大根の保存方法(冷凍保存など)と賞味期限!柔らかい・黒い・青い時は腐る前兆?日持ちさせるには?
大根は私たち日本人にとって身近な野菜です。
- おでん
- ふろ吹き大根
- 漬物
- サラダ
- お味噌汁の具
などなど、さまざまな用途に使われる食材なので、「保存する」ということを考えない人が多いかもしれません。
しかし、安売りなどで使い切れなかった大根を「慌てて消費せずに、もう少し日持ちさせたい」という方もいらっしゃるでしょう。
大根はそのままでも日持ちがする野菜ですが、少し工夫すればさらに日持ちさせることが可能です!
〜目次〜
- 大根の保存方法(冷凍保存など)と賞味期限!
- 大根おろしの保存方法(冷凍保存など)と賞味期限!
- 大根の賞味期限について
- 大根が青い・黒い・柔らかい場合は、腐る前兆なの?
大根の保存方法(冷凍保存など)!
それではまず、一般的な大根の保存方法を説明していきましょう。
葉っぱが付いている場合は葉が大根本体の栄養分を吸い取ってしまうので、切り落とします。
ただし、大根の葉っぱも栄養価が高く、塩漬けやお味噌汁の具材として大活躍します。
その日のうちに消費できるものなら使うようにしてください。
※後ほど大根の葉っぱの保存方法も紹介します
大根は水分たっぷりの野菜なので乾燥させないことが重要です。
そのために「湿らせた新聞紙」や「キッチンペーパー」で包み、冷蔵庫の野菜室で保存します。
この時も土の中にいる時のように立てた状態で保存するのが望ましいです。
この状態で大体10日前後は日持ちします。
しかし冷蔵庫内は乾燥しているため、新聞紙やキッチンペーパーが乾燥したら、霧吹きなどで湿らせるようにしてください。
固めに塩茹でして水気を絞ってから、ラップに包んでタッパなどで保存しておくと3日程度は日持ちします。
ゴマ和えや味噌和え、おひたしなどにして副菜としても利用できます。
なお生食の場合は「歯ごたえ」が重要視されるので、できるだけ新鮮なうちに食べ、残りは洗って冷凍保存するのがオススメです。
大根の冷凍保存はどうする?
大根は冷凍することで旨味が増すといわれています。
また冷凍保存すると1ヶ月程度は日持ちしますし、特に煮物では味が染み込みやすくなるので、そのまま使うよりも積極的に冷凍保存したほうが良いでしょう。
■基本的な冷凍保存の方法
3〜4cmほどの「輪切り」や「いちょう切り」にして、次の料理で使い易い形に切っておき、皮は厚めにむいておきます。
そのまま一つ一つをラップに包むか、できるだけ空気に触れない形でフリーザーバックなどに並べて、空気を抜いたら冷凍庫で保存しましょう。
■他の方法
千切りにした大根を1回分使用する程度に小分けして袋に入れ、上記同様に空気を抜いてフリーザーバックに平らに並べて冷凍保存する方法です。
大根はいろいろな料理に使われるので、このように切り方を工夫して冷凍保存しておくと良いでしょう。
なお、使う時は冷凍のまま調理しましょう。
場合によっては常温保存も長期間可能
包丁を入れていない大根の場合、一般的な常温での保存期間の目安としては
- 冬場は一ヶ月程度
- 暖かい時は一週間程度
とされています。
ちなみに常温保存の場合は、土付きのままの方が長く保存できます。
さらに、新聞紙に包んで庭のプランターなどで「土に埋めて保存する」とかなり長期間の保存が可能です。
冬場に土に入れて保存する場合は数ヶ月もつとされています。
大根おろしの保存方法と冷凍保存!
