ブヨに効果的な対策5つと、刺された場合の症状・薬・治療を解説します!

ブヨに効果的な対策5つと、刺された場合の症状・薬・治療を解説します!

こんにちは。
長年の田舎暮らしにて、ブヨと戦ってきたアキラです。

 

「ブヨ」は吸血するだけでなく、皮膚を噛み切るため強い痛みを引き起こす非常に厄介な害虫。

 

朝や夕方の「気温の低い時間帯」には、ブヨが多く飛んでいます。

 

このページをお読み頂くことで、

 

  • ブヨに刺されないためにどんな対策があるのか?
  • 刺された場合にどんな症状が起き、どのような対処法があるのか?
  • 市販薬や病院での治療は必要なのか?

 

などが分かりますよ。

 

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

目次
  • ブヨが多い場所・時期・時間帯!
  • ブヨを寄せ付けない5つの予防対策!
  • 刺されたらどんな症状がでるのか?
  • 刺された時に出来るとっさの対処3つ!
  • 市販薬での治療について!
  • 症状が酷い場合は、病院の受診も考えよう!

 

 

 

 

 

ブヨが多い場所・時期・時間帯は?

 

まずは、

 

どのような場所に、どのような時期・時間帯に多く発生するのか

 

を説明しましょう。

 

 

 

どんな時期・時間帯に出るの?

ブヨは雪が積もっている時期を除き、基本的には一年を通して活動しています。

 

ただし、3月〜9月の暖かい時期は特に活発な活動をみせます。

 

多く見られる時間帯は朝や夕方の気温の低い時間帯です。

 

また「気温が低い時間帯」を好みますので、曇りや雨で気温が下がっている日は、朝晩に関わらず出没します。

 

 

 

どんな場所に出やすいの?

「ブヨの幼虫」は渓流の

 

  • 岩の表面
  • 水草

 

に吸着したのちに羽化(成虫になること)します。

 

つまり「渓流の近く」や「山奥」など、一般的に「キャンプ場になりやすい場所」に多く見られます

 

 

 

これらの場所・時期に行く場合は対策を!

上でも挙げたとおり、ブヨはキャンプ場付近では多く出没します。

 

ただしキャンプ場に限らず、アウトドアでは

 

  • キレイな水がある場所
  • 人の手があまり入っていない自然が多い場所

 

ほどブヨがいると思った方が良いでしょう。

 

そのため、このあと説明する5つの予防対策をしっかりと講じて行きましょう!

 

 

 

ブヨに効果的な5つの対策!

ブヨは血液型や年齢、性別に限らず狙ってきますので、以下に挙げる複数の対策方法を組み合わせて行うと良いです。

 

 

 

殺虫スプレー剤

害虫対策には定番の「殺虫剤スプレー」です。

 

アウトドアなどで周囲にブヨが飛び回っている時は、周辺やテントなどにあらかじめスプレーしておくと安心

 

様々なスプレーが販売されていますが、「ハチ・アブ用」と書かれたものはブヨに対しても効果があります

 

ただしハチに対して効果のあるものは非常に強力であるため、

 

  • その場に人がいないことを確認
  • 必ず風上から使用
  • 必ず屋外に出て使用

 

という3つを厳守してからスプレーするようにしましょう。

 

「ハチ・アブ用」は人体に危険がある薬剤も含まれるため、吸い込まないように充分注意して使用しましょう。

 

色々なメーカーから販売されていますが、私は「フマキラー社」のプレミアム版を使用してきました。

 

 

 

 

 

防虫線香

「防虫線香」は「蚊取り線香」よりも効果が強く、アウトドアで使用できる優れモノ。

 

煙も多いため、蚊だけでなくブヨなどの害虫にも効果を発揮します。

 

「防虫線香」は渦巻型の線香ですが、「焚きながら携帯するためのケース」も販売されています。

 

ケースは腰にぶら下げて使用できますので、外での作業や仕事、アウトドアなどで活用できます。

 

なお「蚊取り線香」ではなく、必ず「防虫線香」や、「効果の範囲に“ブヨ”と書かれているもの」を購入しましょう。

 

私は普段以下の「富士錦」の物を使っていますが、効果抜群なのでとってもオススメ。

 

上記のスプレーより使うことが多いです。

 

 

 

 

 

虫よけスプレー

昔から販売されている、「肌につけるタイプの虫よけスプレー」です。

 

定番ではありますが、効果が弱いことはなく、ブヨに効く物も販売されています。

 

屋外にいる場合は寄せ付けないことも必要ですので、他の方法と一緒に使用しておくと安心でしょう。

 

ただしこのタイプは肌に直接つけるため、汗で流れることを想定して下さい。

 

汗をかく場合は30分〜60分に一度程度でスプレーし直すようにし、何度もスプレーし直すのが面倒な場合は、肌に長時間留まるタイプを使用します。

 

なお購入する時は、必ず効果のところに「ブヨ」と書かれているかをチェックしましょう。

 

500〜1000円程度で購入できます。

 

なお以下の「サラテクトウォーターミスト」は、肌の弱い私でも問題なく使えていますし、汗をかいても効果が落ちにくいのでオススメですよ。

 

 

 

 

 

ハッカ油

ブヨの苦手な「ハッカの香り」を使って、周りに近寄らないように虫よけを作ることができます。

 

ドラッグストアで販売されていますので手軽に入手でき、必要な時に必要な分だけスプレーを作っておけますので、とても便利です。

 

 

必要なもの

必要なものは、ハッカ油・無水エタノール・精製水の3つです。

 

 

 

 

 

 

ハッカ油スプレーの作り方!

