「ゴキブリを食べると死亡する」は本当か!?味と害、8つの食べ方まとめ!
こんにちは。
山奥の実家で20年、都心に出てきてからも10年近くゴキブリと戦ってきたアキラです。
一部のゲテモノ好きにはたまらない「ゴキブリ」。
そんな「ゴキブリを食べる」行為はあまり知られておらず、
「食べると死ぬ」という噂は本当か?
食べることでどういう害が考えられるのか?
どんな味、調理法があるのか?
などなど、知らない方も多いです。
そこでこのページでは、「ゴキブリを食べる」というテーマについて、わかりやすく説明していきます。
- そもそも「ゴキブリは食べられるもの」なのか?
- 食用として食べている地域はたくさんある!
- 食べると起こり得る2つの害とは?死ぬ可能性は?
- ゴキブリの味は案外「美味しい」?
- 世界の8つの食べ方(調理法)!
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そもそも「ゴキブリは食べられるもの」なのか?
ゴキブリは私たちの生活に密接に関わっていますが、例外なく「悪名高い昆虫」と言えるでしょう。
こんな昆虫を食べるなんて、現代の日本では信じられないかもしれません。
しかしゴキブリは「食べられる昆虫」のひとつとして世界で認識されています。
日本でも同様に食べる人がいますが、嫌いな人が多く「ゲテモノ料理」として扱われています。
ゴキブリ自体は有害ではないが…
そんなゴキブリですが、不快ではあってもゴキブリ自体には「有毒な物質」は無いのです。
しかし不衛生な環境に住んでいるため、体の中にも表面にも「人間に有害な細菌」を保有している事は周知の事実です。
また、「人間が反応するアレルギー物質」も持っていますので、
- 有害物質はない
- 食用として世界中で食べられている
とは言っても、決して「安全な食品」ではないのです。
このため食用にする場合は、
- ゴキブリの種類選び
- 取り扱い(下処理や調理など)
を慎重に行う必要があります。
ちなみに、日本で人間が食べているゴキブリは、あくまでも「爬虫類・両生類などのペットに与える餌」として売られているものであり、人間の食用ゴキブリはありません。
食べる場合は完全に自己責任です。
よって「安全ではないが、処理を施せば食べれる」と言える!
「安全ではない」とは言いつつも、食べられていることもまた事実。
ゴキブリ自体は世界中にたくさんの種類が生息しており、国によっては「栄養源」となるだけでなく「薬」にもなり、貴重な食用昆虫とされることもしばしばあります。
そのため、
- ゴキブリ=食べられない
- ゴキブリ=食べたら危ない
とは、一概に言えないもの。
このあと説明しますが、「ゴキブリを食べたら死ぬ」という噂も、可能性としては有り得ますが、「食べる=必ず死ぬ」にはなりません。
調理に慣れた人によって適切に処理されたゴキブリは、他の食材と同じように
「毒を取り除かれたり、味付けされて美味しく料理された物」
と何ら変わりない食材の一つとなるのです。
食用として食べている地域はたくさんある!
世界に目を向けてみれば、意外なほどゴキブリを「食用」とみなして食べている国はたくさんあります。
たとえば
- カメルーンやナイジェリア、コンゴなどのアフリカ諸国
- ベトナムやタイなどの東南アジア地域
- 中国などの東アジア地域
- メキシコ、ブラジル、イギリスの一部の地域
このように幅広い地域で食用とされています。
食べる目的はほとんどが「普段の食材の一つ」であり、貴重なたんぱく源として扱っていますが、中には
- 卵鞘(卵が数十個格納された鞘状のもの)を漬けた日本酒やウイスキー
- 乾燥させて粉末にした漢方薬
などもあります。
思ってるほど「珍味」とされることはなく、大半が「おかずの一つ」となっているようです。
食べると起こり得る2つの害とは?