大根は「大根おろし」として利用されるケースも多いことでしょう。
大根おろしは日が経つと味や風味が落ちるため、できるだけ使う分だけおろすようにします。
■冷蔵保存の方法
すりおろした大根おろしは真空パックに入れるなどしてできるだけ空気に触れないようにして保存してください。
この状態で冷蔵庫に保存すると1〜2日は保存が利きます。
■冷凍保存の方法
一度すりおろした大根は、冷蔵保存よりも冷凍保存の方が向いています。
また、すりおろした大根をすぐに冷凍したほうが鮮度が保たれるので、おろした後にその日のうちにつかう分だけ寄せておいて、残りはすぐに冷凍保存すると良いでしょう。
なお、冷凍した大根おろしは1ヶ月前後で使い切るようにしましょう。
冷凍保存は以下の2つ方法があります。
余分な水分を切ってから(このドリップには消化酵素などが含まれているので、その日の料理で使うようにしてください)フリーザバックに入れて、できるだけ空気を抜いた状態で冷凍保存します。
この時、できるだけ平らな状態にしておくと均等に冷凍され後で使う時にも割って使うのが簡単になります。
使用する時は冷凍のまま手や包丁で割って解凍して使います。
もう一つの冷凍保存方法は製氷皿を使う方法です。
すりおろした大根を製氷皿に入れていき、上からラップをします。
フリーザーバックなどの密封可能な容器内で冷凍保存します。
では続いて「大根が柔らかい・青い・黒い場合は腐る前兆?」について説明していきます。
大根が柔らかい・青い・黒い場合は腐る前兆?
ここからは
- 柔らかい場合
- 青い場合
- 黒い場合
について説明していきましょう。
大根が柔らかい場合
買ってきた大根をしばらく保存していると、筋が入りふにゃふにゃした状態になります。
これを「すが入る」と言いますが、すが入った大根は傷んでいるわけではなく、中の水分が蒸発してしまっているためにこのような見た目になります。
ただし傷んでいるわけではないですし、細胞壁が壊れているので煮汁やお出汁は染み込みやすくなります。
そのため、煮炊きする場合にはあえて「すの入った」状態の大根を好んで使う地域もあります。
冬場ではきちんと保存しておけば1ヶ月程度、夏場でも1週間ほどは日持ちのする大根ですので、「す」が入っているだけなら問題ありません。
古くなってシワシワになった大根は煮物にして食べると良いでしょう。
大根が青い場合
中には青に変色してしまっているケースもあります。
特に「切ってみたら表面は平気そうなのに、中が青くなっていて驚いた」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この「青」はカビや腐敗によるものではありません。
大根の中が青く変色する原因は
- 高温の状態で保存していた
- 空気が乾燥していた(冷蔵庫での長期保存で青色変色が起こりやすいのは、冷蔵庫内の空気が乾燥するからです)
- ホウ素が足りていなかった
などが挙げられます。
したがって普通に食べても健康上の問題はありません。
しかし、この部分は
- やたら苦味が強い
- 煮込んでも硬いまま
という少々やっかいものです。
青色変色を防ぐには?
とにかく苦味が強いので、買ってすぐの大根がこのような状態の場合は、大前提としてお店に行って交換してもらうのが良いでしょう。
また家庭で保存する時は
- 25度以上にならないように注意する
- 乾燥を防ぐために濡らした新聞紙で全体を覆って保存する
と良いでしょう。
家庭菜園を行っている人の場合は、濡れた新聞紙で包んだ大根をプランターに挿しておきましょう。
すると秋から冬にかけての寒い時期であれば、数ヶ月は美味しくいただける状態での保存が可能です。
青色変色した大根を食べるには?
食べても美味しくないと感じるケースが多いので、調理時にはちょっとした工夫が必要です。
青く変色してしまった大根を食べる時は、
下茹での際に、米のとぎ汁や小麦粉、片栗粉を入れてゆでる
ことが大切です。
こうすることで、大根の「消化酵素」が米や小麦粉のデンプンと反応して糖質を作り出してくれます。
これにより甘みが付き、苦味解消につながります。
関連記事!
>>大根の下茹で方法と茹で時間、部位(上下)の使い分けと、からい場合の対処法!
大根が黒色変色している場合
一方で
- 表面に青や黒の変色部が出来ている場合
- 中身が青黒く変色している場合
- 大根全体が黒く変色して、ドロドロになってしまっている場合
などは、カビや腐敗によりすでに消費期限を過ぎている状態なので、食用には向きません。
さいごに!
いかがでしょうか?
大根は日持ちするし腐りにくいですが、黒くなってきてるとアウトです。
買いすぎた場合は、冷凍して保存するようにしましょう。
大根については、以下のページもあわせてご確認ください!
大根に関する記事!
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