アブラムシの駆除・対策14選!牛乳や木酢液は効くの?【パッと退治する裏技などなど!】
こんにちは。
山奥の実家で20年、多くの虫と暮らしてきたアキラです。
繁殖力が強く、病気の媒介もする「アブラムシ」。
一度繁殖してしまうとなかなか厄介な害虫なので、早めに対策してしまった方が良いです。
そこでこのページでは、
- 駆除方法
- 予防方法
をそれぞれ紹介しますので、是非取り入れて頂ければと思います。
- アブラムシをパパッと駆除する8つの方法!
- アブラムシを予防するための6つの対策!
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アブラムシをパパッと駆除する8つの方法!
では早速、アブラムシをパパッと駆除するための方法を8つ紹介しましょう!
アブラムシの天敵とは、ご存知「テントウムシ」のことです。
このテントウムシを集めておいて、「アブラムシが発生している植物」の周囲に放つことで、駆除してもらうという「自然の法則」どおりの駆除方法です。
もし温室の中などの「テントウムシが逃げない環境」であれば、数匹放っておくことでアブラムシを大量に食べてくれます。
しかし「我々が生活している室内」の場合は難しいため、環境にかなり左右されてしまいます。
仮にベランダなど放っても逃げてしまい意味がないため、環境次第なところが難点です。
もし自然下に近いのであれば、アリを駆除してみましょう。
アリはアブラムシと共存関係にあり、アブラムシから「甘い分泌物」をもらう代わりに、アブラムシを守っています。
このような働きをするアリを駆除することで、アブラムシの「安定した環境」を壊す事に狙いがあります。
牛乳をスプレーボトルに入れて、アブラムシに直接スプレーする方法です。
吹き付けた後しばらく置いておき、牛乳が乾燥してから水で一気に洗い流します。
これは牛乳が乾いた時にできる「膜」がアブラムシを覆い、一気に窒息死させて除去するという方法です。
同じように
- 片栗粉を溶いたもの
- 砂糖水
でも、同じ狙いで使うことができます。
この方法であれば使用するものは食品のみなので、人の口に入れても問題なく、野菜類に使用できます。
ただし危険性は低いですが、牛乳をしっかり水で落とさなければ、臭いがついたり衛生状態が悪くなることもありますので気を付けましょう。
スプレーしたり水をかけたりする手間はかかりますが、安価で「安全第一」で行える良い方法です。
でんぷんを主成分とした「アブラムシ駆除剤」を使用する方法です。
牛乳スプレーと同じように、でんぷんの粘着性のある膜で覆い、アブラムシを窒息させて駆除します。
自分で作る片栗粉液などと似てはいますが、作る手間がないため格段に便利です。
また20分程度で効果が出てきますので、短時間での駆除を期待できます。
そしてでんぷん由来なので安全性が高く、安心して使用することができます。
木酢液はアブラムシが嫌う臭いを発するため、この臭いを利用して忌避剤にする方法です。
木酢液を徐々に植物が吸うことで匂いがつくため、毎日何度も行うことが条件となります。
続けていくとアブラムシの駆除だけでなく、木酢液の効果で土壌改良も期待できる一石二鳥の方法です。
しかし定期的に散布しないと効果は薄いため、即効性はありません。
「即効性が期待できる方法」と組み合わせて使うほか、アブラムシが付く前から早めに行っておくと良いでしょう。
粘着テープやピンセットで1匹ずつ取り除く方法です。
確実ではありますが、手間がかかり一度にたくさん駆除できないのが難しいところです。
あまり虫の入らない室内で、植物が少ないのなら確実な方法ではあります。
この方法で駆除を行った後は、アブラムシが二度とつかないように予防対策をすることが大切です。
予防対策は後ほど説明します。
植物の葉や茎などに、「強めの水流」を当てて洗い流してしまう方法です。
