エリンギの切り方や保存(冷凍OK?)・賞味期限、栄養!洗うと腐る?カビが生える?

エリンギの切り方や保存(冷凍OK?)・賞味期限について!
栄養や効能は?洗うと腐る?カビは生えるの?

エリンギは食感がサクサクとしていて松茸を彷彿とさせ、香りもよくお値段も手頃。

 

そのため、家庭の食卓でも登場頻度の高い食材ではないでしょうか?

 

エリンギとはヒラタケの仲間で、日本名の「エリンギ」は、学名の「Pleurotus eryngii」から来ています。

 

今回はそんな「エリンギ」について、保存方法や切り方、栄養や効能などをどこよりも分かりやすくまとめてみました。

 

〜目次〜

  • エリンギの切り方保存方法(冷凍保存など)賞味期限
  • 腐るとどうなるの?!カビっぽくなる?
  • エリンギの栄養効能
  • 調理前に「洗う」のはOK?

 

 

エリンギの切り方!

エリンギの切り方はとっても簡単です!

 

 

エリンギの切り方@:基本の切り方(薄切り)

@石づきをとる
エリンギの根本の部分を「石づき」と呼びます。

 

まずはここを切り落とします。

 

 

 

Aかさ側から薄く切る
石づきを落としたら、かさ側から薄く切っていきましょう。

 

 

 

エリンギの切り方A:斜め切り

@石づきをとる
基本の切り方と同様に、まずは石づきを取ります。

 

 

 

A半分に切る
カサ側から、ざっくり半分に切ります。

 

 

 

B斜めに薄く切る
下の方から斜めに切っていきましょう。

 

 

もちろんカサの部分も薄く切っていきましょう。

 

 

 

エリンギの切り方B:乱切り

@石づきをとる
基本の切り方と同様に、まずは石づきを取ります。

 

 

 

A半分に切る
カサ側から、ざっくり半分に切ります。

 

 

 

B適当に切る
「乱切り」という名のとおり、特に決まりはなく、ランダムに切ります。

 

 

 

 

 

エリンギの切り方C:手で裂く

エリンギを切る時は包丁で切るよりも、手で裂くようにした方が断面の表面積が広がり、出汁を吸いやすくなって美味しくいただけます。

 

まずは、カサの部分からガッツリ半分に裂きます。
意外と簡単に裂けます。

 

 

2分の1のエリンギを、さらに2分の1に裂きます。

 

 

 

エリンギの保存方法(冷凍保存)と賞味期限!

エリンギを保存する場合は、

 

 

 

手順@

パックから取り出し、余計な汚れや水分などを乾いたキッチンペーパーなどで拭き取ります。

 

エリンギに限らずキノコ類は水気に弱いので、保存する際には「洗わない」ということが重要です。

 

 

手順A

綺麗にしたエリンギを、新聞紙か不織布あるいはキッチンペーパーなどに移し替え、それをビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。

 

パックに入っている状態では内側に水分がついてしまうことがあるため、湿気をよく吸う新聞紙や不織布などに移し替えて、それをビニール袋などに入れてから保存するようにしましょう。

 

 

 

という2つの手順でOKです。

 

これで1週間ほどは日持ちすることになります。

 

なお、冷蔵庫の野菜室が保存には適しています。

 

キノコ類は25度を超えると菌糸を出しはじめ、そのまま放置していると成長し過ぎてしまい味や風味の劣化が進んでしまいます

 

寒い時期なら常温でも保存可能ですが、一年を通じて流通しているエリンギは冷蔵庫で保管する習慣をつけておいたほうが無難です。

 

 

冷凍保存も可能!

さらに長期間の保存をしたい場合は、

 

  1. 「いしづき」はついたまま、上記のように汚れを落とす
  2. 新聞紙等で包み、ビニールに入れる
  3. 「冷凍庫」で冷凍保存する

 

こうすれば1ヶ月程度は風味を損なうことなく楽しむことができます。

 

 

さらに長期保存させるには?

さらなる長期保存をしたい場合は、「乾燥させる」と1年間は持つようになります
(ただし、完全に乾燥させた状態の場合)

 

また長期保存することで、アミノ酸の生成が進み風味が増します。

 

手間じゃない人は「乾燥エリンギ」を作るというのも一つの選択肢になるでしょう。

 

乾燥エリンギの作り方!