上でも説明しましたが、ゴキブリは「有毒な細菌類」を体内に保有していたり、体表に付着させていたりすることが多い昆虫です。
このため、日本では「不快害虫」であり「衛生害虫」でもあるとされています。
では「起こり得る害」にどんなものがあるのか、ご紹介します。
ゴキブリは、少なくとも以下の細菌を保有していることが分かっています。
- サルモネラ菌
- 赤痢菌
- チフス菌
- 小児麻痺病原体
- 大腸菌
私たちがよく知る通常のゴキブリは、トイレや下水道など「不衛生な環境」を通ってくるため、「菌を保有している」と考えて間違いありません。
となれば食べることで感染し、重篤になれば「死ぬ可能性」もあると考えられます。
特に「赤痢菌」などは、治療の際は「病院による国への届け出」が必須であり、「治療中は患者を隔離しなければならない」という決まりがあります。
それほど危険とされている細菌を、ゴキブリは保有しているのです。
また、食中毒を起こす細菌として有名な「サルモネラ菌」も保有しているとされています。
売られているゴキブリを使うにしても、もし人間の食用とするのならば、これらを充分に考慮したうえで「殺菌」するところから始めなくてはなりません。
処理の際には、キッチンに細菌をばら撒かないように取り扱いを慎重に行う必要があります。
2つ目に考えられる害は、「アレルギー発症」です。
ゴキブリには、人が反応を起こすアレルギー物質(アレルゲン)が含まれています。
そのため、食べることで「ゴキブリアレルギー」を発症する可能性があります。
虫体やゴキブリのフン、死骸の粉末などは「細かい粒子」となって大気中に舞っています。
それを吸い込むことで体内に入り込み、
- アレルギー性鼻炎
- 気管支炎
- 気管支喘息
などを引き起こすアレルギー症状のことを言います。
「体内に入ることで症状を起こす」部分は、食物アレルギーと同じです。
気管支喘息で治療中の患者の「アレルゲンを特定する検査」を行ったところ、ゴキブリの陽性率は最大で24%であったという結果も出ています。
ゴキブリは「年間を通して住み着いている屋内昆虫」の代表。知らないうちに吸引している可能性があるのです。
ということで、虫体にも排泄物にも「アレルゲン」が含まれていますので、「食べることでアレルギー症状を発症する可能性」は大いにあります。
ゴキブリの味は案外「美味しい」?
世界では様々な「昆虫料理」が存在します。
その中でも、ゴキブリは意外にも「美味しい」との声が多いのです。
筆者は実は「フナムシ」は食べたことがあるのですが、さすがにゴキブリは未経験。
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と言うことで、「ゲテモノ好きの知人の感想」や「インターネット上の声」からまとめてみます。
香ばしく、「エビのしっぽ」みたい?
たとえば東南アジア地域では、成虫を「素揚げ」や「クシ焼き」、「塩焼き」にして食べています。
ゴキブリは殻が固く食べられそうもないのですが、揚げると「エビのような甲殻類に似た香ばしさがある」と言われています。
「フライにした時のエビのしっぽ」という声は、インターネット上にも多数あります。
特に塩味が合うようで、完全にエビだと思い込めば風味を楽しめるでしょう。
イナゴに似た味?
焼いた場合はサクサクしており、「イナゴに似た香ばしさ」だと言われています。
知人曰く、
- 羽根を取るか取らないか?
- 絶食させてから調理するかどうか?
が味に大きく関わっているようです。
やはり「苦み」や「生臭さ」が口に残ると、台無しになってしまうのでしょう。
なお「腹部の内臓」を取って塩を詰めて焼く場合は、「殻の部分の香ばしさ・食感を味わうもの」だとされています。
カニ味噌の食感?
日本では意外にも「唐揚げ」や「天ぷら」にする調理法が伝えられています。
天ぷらにする場合は、ぐつぐつ沸いている熱湯にゴキブリを入れてしばらく茹で、その後に「山菜・きのこの天ぷら」などと同じように作ります。
天ぷらとして揚がったゴキブリは、腹は柔らかく「カニ味噌のような食感」であると言われています。
淡泊で上品な味ですが、それでいて「エビに似た風味とカニ味噌のような食感」を楽しめるのが特徴です。
クリーミー?
揚げる方法は海外でも知られており、「マダガスカルゴキブリ」という大型のゴキブリで作られることもあります。
マダガスカルゴキブリは殻があまりにも固いため、「内臓だけを食べて捨てる」という食べ方をしています。
内臓は揚げる前に「半分えぐり出して露出させた状態」で衣をつけていきます。
揚がったものを「ずるるっ」とすすって食べるのですが、これが「クリーミーで美味である」と言われています。
筆者としては、どれも想像しただけで気分が悪くなるものばかりです…
しかし、このように「ゲテモノ好き」からは「美味しい・風味がある」というポジティブな意見が多いのもまた事実。
食べてみようと思う方は、次に紹介する「世界の8つの食べ方(調理法)」を参考にしてみて下さい。
世界の8つの食べ方(調理法)!