アブラムシが葉や茎にしがみつく力は強くありませんので、水の勢いを利用して駆除を行います。
水だけでも効果はありますが、40℃程度のぬるま湯が最も良いとされています。
アブラムシは濡れた状態が嫌いなので、駆除だけでなく、毎日植物にシャワーを当てることで「予防」にもなります。
室内の小さな観葉植物では水流にやられてしまうため難しいかもしれませんが、毎日の水やりが必要な大きな植物や野菜類であれば、この方法で時々駆除するようにしましょう。
殺虫剤や農薬には何種類かあり、臭いがキツイものから安全性の高いものまで実に様々です。
特に「収穫前の野菜類」であっても使用でき、安全に食べることができるものもありますので、植物やその環境によって選びましょう。
また薬剤の形状も様々ですので、違いを以下に挙げてみましょう。
@液体散布剤
液体殺虫剤のスプレーのことです。
上で紹介したような「でんぷん」や、「やし油」などの自然素材で作られたものが多く、散布して時間が経つと自然に土に分解されていくように作られています。
「でんぷん」や「やし油」はアブラムシを膜で包み込んで駆除する、牛乳と同じ原理のスプレー殺虫剤です。
これらの成分はアブラムシなどの害虫の他にも、病原菌も駆除できますので、薬剤を複数買う必要もありません。
用途は野菜だけでなく花にも使えることや、野菜類を収穫して「口にしても問題ない成分」でできているものが多く販売されています。
キッチンでの簡単な家庭栽培や、オーガニック野菜、ハーブ類を育てている人にも使えるものもあり、手軽に使用できるようになっています。
安全性が高いため素手で触れるものもありますが、その点は念のために確認をした方が良いでしょう。
一般的には「ガーデングローブ」などを使用するのが望ましいとされます。
これらのスプレー剤は「臭いのないもの」のほうが多くなりましたが、農薬類の中には強烈な薬品臭さがあるものもあります。
そのため
- 室内の植物なのか
- 口にする野菜類なのか
- 室外の観賞植物なのか
で選んだ方が良いでしょう。
また濃縮された農薬を使用する場合は、記載どおりに希釈して使用してください。
「複数の農薬を混ぜて使用することで、効果を何倍にも上げる事ができる薬品」もありますので、広範囲に撒くのであれば、こちらも検討して使い分けましょう。
ただし薬剤の混用には禁忌もあり、説明が煩雑になるため、当サイトでは紹介を省きます。
※メーカーが混用例を出している場合もありますので、その場合はそのルールに従って使用すれば基本的に薬害は出ません
A土に混ぜる忌避剤
主に顆粒状になっており、野菜類に使用できる安全性の高いものです。
この薬剤を土に混ぜて有効成分を植物が吸うことで、虫が嫌がる植物に育つため寄り付かなくなるのです。
土に混ぜるだけで簡単にでき、スプレー剤のような臭いもありません。
アブラムシが来る前から土に混ぜ込んでおけば害虫の予防ができます。
このタイプの忌避剤は様々な植物に使え、長く効果が続くのが特徴です。
ただし薬剤によっては「まき時」が決められている場合もありますので、必ず調べてから購入するようにしましょう。
Bタブレット型忌避剤
顆粒よりも、さらに長持ちするタブレット型の忌避剤です。
アブラムシの「植物の汁を吸う習性」を利用し、植物に忌避成分を吸わせることで、アブラムシが「その土に生える植物自体を嫌う」ようになり、回避させます。
タブレット型の薬剤は一度土に混ぜれば3か月前後効果が続きます。
効果もゆっくり出るタイプですので、即効性を求めるならスプレーと合わせて使いましょう。
ここまでが、
「アブラムシを駆除する8つの方法」でした!
駆除が終わったら、
次は「アブラムシを予防するための6つの施策」をトライしましょう!
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アブラムシを予防するための6つの対策!
