもの転出届を、世帯主ではない母親が届出人となることができます
(本人でも世帯主でも無いパターン)

 

「世帯主」については、以下のページで説明しています。

 

人気の関連ページ!
>>世帯主の意味とは?「一人暮らし」「同棲」では誰?世帯主は2人でもOK?

 

 

 

提出する人

ここも基本的には「届出人」と同じになりますが、第三者(代理人)にお願いすることが出来ます。

 

その場合は

 

  • 届出人からの委任状
  • 代理人の身分証明証

 

が必要となります。

 

※上の画像では、「同一世帯員が提出する場合も、委任状が必要だ」と勘違いする人が出てきそうですが、同一世帯の方が提出する場合は委任状は不要です

 

委任状については、のちほど「委任状の書き方と代理申請の仕方」で説明します。

 

なお未成年の方も「届出人」にはなれますが、その人が15歳未満の場合、提出は親権者が行わなければなりません。

 

 

郵送で提出する方法!

「忙しくて引越しまでの14日間に提出に行けない」
「忘れてて引越してしまった!」

 

という場合には、郵送で転出届を提出することが出来ます。

 

 

転出届の準備

転出届は、各自治体のホームページでダウンロードできます。

 

しかしダウンロードや印刷が出来ない場合は、「手書きの申請書でもOK」としている自治体もあります。
※手書きの可否については、あらかじめ自治体に確認しましょう。

 

では、それぞれのパターンで説明します。

 

 

転出届をダウンロード・印刷できる場合

大阪府茨木市のフォーマットを例にしますが、いずれの自治体も記載する内容はほぼ変わりません。

 

 

 

@住所
「これからの住所」と「今後の住所」を書きましょう。

世帯主については、「届け出の書き方(世帯主)」を参考にして下さい。

 

 

 

A本籍と筆頭者
本籍とは「戸籍を置いている土地」のことを言います。

それぞれ分からない場合は、以下のページを参考にして下さい。

 

 

 

B名前と続柄
自分を含め、転出する人全員の名前と生年月日を記入します。

続柄は、

 

  • 世帯主であれば「世帯主」
  • 世帯主が夫の状況において、妻は「妻」
  • 世帯主が妻の状況において、夫は「夫」
  • 家族で住んでおり、子どもであれば「子」

 

となります。

もし一人暮らしをしているのであれば、その方はもちろん「世帯主」です。

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C特例転出届
マイナンバーカード」もしくは「住民基本台帳カード」をお持ちの場合は、「特例転出届」という形で届出を出す事が出来ます。

転出する場合、本来は

 

  • 転出届の提出
  • 転入届の提出(引越し先での対応)

 

があるので、2回窓口への届出が必要となります。

しかし「マイナンバーカード」もしくは「住基カード」をお持ちの場合は、あらかじめ「特例転出届」を転出側の市区町村へ提出することで、窓口での対応が転入側での一度だけで済ますことが出来ます。

 

「特例転出届」は、自治体によって「専用の転出届」を作成している場合がありますので、必ずご確認ください。

 

「特例転出届」を出すにしても、「郵送での手続き」が必要なので、実質2回の対応は必要です。

「転出時に足を運ばなくて良い」というメリットはありますが、郵送を使うとなると、転出届・特例転出届、いずれも手間は変わらないです。

※特例転出届の場合は「転出証明書」が返送されてきません。無しで転入手続きが出来ます。つまり「返信用封筒・切手」の負担が無くなる、というメリットは一応あります。

 

 

 

「手書き」で転出届を書く場合

手書きの場合は、便箋などに

 

  1. 転出する予定の年月日
  2. 転出先の住所と世帯主
  3. 現在の住所と世帯主
  4. 本籍と筆頭者
  5. 転出する人の情報

    ⇒氏名・生年月日・性別・続柄

 

を書いて下さい。

 