無水エタノール10ccに対してハッカ油20滴を垂らして、よく振って混ぜます。

 

混ざったら精製水90ccを入れて、さらに混ぜて出来上がりです。

 

ニオイを濃くしたい時は40滴程度まで混ぜることができます。

 

作ったあとは、1週間程度を目安に使い切るようにしましょう。

 

「虫除けスプレー」を買うよりも初期コストはかかりますが、コスパは高いため、頻繁にアウトドアに出かける方にはオススメです

 

濃度も変えられますので、普通の虫除けスプレーで心配な方は、コチラを作っていきましょう。

 

 

 

 

ブヨの来ない服装をする!

さいごは服装についてです。

 

ブヨは色を見て行動する昆虫ですので、その習性を利用して「服装での対策」を行いましょう。

 

 

好きな色を避ける!

ブヨは蚊やハチと同じように「黒っぽい服装」を好んで寄ってくる習性があります。

 

そのため、服装はできるだけ明るい色で

 

  • 黄色
  • オレンジ色

 

のような色にしておくと良いでしょう。

 

 

 

衣服の形状!

露出の多い手の甲やすね、足首、手首などが刺されやすい場所なので、ブヨがいそうな場所では長袖、長ズボンを着用しましょう。

 

またキュッと「裾がすぼんでいるもの」は害虫が侵入しにくいので、長い時間を山や清流で過ごす場合はそのようなタイプがオススメ。

 

 

 

その他、注意しておくこと!

長袖を着たら、その上から「虫よけスプレー」や「ハッカ油スプレー」をしておくと効果的。

 

逆に「柔軟剤」の良い香りは虫を惹きつける場合もあります

 

同じように香水などもアウトドアでは厳禁です。

 

昆虫は「色とニオイに敏感である」ことを覚えておきましょう。

 

お酒のニオイにも寄って来ますので、アウトドアでビールなどを飲んでいる時は特に注意。

 

もしお酒を服にこぼしてしまったら、すぐに脱いで洗えるとベストです。

 

 

 

服装はどんな場面であってもできる簡単な対策法です。

 

屋外に長い時間いる場合は意識しておくと良いでしょう。

 

 

 

ブヨに刺されたらどんな症状が出るの?

「ブヨに刺された!」と言うことがありますが、実はブヨは刺しているのではなく「皮膚を食いちぎって吸血している」のです。

 

ブヨに刺された場合の症状は、「免疫力の低い子供」と「ある程度身体のできた大人」とでは反応が違ってきます。

 

特に「刺された経験がなく抗体の少ない子供」の場合は、症状が長引く場合も多いと言われています。

 

では、刺されてから1年までにどのような経過を辿るのか、説明します。

 

 

 

刺された直後

 

ブヨが皮膚を食い破って吸血するため、出血点が目で見て分かります。

 

しかしかゆみの症状はこの時はまだ出ていません。

 

この時点で処置をおこなえれば早めに対処でき、ブヨの毒の影響も少なく留められます。

 

 

 

刺されて半日〜1日

 

徐々に刺された部位がかゆみをおびてきます。

 

赤く腫れあがり、毒抜きをしなかった場合は刺されたところがパンパンに張ってしまいます。

 

この時、刺されてすぐにかゆみが出る「即時型」はこの時点でしっかりした症状が出てきますが、子供に多い「遅延型」は直後に症状が見られず、翌日に症状が出る場合もあります。

 

ただし「ブヨ耐性」がある人の場合、大きく腫れないケースもあります。

 

なお人によっては、翌日以降に高熱が出ることもあります。

 

 

 

刺されて数日

 

かゆみのピークが去り徐々に弱くなってきますが、弱くなったまま何日も残る場合もあります。

 

また皮膚が真っ赤な状態から褐色に変化し、広い範囲で痕が残ることもあります。

 

 

 

数か月〜1年

ひどい症状が出る体質の方は、刺されてから数か月たってもシコリのように残り、かゆみも継続する可能性があります。

 

 

 

治りかけの時期に気を付けること

かゆみのあまりに傷口をかきむしってしまうと、「かき壊し」という状態になることがあります。

 

これは傷口に「増えた黄色ブドウ球菌」が入り込んで感染し、その結果傷がすぐに治らず、ただれたりジクジクと膿んでしまう症状が見られるものです。

 

いわゆる「とびひ」と呼ばれる症状で、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)というものです。

 

膿みを通じて感染が広がってしまいますので、治療中は注意が必要。

 

また他人にも移るため、家族や兄弟間でも感染のないように注意しましょう。

 

特に子供がなりやすいため、周りの大人が気を付けて消毒や対策を行ってください。

 

 

 

このようにブヨに刺された時は、「傷口から血が出て痛みが出る」ので症状としては分かりやすいものです。

 

「プクッと膨らんで腫れます」ので、気付いたらかゆみが出ないうちにすぐに対処するのが重要となります。

 

では続いて、ブヨに刺された時の対処方法について説明します。

 

 

 

ブヨに刺された時の3つの対処方法!