上でも少し「食べ方」について触れていますが、最後に「ゴキブリの8つの食べ方(調理法)」について紹介しましょう。
ただし上で説明のとおり「細菌感染」などの可能性もあるため、完全に自己責任のもと行ってください。
ゴキブリの羽、脚、消化器官や内臓を取り除いて、時間をかけて「塩水」でキレイに洗います。
きれいになったら水気を切って、ポン酢をかけて刺身として食べます。
調理法はこれだけではありますが、内臓の「苦み」や「臭み」は多少軽減するでしょう。
外殻の硬さはもちろんそのままですが、歯ごたえを感じられる食べ方です。
独特の苦さや臭みも「ホヤのような味わい」だと思えば、食べていて気にならないとされています。
ただし熱による殺菌処理をまったくしていないので、本当に食べる場合は細菌感染などに気を付けて調理しましょう。
刺身にするゴキブリの種類は、クロゴキブリが良いとされています。
ゴキブリを集めたら1週間ほど絶食させ、フン抜きをしてそのまま飼育しておきます。
食べる時は羽と脚を切り落とし、サクッと揚がる天ぷら油で「短時間で揚げる」ようにします。
素揚げの他、市販の唐揚げ粉をまぶしても良いでしょう。
唐揚げは「芝エビに似た香ばしい味わい」だと言われています。
美味しく調理するためには「下処理が大切」ですので、調理前のフン抜きや絶食はしっかり行いましょう。
こちらもクロゴキブリが良いとされています。
唐揚げと同じように「絶食させたゴキブリ」を、生のままフライパンで炒めていきます。
油を多めにすると揚げ焼きのようになり、炒めた後に塩味をつければ香ばしさが引き立ちます。
主に東南アジア地域で行われている食べ方です。
ゴキブリの頭を引っ張り、一緒にくっついてくる消化器官や内臓を抜き出します。
きれいに取れたら羽と脚を落として、空いた腹部に塩を詰めて焼いていきます。
下処理の作業がありますので、大き目のクロゴキブリや、それ以上の種類が調理しやすいでしょう。
しっかり焼くと「エビの塩焼きのような香ばしさ」が広がり、サクサク感も楽しめる調理法です。
この食べ方は主に日本で行われていました。
まず生きたゴキブリを沸騰している鍋に入れ、一気にゆでていきます。
この時活きのいいゴキブリは、「キュー!」と鳴くとか…。
しっかり茹でたらザルに上げ、料理バサミで脚を落とします。
そして脇腹にハサミを入れ、腹部の殻をはがします。
このように固い部分を取り除いたら、冷やした天ぷら粉をまんべんなくつけて揚げていきます。
ただしいくら衣をつけて揚げたからといって、「独特の臭み」を完全に消すのは難しいようです。
風味を損なわないように「絶食処理などの下処理」をしておいた方が良いでしょう。
18世紀にイギリスで行われていた調理法ですが、現在は行われていません。
ゴキブリを「フン抜き」などの下処理をした後、酢で煮込みます。
その後天日干しにし、乾燥させます。
乾燥が済んだら頭部や内臓、消化器官、脚を取り除き、
- バター
- ゴマ
- 塩
を入れて煮込んでいくと、ペースト状になっていきます。
このようにしてジャムとしていました。
当時の貴重なたんぱく源を長期保存ができるようにこのようなジャムにしていたのでしょう。
虫体ではなく「卵がたくさん入った卵鞘」を使った調理法です。
【ゴキブリの卵鞘】
ゴキブリが抱えている卵鞘を集めて、そのまま揚げフライにします。
虫体は下処理をおこなって、他の調理法で食べると良いでしょう。
これはタイに住む少数民族が行っていた調理法だと言われています。
「クロゴキブリの卵鞘をお酒に浸けておくと、お酒が美味しくなる」と日本で言われていたことがあります。
作るには少し時間がかかり、飼育から始めなくてはなりません。
使うゴキブリはクロゴキブリ。
たくさん入れておいた飼育ケースの中に「お酒の徳利」を置き、その中に10個以上の卵鞘が産みつけられるのを待ちます。
うまくいけば数日で産みつけられることも。
確認できたら徳利を取り出し、水でキレイに洗ってお酒を入れ燗をつけます(適度に温めること)。
この時にできるだけ熱くすると、卵鞘の効果で「お酒の味がまろやかになる」とか。
それは「二級酒がまるで一級酒のように感じられる」のだそう。
また安物のウイスキーに卵鞘を20個ほど入れてしばらく置くと、「味に丸みが出て美味しくなる」とも言われます。
さいごに!
「ゴキブリを食べると死亡する」の真実と、味や害、食べ方を紹介しました。
日本含め、世界で食べられている事実はあるため、「食べると死ぬ」は言いすぎかもしれまん。
ただし「危険な細菌を保有している可能性があり、最悪なケースとして考え得る」ということは、忘れてはいけません。
※食べるときは、必ず自己責任のもと挑戦して下さい。当サイトではいかなる責任も負いかねます。
ちなみに、ゴキブリと良く似た「フナムシ」も食べれますよ。
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