  1. エリンギは洗わずに、いしづきを落として薄くスライスします。
  2. スライスしたものをカゴやざるに重ならないように並べて、3日間ほど天日干しにします。
  3. 完全に水分が抜けきってカラカラになったら、タッパなどに入れて乾燥剤と一緒に常温で保存するか、フリーザーバックに入れて冷凍保存します。
  4. 調理で利用する際は、干し椎茸と同様に水で戻してから使います。

 

なお、戻し汁にはエリンギの旨味エキスがたっぷりと溶け込んでいますので、出汁などに利用するようにしてください。

 

 

エリンギは腐る?カビが生える?

エリンギには水分が多く含まれています。

 

また菌類なので湿気の高いところで保存すると25度ほどで菌糸がのび始め、成長が進みすぎて食用には向かなくなります。

 

ではエリンギが腐るとどうなるのでしょう?

 

 

 

@:柔らかくなる

まずは水分が出てしまい、全体的にベトベトしてエリンギ特有のしっかりとした身の感じがなくなり、フニャフニャになります。

 

A:色とニオイがおかしくなる

さらに全体的に茶色く変色して、異臭や酸っぱい臭いを発するようになります。

 

 

 

仮に買ってきた状態(パックやビニール袋に入れられている状態)のまま保存していた場合は、パック内に茶色いドリップが多く見受けられるようになります。

 

こうなってはすでに食べられる状態ではありませんので廃棄するようにしてください。

 

なお、買ってきたばかりのエリンギのカサの部分に「綿のような白い物質」が付着している場合は、エリンギの菌糸です。

 

これならば食べても無害ですが、気になる人は乾いたキッチンペーパーなどでふき取ると良いでしょう。

 

ただし、すでに全体的に白い物体が付着している場合はカビの可能性もありますので、食べずに廃棄する方が無難です。

 

 

新鮮なエリンギを選ぶには?

逆に新鮮なエリンギの選び方はというと

 

  • 軸が太く弾力があり、綺麗な白色をしている
  • カサの部分が薄茶色でハリがある
  • カサが内側に巻いている(まだ開いていない)
  • パックに水滴が付いていない
  • 同じような大きさならば重たい方

 

を選ぶと良いでしょう。

 

また、食べるときはいしづきを切り離しますが、保存のときは付けておいた方が良いです。

 

残った分はいしづきをつけたまま保存するようにしてください。
(ただし乾燥保存する場合は別です)

 

 

エリンギの栄養・効能はすごい?

エリンギはクセの少ない味わいなので

 

  • 炒め物
  • 煮物
  • スープの具材
  • 和食
  • 洋食屋
  • 中華

 

など何にでも合う、まさに「万能食材」というイメージがあります。

 

そんなエリンギには

 

  • 食物繊維
  • ビタミンB群
  • ビタミンD
  • カリウム
  • 葉酸

 

が多く含まれています。

 

 

特に多く含まれるのが「食物繊維」!

エリンギは「繊維質」も豊富で、腹持ちや満腹感も大きいので、ダイエット食の風味やカサ増しに利用している人も多いことと思います。

 

特に「食物繊維」の含有量は、もともと多いキノコ類のなかでもトップクラスで、100g中4.3gと抜群です。

 

食物繊維は「腸内環境を整える」ために非常に重要な役割をはたす成分で、便秘がちな女性の心強い味方であるといえるでしょう。

 

 

ビタミンB群

エリンギには「ビタミンB群」が豊富に含まれています。

 

またビオチン、ナイアシン、パントテン酸などを含んでいるのでエネルギー代謝効率を高めてくれます。

 

糖質から効率よくエネルギーを生み出してくれるので、ダイエット中の人や受験生、スポーツ選手などには最適な食材と言えるでしょう。

 

さらにビタミンBには肝機能を向上させる作用も確認されています。

 

 

ビタミンD

カルシウムの吸収を助ける成分です。

 

カルシウムが不足すると「情緒不安」、「骨粗鬆症」、「高血圧症」、「ストレス過多」の状態になります。

 

しかし、カルシウムだけでは体内への吸収率があまりよくないので、効率よくカルシウムを補給するためにはビタミンDが必要となるのです。

 

カルシウムが豊富な食材の「チーズ」、「ほうれん草」、「小魚」などと一緒にエリンギを食べると、効率よく吸収されるのでオススメです。

 

 

