住民票の15の記載内容を「見本」で解説!記載事項から分かることは?

住民票の15の記載内容を「見本」で解説!記載事項から分かることは?

こんにちは。
元市民課職員のアキラです。

 

この記事は、

 

  • 住民票には何が書かれているのか?
  • マイナンバーの記載は出来るのか?
  • 「前の前の住所」を知りたい時は住民票で見れるのか?

 

といった疑問をお持ちの方に向けた内容です。

 

住民票の『見本』とともに、15の記載項目について説明します。

 

また「住民票で確認出来ない項目」について、どのように確認するのか?も併せて説明しております。

 

目次
  • 住民票の15項目を見本とともに解説!
  • 「個人票」では修正前の情報が分かる!
  • 「以前の町での住民票」や「亡くなった人の住民票」の中身は見れないのか?

 

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住民票の15項目を見本とともに解説!

では早速項目を説明していきますが、「細かい説明は不要!」という方もいらっしゃると思います。

 

そのため、まずは書かれている内容を一気に紹介します。

 

住民票に記載される内容

※赤字の6つは、申請時に申し出がなければ記載されません

 

  1. 住所
  2. 世帯主の氏名
  3. 氏名
  4. 生年月日
  5. 性別
  6. 世帯主との続柄
  7. 住民票コード
  8. 個人番号(マイナンバー)
  9. 住定年月日

    (その住所に住み始めた日)

  10. 住定届出年月日

    (自治体に転入届けを提出した日)

  11. 住民年月日

    (その自治体に住み始めた日)

  12. 本籍
  13. 筆頭者
  14. 前住所(一つ前の住所)
  15. 備考

 

 

 

例として、私が過去に取得した「東京都渋谷区」の住民票を挙げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

@:住所

住民登録されている住所が記載されています。

 

「住民票通りの住所を記載して下さい」と言われた場合、この住所をそのまま書き写しましょう。

 

 

 

 

A:世帯主の氏名

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

世帯主の名前が記載されています。

 

世帯主とは、簡単に言うと「その世帯において生活の柱となっている人」であり、1世帯に1人しかいません。

 

あなたが1人暮らしをしているのであれば、あなたが世帯主です。

 

>>世帯主の意味とは?「一人暮らし」「同棲」では誰?世帯主は2人でもOK?

 

 

 

 

BCD:氏名・生年月日・性別

その世帯に属している方の

 

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別

 

が記載されています。

 

 

 

E:世帯主から見た続柄

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

上の住民票のように「続柄」としか書かれてない場合もありますが、これは「世帯主から見た続柄」が記載されています。

 

ほとんどのケースにおいて

 

  • 世帯主
  • 妻(もしくは夫)

 

と記載されていますが、一部例外もあります。

 

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>>続柄の書き方がパッと分かる一覧まとめ!【図で分かりやすく解説】

 

 

 

 

F:住民票コード

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

住民票コードとは、住民ごとに割り振られている11桁の番号です。

 

住民基本台帳ネットワーク上において、一人ひとりを識別するために使われます。

 

個人番号(マイナンバー)とは用途が全く異なります。

 

なお民間企業でのコード利用は禁止されているため、「住民票コードが記載された住民票」の提出を求められることは通常無いでしょう。

 

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>>住民票コードとマイナンバーの3つの違い!【調べ方・使い道まとめ】

 

 

 

 

G:個人番号(マイナンバー)

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

マイナンバー(個人番号)は、住民登録されている全ての人に割り振られている12桁の番号。

 

社会保障や税などの分野において、効率的に情報を管理するために使われます。

 

こちらは勤務先などで「社会保障の手続き」のために使われることがありますので、「マイナンバー記載ありの住民票」の提出を求められることもあります。

 

なお、すべての住民に届いている「通知カード」にマイナンバーの記載があるため、通常は記載しなくて良いです。

 

【通知カード】

 

 

万が一「通知カード」を紛失した場合は、3通りの手続きがあります。

>>【マイナンバー通知カード】紛失時の3つの手続きと、悪用リスクまとめ!

