れんこんの保存(冷凍で日持ちはUPする?)と賞味期限!アク抜き(下処理)や栄養・効能、黒い変色は糖質と関係が?!
食卓に登場する回数としてはそれほど多くない「れんこん」。
ただ「花粉症に良い」とテレビで取り上げられてから、健康目的で食べる人も増えました。
このページでは、そんな「れんこんのアレコレ」をどこよりも分かりやすくまとめてみました。
〜目次〜
- れんこんの保存方法と冷凍保存、賞味期限!
- れんこんの栄養や効果、糖質量について!
- れんこんのアク抜き(下処理)方法について!
- 黒い変色はなぜおこる?
れんこん保存方法と冷凍保存、賞味期限!
れんこんは元々「水中の植物」なので「乾燥」をひどく嫌います。
このことからもわかるように、れんこんを保存する時は極力乾燥させず、なおかつ空気に触れさせないようにするのが重要なポイントになります。
一節のれんこんをそのまま保存する場合
切らずに濡れた新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存するようにしましょう。
この時ビニール袋内の空気は抜いておくようにしてください。
空気に触れると黒ずんでくる場合があります。
また泥が付いているものは、泥を付けたまま保存するようにしてください。
?これも、なるべく空気に触れさせないための工夫になります。
途中まで切っているれんこんの場合
節の途中で切れているれんこんは、穴に空気が入ると変色し、乾燥も早まります。
そのため、空気が入らないようにラップなどできっちりと包んでから、同様に濡らした新聞紙などで包んでビニール袋に入れて野菜室で保存します。
基本的に低温を好む野菜ですので冷蔵庫での保存が適していますが、冬場などは風通しの良い場所なら常温保存が可能です。
すぐに使わない場合
すぐに使うような状態ではない時は、れんこんが育成していた状態に近づけてあげましょう。
元々は淡水の泥の下に埋まっているものです。
つまり、タッパーなどの密封容器に入れて、れんこん全体がしっかりと浸るまで水を入れてあげます。
そして空気に触れないよう、蓋をぴっちりとしてから冷蔵庫で保存すると長期保存できます。
ただしこの時は、水を1〜2日毎に取り替えるようにしてください。
つまり保存期間(賞味期限)の目安をまとめると、以下の通りです。
- 一節丸ごとの場合
⇒1週間程度
- カットされている場合
⇒2〜3日程度
- 水につけて保存する場合
⇒2〜3週間
生の状態ではそれほど長持ちする野菜ではないので、早めに食べるようにしましょう。
冷凍保存も可能!
れんこんはちょっとした工夫で、家庭でも冷凍保存が可能となります。
冷凍保存する場合は、
- れんこんの皮をむきスライスします
- 薄い酢水に2〜3分ほど漬けておきます
(これでアクが抜け変色や風味落ちを防ぐことができます)
- 水気をしっかりと拭き取り、フリーザーバッグに入れて空気を抜きます
- その状態で冷凍保存します
冷凍だと1ヶ月が消費の目安となります。
なお、冷凍したれんこんを調理するときは解凍せずに凍ったまま調理してください。
そうすることで、水っぽさや食感が悪くなるのを防ぐことができます。
では続いて
「れんこんの栄養・効果」について説明しましょう!
れんこんの栄養・効果!
一時期「れんこんが花粉症にいい」ということで、随分とマスコミ等で取り上げられたことがあります。
しかし花粉症以外にも色々良いと言われる点があります。
その理由は、れんこんに含まれる成分に答えがあります。
ビタミンC
抗酸化作用、新陳代謝を上げる作用
食物繊維
便秘改善、整腸作用
カリウム
高血圧の予防、改善効果
鉄
鉄欠乏性貧血や低血圧症の予防、改善
亜鉛
疲労感、うつ状態、味覚障害の予防、改善
ムチン
疲労回復、粘膜保護、免疫力の向上効果
タンニン
抗炎症効果、抗菌作用
以上のような成分がれんこんには含まれています。
そして花粉症などのアレルギー症状には、主に
- 食物繊維(腸内環境が整うと免疫力が正常化します)
- ムチン
- タンニン
- ビタミンC
などが作用して和らげるのではないかと考えられています。
花粉症以外にも色んな効能がある!
また、この他にもれんこんには以下のような効能があるとされています。
胃腸機能の向上
食物繊維、ムチン、タンニンなど
滋養強壮
ムチン、ビタミンC、カリウムなど
夏バテ防止
ムチン、ビタミンCなど
便秘解消
食物繊維、カリウムなど
むくみの改善(血流改善)
主にカリウム
ストレス緩和
ビタミンC、亜鉛、タンニンなど(慢性的な炎症などはストレスとなりうつを発症しやすくなります、タンニンの抗炎症作用がそれを予防すると考えられています)
免疫力の向上
全体的な栄養素の相互作用として
生活習慣病予防効果
全体的な栄養素の相互作用として
美肌効果
ビタミンC、ムチン、タンニンなど
乾燥対策
ムチン、タンニンなど
「むくみ」にも良いと言われている!