カリウム

高血圧の原因である「ナトリウムの代謝を促す成分」です。

 

高血圧などの生活習慣病が気になる「中年期」以降では、積極的に取り入れたい食材です。

 

 

葉酸

細胞の再生を助ける物質です。

 

年齢によって代謝が落ちる更年期や、ホルモンバランスが乱れやすい産中産後にも良い食材です。

 

 

βグルカン

免疫力の向上に効果があります。

 

冬場など寒暖差が激しい時の風邪やインフルエンザ予防に効果的です。

 

また免疫力が低下すると、水分代謝がうまくいかず「むくみ」やすいので、「むくみ」が気になる人はエリンギを積極的に摂取しましょう。

 

 

ナイアシン

血行をよくして疲労回復に効果的な成分です。

 

また皮膚や粘膜を強化する作用も確認されていますので、

 

  • 花粉症
  • 慢性気管支炎
  • 蓄膿症

 

などの鼻粘膜症状が強い疾患の緩和などにも、エリンギは効果的だと考えられています。

 

 

 

これらのことをまとめると、エリンギには

 

  • 免疫力アップ、風邪の予防
  • 肥満予防、ダイエット効果
  • 便秘やむくみの解消
  • 肌荒れ予防
  • 生活習慣病の予防、改善
  • ストレス解消

 

などに期待が持てる食材なのです。

 

 

エリンギは調理前に水で洗うべきか?

調理する時ですが、「調理前のエリンギ」は洗った方が良いのでしょうか?

 

結論から言うと、エリンギは水を嫌う野菜なので、基本的には洗わないで調理する方が良いでしょう。

 

現在、エリンギは清潔な室内で栽培されているため、虫やばい菌の心配はほとんどありません。

 

どうしても汚れなどが気になる場合は、濡らして固く絞ったキッチンペーパーで軽くこすりとるようにします。

 

万が一洗ってしまった場合には、すぐに水気を拭き取れば問題ありません。

 

 

 

さいごに!

いかがでしたでしょうか?

 

松茸の代用品として使われることも多い食材ですが、松茸のように手で裂いて網焼きにして醤油でいただくと、とてもいい香りとサクサクとした食感が楽しめるのでオススメです。

 

ボリュームもあり食べ応えもあって満腹感が簡単に得られ、ダイエットやアンチエンジングケアにも最適な食材がエリンギですので、ぜひ積極的に活用してみてください。

 

キノコ類の記事!

 


 

