【婚姻届の証人】両親・友人に依頼するリスクは?いない時はどうする?

【婚姻届の証人】誰にお願いするのがベストか?両親・友人に依頼するリスクはある?いない時はどうする?

このページでは「証人は誰にお願いすべきか?」について説明しています。
「証人欄の書き方・訂正方法」については、以下ページをご覧下さい。

>>【婚姻届の証人】印鑑や捨印、「住所・本籍」の書き方・訂正を解説!

 

こんにちは。
元市民課職員のアキラです。

 

まずはご結婚おめでとうございます!

 

「婚姻届」の記入にあたって必要になるのが「証人」の欄。

 

そんな「証人」について、

 

  • 誰にお願いしたら良い?
  • 受ける側に何らかのリスクはあるのかな?
  • お願いできる人がいない時はどうすれば良い?
  • 外国人の知人にお願いしても良いの?

 

などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。

 

そこでこのページでは、これらの疑問に分かりやすくお答えしていきます。

 

 

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証人は絶対に2人の署名が必要!

婚姻届には「証人」欄がありますが、ここには絶対に2人の署名が必要です。

 

※以下は例です

 

 

2人の署名が必要であることは、民法第739条でも書かれています。

 

民法第739条

  1. 婚姻は、戸籍法(昭和二十二年法律第二百二十四号)の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる。
  2. 前項の届出は、当事者双方及び成年の証人二人以上が署名した書面で、又はこれらの者から口頭で、しなければならない。(婚姻の届出の受理)

引用:民法

 

 

簡単に言うと、婚姻の届け出では

 

  • 夫となる者
  • 妻となる者
  • その他、成人2人

 

計4人の署名が必要ですよ、ということです。

 

そして、証人は「成人(20歳以上)であれば誰でも良い」のです。

 

また、夫側から1人、妻側から1人という決まりはありませんので、たとえば

 

  • 夫側の両親2人
  • 妻側の両親2人
  • 夫側の知人2人
  • 妻側の同僚2人

 

などでも問題ありません。

 

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>>【婚姻届の証人】印鑑や捨印、「住所・本籍」の書き方・訂正を解説!

 

 

「口頭」でも良いの?!

ちなみにですが、上で引用した民法739条では、「又はこれらの者から口頭で〜」という文言があります。

 

これを見ると、『署名しなくとも口頭で伝えれば良いのかな?』と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

 

ただしこれは例外ケースであり、「書面へ記入出来ない、やむを得ない理由」がある場合のみ受け付けてもらえます。

 

もしそのような状況にある場合は、事前に自治体に連絡しておくか、そもそも証人を他の方へお願いする方が楽でしょう。

 

 

 

皆は誰にお願いした?100人にアンケート!

上で説明のとおり、証人は成人(20歳以上)であれば誰にお願いしても良いことになっています。

 

そこで当サイトでは、インターネットを通して100人の方に

 

  1. 誰に証人をお願いしたか?
  2. なぜその人にお願いしたのか?

 

をアンケートしてみました。

 

その結果、以下のとおりとなりました。

 

 

 

友人・同僚・上司(37%)

 

■理由■

  • 単純に親が近くにいないため
  • 私の実家が遠いため、行き付けのバーの店長に書いてもった
  • 急いでいたため、会社の同僚にお願いした
  • 誰でも良いと聞いたので、身近な友達に頼んだ
  • 顔合わせもして両家の親も承諾の上だから、特に「親の署名」に拘ろうと思わなかった

 

 

 

夫側の父・妻側の父(27%)

 

■理由■

  • 両家の家長である父に認めてもらいたかったから
  • 特にお礼が必要になることもなく、普通の流れだったから
  • 夫側の父を立てるために、先に書いてもらった
  • 特に深い理由は無いが、双方の両親に渡したら父親が書いていた

 

 

 

夫側の母・妻側の父(12%)

 

■理由■

  • 「嫁を貰う」という立場的に、妻側の父にお願いしたかった
  • 夫側がシングルマザーだったため
  • 特に理由はなく、そうなった

 

 

 

夫側の父・妻側の母(8%)

 

■理由■

  • 「俺が書くと」うるさいため父に書いてもらったが、両家の承諾という意味で、妻側にお願いしたら母の署名だった
  • 本当は両家の父に貰いたかったが、私の家庭がシングルマザーだったため
  • 特に理由はなく、署名をお願いした結果こうなった

 

 

 

夫側の両親(6%)

 

■理由■

  • 妻の実家が遠いため、私の両親に書いてもらった
  • 両家に渡すのが手間だったため、夫側の両親に書いてもらった

 

 

 

妻側の両親(5%)

 

■理由■

  • 夫側の実家が遠いため、私の両親に書いてもらった

 

 

 

どちらかの兄弟(5%)

 

■理由■

  • 実家よりも兄弟の家が近かったから
  • シングルマザーなので、兄が父の代わりとなっていた

 

 

 

以上はあくまでも当サイトが独自で調べたものですので、参考程度にして下さいね。

 

なお私自身が婚姻届を提出した際は、友人・知人にお願いしました。

 

また、知人に証人をお願いされたことが何度かありますが、都心で出合ったカップルは実家が遠いケースも多いことから、「友人・上司」などにお願いする事が多いのかな、と感じました。

 

なおこのアンケートは日本全国ランダムに集めていますが、このような結果となったため、案外『婚姻届で改めて両親の許可を得る!』というイメージはあまり無いのかもしれませんね。

 

 

では続いて、
証人になることでのリスクはあるのか?という点について説明しましょう。

 

 

 

婚姻届の証人になるとリスクはある?