「世帯主・本籍・筆頭者・続柄」については、上の「転出届をダウンロード・印刷できる場合」で説明しています。

 

 

 

その他、郵送に必要なもの

転出届以外に同封する物として、

 

  • 身分証明書のコピー

    ⇒運転免許証・保険証など。ただしパスポートは自治体によってはNGとしているので注意して下さい。

  • 返信用の封筒

    ⇒82円切手を貼っておきましょう。また、新住所もしくは旧住所を記入しておきましょう。

 

が絶対に必要です。

 

それ以外にも、
以下をお持ちの方(加入している方)は封筒に同封して下さい。

 

転出する市・区の

 

  • 国民健康保険証
  • 介護保険被保険者証
  • 後期高齢者医療証

これらの返却が必要な理由は、
「持参するもの」内の『4.その他』で説明しています。

 

 

郵送時の注意点!

郵送での手続きが完了すると、「転出証明書」が返送されてきますが、返送までは7〜10日掛かります

 

「転出証明書」は、新しい自治体での「転入届」の際に必要となりますので、早めに対応しておきましょう。
※転入届は、引越し後14日以内の届出が義務付けられています

 

期限については、上の「提出期限はいつからいつまで?」でも説明しています。

 

 

代理人に渡す「委任状」の書き方

代理人に依頼する場合の「手続きの流れ」を説明します。

 

「転出届」は

 

「届出人」と「提出する人」は違っても良い

 

と説明しました。
※詳しくは「誰が提出できる?届出人は3パターン」

 

そして「提出する人」は、届出人からの委任状があれば、代理人にお願いする事が出来ます。

 

 

委任状に書く内容は?

委任状は、各自治体のホームページにてダウンロード出来ます。

 

 

フォーマットは各自治体によって変わりますが、書く内容にほぼ差異はありません。

 

 

代理人

「代理人の住所・氏名」を、代理人自ら記入しましょう。

 

委任事項

この場合の委任事項は、「住民基本台帳の転出の手続きにかかる一切の権限」と書けば良いです。届出人が記入しましょう。

 

委任者

言い換えると「届出人」のことです。
「届出人の住所・氏名・電話番号」を、届出人自ら記入しましょう。
なお、印鑑も忘れずに押印して下さい。
※シャチハタは却下される可能性がありますので注意して下さい

 

 

 

「委任状」以外に必要なもの

委任状以外には

 

  • 転出届(自治体で貰えます)
  • 代理人の身分証明書

 

が必要です。

 

 

「転出届」と共に行うべき手続き!

「転出届」とともに行うべき手続きとして、いくつか挙げられます。

 

当てはまる物がある場合は、きちんと手続きしておきましょう。

 

 

マイナンバー関連の「住所変更」

通知カードやマイナンバーカードは、転出届を提出するタイミングであわせて提出しましょう。

 

こちらも転入後14日以内の住所変更が定められています。

 

ちなみに、マイナンバーカードに関しては90日以内に「継続利用」の手続きも必要です。

 

この手続きをしなければ失効してしまうため要注意。

 

>>マイナンバー(通知)カードの「住所変更」手続き!引越し後の7つの注意

 

 

 

国民健康保険証の資格喪失手続き

現在住んでいる場所(市・区)の「国民健康保険証」をお持ちの場合は、『資格喪失手続き』が必要です。

 

また、転入先の自治体では「加入手続き」が必要となります。

 

 

 

介護保険被保険者証の資格喪失手続き

現在住んでいる場所(市・区)の「介護保険被保険者証」をお持ちの場合は、『資格喪失手続き』が必要です。

 

そして引越し後14日以内に、「要介護・要支援認定」を申請する必要があります。

 

期限内に行わない場合は、現在受けている支援・介護サービスが受けられなくなる可能性があります。

 

 

 

後期高齢者医療証を持っている方

現在住んでいる場所(市・区)の「後期高齢者医療証」をお持ちの場合は、転出する前に「後期高齢者医療負担区分等証明書」を発行してもらいましょう。

 