アブラムシを苦労して駆除しても、またついてしまっては意味がありません。
そのため、駆除した後は二度と寄りつかないように、しっかり対策を行いましょう。
アブラムシは光るものを嫌う習性があります。
この習性を利用して、駆除後に周囲の土をアルミホイルで覆ってしまいましょう。
このように光るものをたくさん置いておくと、アブラムシは留まることが出来ず、つきにくくなります。
CDのディスク面やアルミホイルのほかにも、ガーデニング用のシルバーフィルムなどが効果的です。
周囲に枠があるのであれば、テープをぶら下げて置くだけでも効果があります。
安価で簡単にできますので、見た目を気にしなければ良い方法と言えます。
度数が35度以上のアルコールに、「唐辛子をつけた液体」を300倍以上に薄めてまく方法です。
唐辛子の成分が忌避剤となり、アブラムシが寄り付かなくなります。
作る手間も掛かりますし、農薬のような完全な忌避効果はありませんので、もし「農薬などを使用できる環境」であれば確実な方を選択してください。
口に入れる予定の家庭菜園の野菜類であれば、自然由来で安全なこちらの方法を試してみると良いでしょう。
アブラムシは羽が生えているものもいるため、知らないうちに飛んで来てたくさん付着します。
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害虫対策ネットはそんな「羽を持つ害虫」が飛んできても葉につかないように、植物全体にかぶせて物理的な対策をとることができます。
もちろん100%ではありませんが、手っ取り早く効果を出すには良い方法ですので、他の対策方法と組み合わせることで効果を上げると良いでしょう。
野菜類は収穫をすることで「その植物の寿命が終わる」ため、長いスパンを考えなくても良いのですが、観葉植物は長く育てるためそうもいきません。
長く育てていれば「植物のお手入れ」で剪定することもありますが、その剪定方法によっては、新芽がたくさんついてしまうことがあります。
この新芽を食べるためにアブラムシが集まるので、枝を適度に間引いてスッキリさせ、新芽がつかないような「枝抜き剪定」をするとつきにくくなります。
もし育成中の植物でなければ、適度に間引いて自然に減らしましょう。
育成中のものであれば間引けないため、薬剤での対策を考えましょう。
「アブラムシがついて困る植物」の周辺に、
- バジル
- トウガラシ
- ニラ
- ニンニク
- ショウガ
などの「コンパニオンプランツ」を植えることで、アブラムシを寄せ付けなくさせることができます。
これらの植物は、「我々人間にとってもクセを感じる独特なもの」も多いですが、特に「害虫が苦手な香りや成分を放っている植物」の代表となりますので、憶えていて損はありません。
※「コンパニオンプランツにおびき寄せられて、ほかの植物に付かない」という効果の現れ方をするものもあります
植物の成分の力だけでは100%の効果が出るとは言えませんので、他の方法と組み合わせて行うと効果が高まります。
これは「農薬不使用」や「減薬」している農家で行われているメジャーな方法です。
アブラムシは光るものは苦手なので離れていきますが、逆に「黄色いもの」であれば好んで寄っていくという習性があります。
寄せ付けたくない植物には薬剤などでの直接対策を施し、それに加えて黄色い布や物を近くに吊るしておくと、そちらにおびき寄せることができます。
代表的な対策グッズが「黄色い粘着テープ」です。
おびき寄せられたアブラムシが、粘着テープに絡めとられ死んでしまいます。
これらは他の害虫を呼ばないように、定期的に捨てるようにしましょう。
なお、こうした「おびき寄せるための黄色いもの」は何でも良く、注意喚起用などで売られているビニールテープなどでも効果はあります。
黄色い布でも代用できますが、これらも使い捨てましょう。
使う際は、「アブラムシを寄せ付けたくない植物」の上空に、ロープで吊るすか、長めの棒を立てて先端から吊るすのが良いでしょう。
なお黄色いものは数が多いほど効果的にアブラムシを呼びますが、植物から離れ過ぎていると、関係のないアブラムシまでたくさん集めてしまいますので、その植物の真上とその周辺だけに置くようにしましょう。
さいごに!
駆除方法と予防方法をそれぞれ計14種類説明しました!
これらは簡単に出来るものから、やや手間の掛かるものまで色々あります。
まずは簡単に出来るものをいくつか組み合わせて実践してみて、効果が無ければ新しい手法を取り入れましょう!
なお、アブラムシの種類やライフサイクル、生態を知っておくのも損はありませんよ!
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