戸籍謄本と住民票の5つの違いを画像付きで分かりやすく解説!

戸籍謄本と住民票の5つの違いを、画像付きで分かりやすく解説!

こんにちは。
元市民課職員のアキラです。

 

「戸籍謄本を取って来てください」と言われたときに、「あれ?住民票と何が違うんだろう?」と疑問に思った事のある方も多いハズ。

 

どちらも皆さん「何となく」は知っていても、内容の違いを詳しく知っている方は少ないでしょう。

 

そこでこのページでは、「戸籍謄本・戸籍抄本・住民票」の違いを5つに分けてどこよりも分かりやすく説明していきます。

 

目次
  • まずは戸籍謄本と住民票の「大きな違い」を知ろう!
  • 「細かな5つの違い」を知ろう!

    1. 「本籍」と「住所」の違い
    2. 「筆頭者」と「世帯主」の違い
    3. 「続柄」の記載の違い
    4. 請求先(申請先)の違い
    5. その他、記載内容の違い

 

 

 

 

 

戸籍謄本と住民票の大きな違い!

まずは、戸籍謄本と住民票の「大きな違い」を説明します。

 

記載内容など細かな違いは、後ほど説明します。

 

 

ではまずは「大きな違い」からですが、これは

 

  • 戸籍謄本

    ⇒同じ戸籍に入っている人の情報を見るもの

  • 住民票

    ⇒同じ世帯(住民票)に入っている人の情報を見るもの

 

という違いです。

 

「戸籍の情報」「住民票の情報」は全く別の物です。

 

要は

 

「“家族との繋がり” の情報」を証明するものか?

 

「“住んでいる場所” の情報」を証明するものか?

 

が違うということです。

 

 

 

「戸籍謄本」に書かれている内容

では戸籍謄本に何が書かれているのかと言うと…

 

戸籍に入っている人の

 

  • 氏名
  • 生年月日
  • 父と母の名前
  • 父と母から見た続柄
  • 結婚した日や配偶者名(結婚していれば)

 

と、

 

  • 本籍(戸籍の置かれている住所)
  • 筆頭者(戸籍の持ち主)

 

が書かれています。

 

要は「家族との繋がり」が書かれているのが戸籍謄本です。

 

もちろん、戸籍には「自分の家族」の情報しか載りません。

 

【戸籍謄本の例】
戸籍謄本の例

 

戸籍謄本・抄本の違い

  • 戸籍謄本

    ⇒戸籍に載っている人物全員の情報を取得する

  • 戸籍抄本

    ⇒戸籍に載っているうちの一人、もしくは複数人の情報を取得する

 

 

 

「住民票」に書かれている内容

一方の住民票に何が書かれているのかと言うと…

 

住民票に入っている人の

 

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 現住所と、その住所に住み始めた日
  • 前住所(一つ前の住所)

 

と、

 

  • 世帯主名

 

が書かれています。

 

要は、「どこに誰と住んでいるのか?」が書かれています。

 

住民票には、結婚していない婚約者や、同居人(ただの知人など)も一緒に載せることが出来ます。

 

「一つの戸籍」には親と子の2代までしか入ることが出来ないので、戸籍謄本においては、自分から見た「孫」や「祖父」の情報はありません。

 

しかし住民票は、一緒に生活を営んでいる人であれば、孫や祖父はもちろんのこと、知人(同居人)も同じ住民票に登録できます。

 

【住民票の例】

 

 

 

「細かな5つの違い」を見ていこう!

ここからは、

 

  • 「本籍」と「住所」は何が違うの?
  • 「筆頭者」と「世帯主」は何が違うの?

 

といった細かい違いを説明していきましょう!

 

 

「本籍」と「住所」の違い!

戸籍には「本籍」という言葉が出てきます。
(希望すれば、住民票にも載せることが出来ます)

 

本籍とは、

 

戸籍を置いている住所

 

を示しています。

 

一方の「住所」というのは、文字通り「住んでいる場所」です。

 

※厳密にいうと「住民票を登録している場所」です

 

つまり「本籍」と「住所」は違うものです。

 

もちろん

 

本籍=住所

 

の人も多いと思いますが、引越しのタイミングで「本籍は移動させる必要がない」ため、本籍と現住所が違うという方も多いです。

 

ちなみに本籍は無理に移す必要はありませんが、住所は移さなければいけません。
※住民票の移動は、法律で定められています

 

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「筆頭者」と「世帯主」の違い!

戸籍には「筆頭者」という、カンタンに言うと「戸籍の持ち主」のような概念があります。

 

一方の住民票には、「世帯主」という「1つの世帯において生計をメインで維持している人」がいます。

 

一般的な家庭においては、そのほとんどで父親が「戸籍の筆頭者」でありつつ、「住民票の世帯主」でもあります

 

筆頭者の考え方については、『戸籍謄本の筆頭者が5秒で分かる超カンタンな調べ方を紹介!』で分かりやすくまとめていますので、こちらをご覧下さい。

 

世帯主については、以下をご覧下さい。

>>世帯主の意味とは?「一人暮らし」「同棲」では誰?世帯主は2人でもOK?

 

 

 

「続柄」の記載の違い!

戸籍には「筆頭者との続柄」があり、住民票には「世帯主との続柄」があります。

 

そしてその中で出てくる「続柄」の記載方法にも違いがあります。

 

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>>続柄の書き方がパッと分かる一覧まとめ【図で分かりやすく解説!】

 

 

 

 

請求先(申請先)の違い!

戸籍は「本籍にある役場」で管理されているため、戸籍謄本(抄本)を取得したい場合は、「本籍の役場」に請求する必要があります

 

一方の住民票は「住んでいる町の役場」で管理されているため、住民票を取得したい場合は、「最寄の役場(市役所や区役所)」に請求する必要があります。

 

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その他、記載内容の違い!

その他、細かい違いで言えば「住民票にはマイナンバーを載せられる」という点もあります。

 

「マイナンバーが載った物が欲しい」と提出先から要求されている場合、それは「戸籍謄本」ではなく「住民票」だと考えられます。

 

さらに詳しく知りたい方は、以下も参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

さいごに!

戸籍謄本(抄本)と住民票の違いを説明してみました。

 

繰り返しますが、要は

 

「“家族との繋がり” の情報」を証明するものか?

 

「“住んでいる場所” の情報」を証明するものか?

 

が違うということです。

 

ちなみに、住民票の「原本・写し・コピー」の違いが分からない方も多いようですので、以下でまとめています。

>>住民票の「原本・写し・コピー」の3つの違いを分かりやすく解説します

 

 

当サイトでは、これ以外にも「戸籍・住民票」関連の情報を分かりやすくまとめていますので、あわせてご確認ください!

 

なお、「マイナンバーカード」があれば、戸籍謄本や住民票をコンビニで簡単に取得できるようになるため、とても便利ですよ。

 

 


 

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