女性に多い「むくみ」の解消にも、れんこんは高い効果のあることが確認されています。
むくみは塩の主成分である「ナトリウム」というミネラルが、血管に作用して収縮させることで血流障害を起こして発生する症状です。
れんこんにはナトリウムの排泄を促す「カリウム」というミネラルが、100gあたり440mgも含まれています。
そのため、毎日少量ずつでも食べる習慣を身につけておけば「むくみ解消」にも役立つ食材です。
では続いては
「れんこんの糖質はどれくらいか?」という点を説明しておきましょう。
れんこんの「糖質」はどれくらい??
れんこんは「根菜類」の仲間です。
根菜類の代表といえば、ジャガイモやサツマイモなどの芋類です。
これらの根菜類の共通する点といえば「デンプン」、つまり炭水化物です。
れんこんも他の根菜類と同様にデンプン質が多いので、カロリーは緑黄色野菜などと比べると高めです。
同じく根菜類でも低カロリーとして知られている大根と比較すると、大根が100g当たり18kcalなのに対し、れんこんは100gあたり66kcalと高めです。
ただしジャガイモが100gあたり76kcal程度ですから、ジャガイモに比べると低いです。
また「れんこんなます」や「きんぴら」にすると、大体一食あたり50g程度消費することになるので、カロリー的には33kcal程度になります。
この程度なら特に気にする必要性はないですし、おやつの甘いものを控えれば十分にリカバリーできる程度のカロリーですね。
また、れんこんに含まれている豊富な栄養素を摂取できるのであれば、十分許容範囲内ではないかと思われます。
それにここ数年ドライベジタブルが静かなブームを起こしていて、「ドライれんこん」にも注目が集まっています。
元々、糖質が高く自然な甘みがあるれんこんですので、乾燥させることでさらにうまみ成分と甘みが増し、健康的なおやつになります。
間食にケーキやおせんべい、チョコレートなどを食べるくらいであれば、その分ドライれんこんを食べれば十分なおやつになります。
「ドライれんこん」は腹持ちが良いため、食べ過ぎの予防にもなります。
では次に、「れんこんの下処理(アク抜き)方法」について説明しましょう。
れんこんの下処理(アク抜き)方法
れんこんの下処理(アク抜き)については、上記の「冷凍保存の仕方」でも少し触れていましたが、もう一度説明します。
れんこんはアクが強いので、しっかりアク抜きしたいところですが、やり方はいたってシンプルです。
- ピーラーや包丁で皮をむく(凹んでいる部分も、しっかり皮をむきましょう)
- スライスする
- ボウルにはった水に浸す
- 水に少しだけ酢を加える
- 2〜3分したら、真水でよく洗ってから調理する
以上です。
冷凍保存する場合は、水気を切った上でフリーザーバッグに入れ、しっかり空気を抜いた状態で冷凍しましょう。
れんこんの黒い変色はなぜおこる?!
新鮮なれんこんは、乳白色からやや黄色味がかった色をしていて、とても美しい色をした野菜です。
しかしよく見ると黒い点々が所々に見受けられますが、この斑点は一体なんなのでしょう?
これはスライスしたれんこんによく見られる現象です。
原因はれんこんに含まれているポリフェノールが
- 「切られる」という刺激(ストレス)
- 空気に触れる
という2つの作用から、酸化して変色しているのです。
したがって食べることに問題ありません。
黒ずみを防ぐためには、切ってすぐに薄い酢水(ボール一杯の水に大さじ1〜2杯程度の酢)に10分ほど漬けておきましょう。
これで酸化が防がれ、黒ずまなくなります。
ただし、売られているれんこんがすでに黒ずんでいる場合には、時間が経過し鮮度が落ちていると捉えられます。
できるだけ色の白いれんこんを選ぶようにするか、一節丸ごと購入するようにしましょう。
カビの可能性もある!
買ったままの状態で冷蔵庫に保存し、表面にぬめりのある状態で黒ずみが発生している場合は、黒カビが生えている証拠です。
こうなるとれんこんには本来の硬さがなくなり、ふかふかとして柔らかくなり異臭を放つようになります。
そして古いれんこんは、全体的に茶色味がかっていて見た目にもあまり美味しそうではありません。
このような状態ではすでに消費期限が過ぎているので、食べないようにしてください。
さいごに!
いかがでしたでしょうか。
れんこんは下処理も簡単ですし、栄養も満点ですので今晩の献立から早速取り入れてみてください。
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