引越し後は、転居先の役場に証明証を提出する必要があります。

 

 

 

児童手当の住所変更

引越し前の役場で「児童手当受給事由消滅届」の提出が必要となります。

 

また、引越し後の役場では「児童手当認定請求書」の提出が必要です。

 

なお、児童手当には「15日特例」という考えがあります。

 

これにより、引越し後15日以内に手続きを終えれば、「通常規則では支給されない月」の手当ても受けることが出来ます。

 

 

 

国の指定動物と一緒に引越す

犬や猫などの「国の指定動物」と一緒に引越す場合は、「登録事項変更届」の提出が必要となります。

 

提出後に「鑑札(かんさつ)」をもらいますので、引越し後の役所で

 

  • 鑑札の提出
  • 登録住所の変更手続き

 

を行う必要があります。

 

 

転出届に有効期限はあるの?

「転出届」自体に有効期限はありません

 

また、転出届を出した時に貰える「転出証明書」にも有効期限はありません。

 

ただし、「期限はいつからいつまで?」で説明したとおり、引越しした日から二週間以内に

 

  • 転出証明書
  • 転入届

 

を提出しに行かなければならないと、法律で決まっています。

 

過料(罰金)を課せられる可能性がありますので、必ず提出しに行きましょう。

 

なお「転入届」の提出時には、

 

  • 通知カード
  • マイナンバーカード

 

の住所変更も必要となるため、必ず持参しましょう。

 

人気の関連ページ!
>>マイナンバー(通知)カードの「住所変更」手続き!引越し後の7つの注意

 

 

 

土日に提出できるの??

自治体によっては、土日にも受付けている場所がありますが、原則は「土日に出すのは難しい」と考えておいた方が良いです。

 

ただし転出届は郵送での提出が可能ですので、難しい場合は極力早め(※)に郵送しましょう。

 

※「転出証明書」が返送されるまでに多少の時間を要すため

 

郵送方法は、上の「郵送での送り方と、転出届の書き方」を参考にして下さい。

 

 

 

海外へ引越す場合には提出するの?

海外への引越しの際も、提出する必要があります

 

ただし、以下を満たしている場合は必要ありません。

 

  • 今現在、家族と暮らしている
  • 海外での滞在期間は1年未満となる
  • 家族の元に戻ってくる

 

上記の場合は「住所は家族の元にある」という考え方になります。

 

しかしこの場合でも、滞在期間が1年を超えると判明した時点で、転出届を提出しなければなりません。

 

 

海外へ引越す場合の転出届の内容

手続き内容は、国内で引越す場合とほぼ変わりません。

 

違う点は以下2点です。

 

  • 転出届に記載する「転出先の住所」に、国名を記入する。
  • 転出証明証は発行されない。

    ⇒国内のみ通用する物です。

 

よって、当ページで説明のとおりの「持ち物」を持参して、役所に手続きに行きましょう。

 

 

 

さいごに!

転出届の提出方法や必要なもの、期限についてまとめてみました。

 

転出届を遅延すると、結果的に転入届の提出も遅れてしまいます。

 

「引越し後14日以内」という期限は決して短すぎる期間でもありませんので、なるべく早めに対応するようにしましょう。

 

見積り比較してない方は要注意!


引っ越しが落ち着いてくる5月以降は特に、業者間の価格差が開くため、必ず何度か比較して下さい。


消費者庁からも、『見積りは複数の事業者に依頼し、価格だけでなくサービス内容も十分に検討すること』と忠告されている通り、比較すると見積りは数万〜数十万円変わります。

実際半額になることも多々あるため、一度は必ず比較して下さい。


ちなみに既に他社で申し込んでいても、見積もり時に提示される「標準引越運送約款」では、通常3日前までにキャンセルすれば「キャンセル料」は発生しません


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