 

また紛失していても「マイナンバーカード」は作れますので、どうせならマイナンバーカードを作ってしまいましょう。

 

 

 

H:住定年月日

「その住所に住み始めた日」であり、「転入日」とも言われます。

 

「この日からこの住所で生活しています」と自己申告した年月日が記載されています。

 

多くの場合では「引越ししてきた日」になると思います。

 

 

 

 

I:住定届出年月日

市区町村役場に「届出」を提出した年月日が記載されています。

 

いわゆる「住民票の移動」が完了した日とも言えます。

 

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J:住民年月日(住民となった日)

「当該市区町村(その自治体)の住民となった日」が記載されます。

 

Hと同じ年月日となっています。

 

 

 

 

K:本籍

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

本籍とは「戸籍を置いている土地」を言います。

 

本籍は引越し時に変更する必要がないため、「住所≠本籍」の方も多いでしょう。

 

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L:筆頭者

※申請時に「記載する」のチェックが必要

 

筆頭者とは、「その戸籍における主」のようなものです。

 

住民票に置き換えてみると「世帯主」のようなもの。

 

通常は夫が筆頭者ですが、妻が筆頭者の場合もあります。

 

「筆頭者が誰なのか?どのように決まるのか?」については、以下で説明しています。

 

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>>戸籍謄本の筆頭者が5秒で分かる超カンタンな調べ方を紹介!

 

 

 

 

M:前住所

文字通り「一つ前の住所」が記載されています。

 

もし「前の前の住所」を知りたいという場合は、「戸籍の附票」を取ることで確認出来ます。

 

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>>戸籍の附票とは?保存期間や写しの取り方・手数料【完全版】

 

 

 

 

N:備考

特筆すべき内容がある時に記載されますが、空欄の方が多いでしょう。

 

 

 

「個人票」では修正前の情報が分かる!

「住民票の写し」には、実は

 

  • 世帯連記式
  • 個人票

 

という2種類の出力方法があります。

 

どちらも記載内容に際はないのですが、個人票の場合は変更のあった項目が分かるようになっています

 

【個人票】

 

ちなみにこれは、氏名や本籍など「住民票そのものが新しく切り替わることのない変更」があった場合に、修正が入ります。

 

市区町村を超えて引越しした場合は、旧市区町村の住民票は「除票」という名に変わり、新しい市区町村で新たな「住民票」が作られます。

 

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>>住民票の除票とは?保存期間や取得方法を見本で解説します【まとめ】

 

 

 

「以前の町での住民票」や「亡くなった人の住民票」の中身は見れないのか?

中には「以前の住民票」を見たいという方もいらっしゃると思います。

 

そのような場合は、

 

  • 除票の写し
  • 改製原住民票

 

を取る必要があります。

 

詳しく知りたい方は以下ページへどうぞ。

 

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住民票の「取り方」や「注意点」まとめ

住民票の取り方は上記の「コンビニ取得」を含めて4種類ありますが、発行手数料が若干変わります。

>>住民票の4つの取り方と必要なもの!どこで取ると得か?【土日も可能】

 

 

もしも「取りに行く時間がない!」という場合は、カンタンに「代理人に頼む」ことも出来ますよ。

>>住民票は本人以外でも取れる!【家族・知人による代理取得と委任状】

 

 

なお住所が変わった際の「住民票の移動」は住民基本台帳法によって定められているため、移動していない場合は最悪なケースとして罰金を課される可能性もありますので注意しましょう。

 

 

 

あとは余談ですが、「原本」や「写し」という概念が分からない方もいらっしゃると思いますので、そのあたりもまとめています。

>>住民票の「原本・写し・コピー」の3つの違いを分かりやすく解説します

 

 

 

 

さいごに!

住民票の15の記載事項について説明しました!

 

当サイトでは、「住民票」や「マイナンバーカード」、「戸籍の証明書」について分かりやすくまとめております。

 

ぜひ他のページも参考にしてみて下さい。


 

住民票の「取り方」


住民票の「移動」


住民票の「内容」


住民票の「種類」


その他、住民票の情報!

 

 

 

マイナンバーカードの発行


マイナンバーカード発行後の手続き


通知カードの手続き


その他、マイナンバーに関わること

 

 

 

戸籍謄本・抄本の「取り方」


本籍・筆頭者の「調べ方」


本籍の「変え方」


戸籍謄本の「内容」


戸籍謄本の「種類」


その他、戸籍・本籍の情報!