ブヨに刺された時は、「いかに早く処置するか」でその後の傷跡の状態が変わってきます。

 

できるだけ早めに処置をおこなうよう心掛けましょう。

 

 

毒を吸い出す

ブヨに刺された直後は、なるべく毒が回らないようにその場を動かず、すぐに「毒だし」にうつりましょう。

 

登山中では、「治療のために早く下山しよう」と考えて処置の前に急いで山を降りることがありますが、これは逆効果です。

 

 

吸い出す方法

ブヨに刺された時には、まず「ポイズンリムーバー」で毒を吸い出しておきます。

 

なければ、爪で傷口を詰まんで中の毒をできるだけ絞り出しましょう。

 

この処置は刺された直後でないと効果は薄いですが、しっかりおこなえばその後の症状を軽くすることができます。

 

毒抜きが済んだら傷口をエタノールで消毒し、清潔に保つようにしましょう。

 

 

ポイズンリムーバーとは?

アウトドアではドラッグストアや病院がそばにあるとは限りません。

 

刺された時を考え「ポイズンリムーバー」を準備しましょう。

 

ポイズンリムーバーは「ファーストエイドアイテム」としてとても役に立ちます。

 

アウトドアを行う場合は、「毒虫」や「毒蛇」なども考慮して用意していくべきものの一つだと言えます。

 

消毒薬や絆創膏などと一緒に購入しましょう。

 

 

 

 

 

熱を加える

ブヨの毒は熱に弱く、温めると中和されるのが特徴です。

 

ブヨに刺された時は、できるだけ早くお湯に浸けるようにしましょう。

 

場所によっては難しい場合もありますが、庭や自然の多い公園、温泉地などではお湯が手に入る場合もありますので、処置の一つとして覚えておきましょう。

 

 

熱で処置する方法

まずは傷口を清潔なタオルなどで拭いておきます。

 

そして43℃以上の熱めのお湯を用意し、刺された部分をゆっくり浸しましょう。

 

お湯の温度を30分以上に保てれば、毒は中和されます。

 

そのため中和させるなら、お湯が冷めないようにすることが大切です。

 

なおもしすでにかゆみが出ていれば、処置のタイミングとしては遅いため、この方法は使えません。

 

あくまでも「刺された直後の方法」として試しましょう。

 

 

 

 

市販薬を使う!

これもあらかじめ購入しておく必要がありますが、「ステロイド系」や「抗ヒスタミン剤」を含んでいる軟膏を使用すれば効果があります。

 

市販薬については、このあと「市販薬での治療」で説明します。

 

 

 

市販薬での治療方法!

ブヨに刺された時は次第にかゆみが出てきますが、傷口が膿んだり痕が残ってしまいますので、かいてはいけません。

 

そのため、極力かゆみも抑えてくれる外用薬を使うのも一つの手です。

 

ただし、ブヨの毒は一般的な「虫刺され用の薬」では効果がないこともあります。

 

ブヨに刺された時の治療には「ステロイド系」や「抗ヒスタミン剤」を含んでいる軟膏を使用しましょう。

 

とっさの対処であっても治療中であっても「蚊に刺された場合の塗り薬」は効果がありません

 

代表的な「キンカン」や「ウナコーワ」などは、ブヨ刺されにはあまり効果がないと考えましょう。

 

 

 

 

 

異常な腫れがある場合は、病院での治療も視野に!

普段ブヨに刺されない人は、毒虫に対する抗体が体内に作られていません。

 

また自分がアレルギーだということに気付かない場合もあるでしょう。

 

こうした場合は一般的に考えられている以上に腫れてしまうことがあります。

 

もし異常なくらいに腫れてきた場合は、早めに内科皮膚科を受診しましょう。

 

点滴を打って体の内部から薬剤を投入した方が、治まりが良いことも多々あります。

 

また塗り薬でも、市販品はランクの弱い成分であるため、専門科でランクの強い軟膏を処方してもらえます。

 

場合によっては抗ヒスタミン剤は塗り薬だけでなく、飲み薬としても処方されることもあります。

 

「今までにないくらいの症状」が出た場合はむやみに市販薬に頼ろうとせず、速やかに専門家を受診しましょう。

 

 

 

まとめ!

ブヨの発生時期や対策、さされた場合の対処についてまとめてみました。

 

すでに説明のとおり、「いかに早めに対処できるか?」が大切ですので、ブヨがいそうな場所に行く方は、予め「ポイズンリムーバー」を持参しておきましょう。