婚姻届の「同居を始めたとき」とはいつ?その意味や、「同棲」との違い、「住民票の移動」との関係を解説!
こんにちは。
元市民課職員のアキラです。
婚姻届を書く時に、多くの人が気になるであろう
「同居を始めたとき」
という文言。
これを見たときに、
- そもそも「同居」ってどんな状態を言うの?
- 「同棲」とは違うの?
- 一緒に住んでるけど住民票はバラバラだし…
- そもそも一緒に住んでないんだけど!
など色んな疑問があると思います。
今回は、上記の内容をどこよりもわかりやすく説明していきましょう。
- 「同居を始めたとき」は、とにかく「一緒に住み始めたとき」で良い!
- そもそも同居・同棲していない場合は?
- 分からない場合は「住民票の状態」で決めれば良い
- 「住所変更」の手続きは同時に出来る!
人気の関連ページ!
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- 婚姻届の「新本籍」にオススメな候補地5ヶ所と、決める時の2つの注意点
- 【婚姻届の証人】両親・友人に依頼するリスクは?いない時はどうする?
「同居を始めたとき」とは「一緒に住み始めたとき」で良い
結論から言ってしまいます。
婚姻届にある「同居を始めたとき」というのは、「一緒に住み始めたとき」を記入すれば良いです。
さらに言うと、この欄は必ずしも正確である必要はありません。
おおよその「一緒に住み始めた年月」を記入すれば良いです。
住民票の移動の有無は関係あるの?
さて、
『一緒に住むって、つまりどういうこと?』
『同居ということは、住民票を一緒にした時を言うの?』
という疑問が浮かぶかもしれませんが、住民票が一緒かどうか(つまり同一世帯か否か)は関係ありません。
あくまでも「一緒に家に住み始めた日」でOKです。
たとえば「住民票を実家に置いたままの彼女」が彼の家で生活をしている、といった場合でも問題ありません。
なお「同居」というのは、
- 同じ世帯として住民登録する(生計を一緒にする)
- バラバラの世帯として住民登録している
のいずれであっても関係なく、ただ「一緒の家に住んでいる状態」を言います。
同棲との違いは?
「同居」も「同棲」も同じように捉えて良いです。
「同棲」という言葉も定義が曖昧であり、
- 一緒の住民票にしている(「世帯主と同居人」という関係になっている)
- バラバラの住民票を作っている
などさまざまです。
「同居」「同棲」という言葉に惑わされず、とにかく「一緒に住み始めたとき」を記入すればOKです。
そもそも同居していない場合は?!
中には
- 同居をしていなければ、同棲もしていない!
という人もいらっしゃるでしょう。
その場合は、無記入でOKです。
また、
- 自分の家の賃貸契約をしてるけど、ほとんど彼の家で生活している!
という場合は、「彼の家での生活が多い」とは言え住所が違いますし、傍から見れば「同居しているか分からない」状況です。
なので無記入でも良いですし、現状を「一緒に住んでる」と捉えるのであれば、「同居をはじめたとき」に年月を記入しましょう。
分からない場合は、住民票の状態で決めれば良い
繰り返しお伝えの通り、この欄はおおよその年月を記入すれば良いです。
今の状態が「同居なのか、同居していないのか分からない…」という完璧主義の方は、とりあえず今のそれぞれの住所から判断すれば良いでしょう。
世帯を一緒にしているかどうかは関係なく、とりあえず住所が同じなのであれば「同居」と捉えれば良いです。
逆に、『よく彼の家に遊びに行くけど、住民票は実家にある』という場合であれば、「同居していない」と捉えれば良いです。
なお、婚姻届には「住所欄」もあります。
もしも、2人がここに同じ住所を記載しているにも関わらず、「同居を始めたとき」欄を空欄にしていると『あれ?』とつっ込まれるでしょう。
しかし住所欄の内容がバラバラであれば、『実質、彼の家に住んでいる』等の状況であっても、職員には何も分かりません。
「住所変更」を一緒にする場合の手続き!
まだ同居していない場合は、多くのケースでこれから引越して同居するというパターンになるでしょう。
もしも「“住民票の移動” はまだしていないけども、引っ越しは終えた」という場合は、婚姻届の「住所欄」に新しい住所を記入し、さらに「住所変更手続き」を同時に済ませることも出来ます。
ただし、同時に手続きを済ませる場合は、
- 平日に手続きに行かなければならない
- 「新しい住所の役所」に手続きに行かなければならない
という2つの前提条件があります。
詳しくは以下でまとめていますので、参考にして下さい。
>>婚姻届と「住所変更」の同時手続きは2ステップ!転入届・転出届・転居届の違いまとめ
その他、15項目の書き方について!
婚姻届には、合計15項目の記入欄があります。
記入方法における注意点だけでなく、
- 訂正方法
- 捨て印の方法・意味
なども説明していますので、ぜひ以下の記事もあわせてご確認下さい。
>>婚姻届の書き方がパッと分かる!15項目を見本で解説【記入例まとめ】
また、『新しい本籍をどこにすべきか?』と悩んでいる方も多いと思いますが、候補地と、決める時の注意点もまとめています。
>>婚姻届の「新本籍」にオススメな候補地5ヶ所と、決める時の2つの注意点
『証人を誰にお願いしよう…』とお悩みの方、または書き方について悩む方は以下へどうぞ。
そして実際に届け出る前には、以下の記事で事前確認しておきましょう。
>>婚姻届の必要書類4つと、事前確認しておくべき7つの点!【完全版】
さいごに!
婚姻届における「同居を始めたとき」について解説しました。
最後に要点をまとめておきます。
- 住民票の移動などは気にせず、とりあえず一緒に住み始めた年月を記入すれば良い
- 同棲の場合でも、同棲を始めた年月を記入すれば良い
- 細かい点が気になる方は「住民票がバラバラか否か」で、決めれば良い
- 同居していない場合は、無記入で良い
当ページ以外にも「婚姻届」の情報をまとめていますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
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