関連ページ

さつまいもの保存方法と賞味期限(日持ち)!黒いのはカビ?腐るとどうなる?
さつまいもの保存方法や賞味期限、冷凍保存の可否などを説明しています。また、腐った状態の見た目や、黒く変色した場合に食べれるのか等もまとめています。
さつまいもの栄養と効果効能!食べすぎは太る?茹で方・茹で時間・アク抜き・蒸し方も簡単!
さつまいもの栄養や効果効能を分かりやすく!その他、茹で方や茹で時間、アク抜きや蒸し方、ふかし方なども説明します!
玉ねぎの保存方法と賞味期限・消費期限(日持ち)、腐るとどうなる?&切り方(乱切り・輪切り・角切り・みじん切り・千切り)の紹介!
玉ねぎの切り方(乱切り・輪切り・角切り・みじん切り・千切り)の他、保存方法や賞味期限・消費期限、腐った時の判別方法をわかりやすくまとめています。
玉ねぎの栄養成分と効果効能、食べすぎは体臭・おなら・下痢・口臭の原因?
玉ねぎの食べすぎはオナラや体臭・下痢・口臭にも繋がる?成分や栄養のお話と、効果・効能について分かりやすくまとめています。
新玉ねぎとは?!保存方法や栄養・効果効能、水にさらすのは必要?収穫時期は春か秋?
新玉ねぎと通常の玉ねぎに違いはあるの?収穫時期・店頭に並ぶ時期はいつ頃?保存方法や栄養価、効能は?水にさらした方がいいの?新玉ねぎをまとめてみた。
しめじの保存方法(冷凍はOK?)と賞味期限!栄養・カロリーと効能、白いのはカビ?洗うのOK?腐るとどうなる?切り方と石づきについて
しめじの石づきの切り方は?洗ってOK?白いのはカビ?保存方法や冷凍保存の可否、賞味期限、栄養価・カロリー、腐るとどうなるの?等まとめました。
えのきの保存(冷凍保存OK?)と栄養・効能!賞味期限や消費期限、洗うと腐るのか?
えのきって洗えるの?腐るとどうなるの?といった疑問から、日持ちを延ばす保蔵方法、冷凍保存の仕方を分かりやすくまとめてみました。
大根の保存方法(冷凍保存など)と賞味期限!柔らかい・黒い・青い時は腐る前兆?日持ちさせるには?
大根を日持ちさせる保存方法や賞味期限、ぶよぶよ柔らかい時や黒・青に変色した場合は腐る前?大根や大根おろしを日持ちさせる方法を分かりやすく。
大根の栄養価・効能!糖質量とダイエット効果、食べ過ぎで悪影響は?
大根の栄養と効果・効能をまとめました。糖質量、そしてダイエットに良いと言われる一方で、「太る」と言われる理由、その他「食べ過ぎ」による悪影響を説明します。
大根の下茹で方法と茹で時間、部位(上下)の使い分けと、からい場合の対処法!
大根の下茹で方法や、茹で時間、茹でる時のポイントとは?!大根の部位の特徴や使い方、辛い場合の対策もまとめました!
ほうれん草の茹で方とアク抜き!保存は冷凍保存が良い?賞味期限と栄養価・効果効能
ほうれん草の栄養と効果・効能のほか、「生食」できるか?保存方法・冷凍保存・日持ちさせるコツ、下茹でや茹で時間、切り方などを分かりやすくまとめてみました。
ほうれん草のシュウ酸は結石の原因に?食べ過ぎの影響と除去方法!
ほうれん草の食べ過ぎは身体に悪いの?含まれている「シュウ酸」が結石の原因になるこも?子どもへの影響や、除去方法についてまとめてみた。
れんこんの保存(冷凍で日持ちUP?)と賞味期限!アク抜き(下処理)や栄養・効能、黒い変色は糖質と関係が?!
れんこんはなぜ黒く変色するのか?栄養や糖質と関係ある?その他、下処理方法や茹で時間、保存方法や冷凍保存で賞味期限を伸ばすことが出来るのか?などを、まとめました。
ロマネスコの食べ方・切り方や栽培方法!栄養や味はカリフラワーと似てる?
ブロッコリーとカリフラワーの中間のような「ロマネスコ」。味や栄養、食べ方や栽培方法について分かりやすくまとめてみました。
にんにくの効果・効能と、食べ過ぎで下痢・腹痛・胃もたれに?これってアレルギー?
にんにくに期待される効果・効能の他、アレルギー、食べ過ぎによる下痢・腹痛・胃もたれが起こる原因・対処法を、分かりやすくまとめています。
にんにくの保存方法(冷凍保存など)と賞味期限(日持ち)!腐ると緑になるの?
にんにくが緑や青になるのは腐る前兆?保存方法や賞味期限、冷凍保存の可否などを分かりやすくまとめてみました。
桑の葉茶の14の効果・効能、副作用!作り方や飲み方、妊婦は飲める?
桑の葉茶とは?妊婦が飲んでも大丈夫?糖尿病やダイエットに良いと言われる理由は?作り方や、飲むタイミング、効果・効能、副作用といった基本的な情報を、分かりやすくまとめてみました!
しいたけの保存方法(冷凍OK?)と切り方!栄養・カロリー・効能・賞味期限について。洗うと腐る?白いのはカビなの?
しいたけは腐るとどうなる?白いのはカビ?賞味期限は?保存方法や冷凍保存、切り方や効能を分かりやすくまとめました。
ピーマンの栄養や効能・効果!切り方、賞味期限UPの保存方法(冷凍保存で日持ちする?)
ピーマンに関する栄養や効能・効果を分かりやすく。その他、ピーマンの切り方(乱切り/千切り)や、保存方法、冷凍保存で日持ちUPするのか?などについてもまとめています。
アスパラガスの保存方法(冷凍OK?)・賞味期限・栄養!尿が臭くなる理由は?
アスパラ(アスパラガス)の保存方法や日持ち期間、栄養素や効能、尿が臭くなると言われている原因を、分かりやすくまとめています。
アスパラガスの茹で方・茹で時間、切り方!下処理(下ごしらえ)と食べ方
アスパラガス(アスパラ)の茹で方や茹で時間といった「下ごしらえ」の他、切り方や食べ方について分かりやすくまとめてみました。