『婚姻届の証人欄に署名してほしい!』と言うと、中には「えっ!これって何かリスクあるのかな…」と一瞬考えてしまう人も多いです。

 

もしも「婚姻届の証人」に対して、「連帯保証人」のようなイメージを持っていると、確かにそのような反応になるのも納得です。

 

では実際、何らかのリスクは生じる可能性はあるのか?

 

結論を述べると、何のリスクも生じません。

 

大前提として、婚姻届の証人は

 

『保証人』ではなく『証人』

 

です。

 

賠償の責任を負う「保証」とは全く話が異なり、婚姻届の「証人」は、あくまでも「婚姻する」という事実を証明するだけです。

 

責任や義務といったものは何一つありませんので、お願いする場合も、その事を一言添えて伝えればより気軽に引き受けてくれるでしょう。

 

 

 

依頼できる人がいない場合どうする?

では続いて、「依頼できる人がいない!」というケースについてです。

 

上でも説明したとおり、証人は20歳を超えていれば誰でも良いです。

 

たとえば・・・

 

  • 会社の同僚
  • バイトの先輩後輩
  • 行きつけの居酒屋の店員
  • アパートの家主

 

などなど、誰かいませんでしょうか?

 

どちか一方が2人の証人を用意しても問題ありません。

 

それでも「見つからない」という場合は、有料ですが『証人代行サービス』というものが存在していますので、それらを使ってみましょう。

 

googleやyahooにて

 

婚姻届 証人代行サービス

 

と調べると色々出てきますので、そちらを使ってみてください。

 

 

 

証人は、外国人の友人でも良いの?

婚姻届の証人は、外国人の友人でも問題ありません。

 

ただし外国人の友人にお願いする場合は、「国籍のある国での成人年齢」に達しているか否かを確認しましょう。

 

また署名において、以下のとおり注意点があります。

 

  • 署名はカタカナ・アルファベットのどちらでもOK
  • ミドルネームがある場合は、ミドルネームも省略しない
  • 押印は無くても良い
  • 住所は英語もしくは日本語で、現在の住所を記入(日本でなくても大丈夫)
  • 本籍については、国名を書く(ex.アメリカ)

 

 

ただしこれらは自治体によって判断が変わる可能性がありますので、提出する自治体に事前に確認されることをオススメします。

 

以下ページでは、画像付きで解説しています。

 

>>【婚姻届の証人】印鑑や捨印、「住所・本籍」の書き方・訂正を解説!

 

 

 

その他、婚姻届について!

婚姻届には、証人欄含めて合計15項目の記入欄があります。

 

記入方法における注意点だけでなく、

 

  • 訂正方法
  • 捨て印の方法・意味

 

なども説明していますので、ぜひ以下の記事もあわせてご確認下さい。

>>婚姻届の書き方がパッと分かる!15項目を見本で解説【記入例まとめ】

 

 

また、『新しい本籍をどこにすべきか?』と悩んでいる方も多いと思いますが、候補地と、決める時の注意点もまとめています。

>>婚姻届の「新本籍」にオススメな候補地5ヶ所と、決める時の2つの注意点

 

 

実際に届け出る前には、以下の記事で事前確認しておきましょう。

>>婚姻届の必要書類4つと、事前確認しておくべき7つの点!【完全版】

 

 

 

まとめ!

婚姻届の証人を誰にお願いすべきか?またリスクは無いのか?などを説明しました。

 

最後に簡単にまとめておきます。

 

  • 証人は必ず2人必要である
  • 友人・親・上司・行きつけの店の店員・アパートの家主など、20歳を過ぎていれば誰でも良い
  • 外国人の知人にお願いしても良いが、国籍のある国で成人していること(自治体にも事前に条件を確認すべき)
  • 証人になるにあたって、義務や責任などは発生しないため、引き受けることによるリスクは生じない
  • 依頼できる人が見つからない場合は、「証人代行サービス」を使うと良い

 

 

【証人欄】の書き方については、以下を参考にして下さい。

>>【婚姻届の証人】印鑑や捨印、「住所・本籍」の書き方・訂正を解説!

 

 

また、婚姻届の全般的な書き方については、画像付きで詳しく説明していますので、ぜひあわせてご確認下さい。

>>婚姻届の書き方がパッと分かる!15項目を見本で解説【記入例まとめ】

 

 

なお『新しい本籍をどこにすべきか?』と悩んでいる方も多いと思いますが、候補地と、決める時の注意点もまとめています。

>>婚姻届の「新本籍」にオススメな候補地5ヶ所と、決める時の2つの注意点

 

 

実際に届け出る前には、以下の記事で事前確認しておきましょう。

>>婚姻届の必要書類4つと、事前確認しておくべき7つの点!【完全版】

 

 

最後に、「婚姻届の提出」と「住所変更」は合わせて行うことも出来ますので、各々がしっかり対応しましょう。

※引っ越し後14日以内に手続きしなかった場合は、最悪なケースとして罰金が課せられる可能性もありますので要注意

 

>>婚姻届と「住所変更」の同時手続きは2ステップ!転入届・転出届・転居届の違いまとめ

 

 

 

その他、婚姻届について!

 

 

 

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