にんにくの保存方法(冷凍保存など)と賞味期限(日持ち)!腐ると緑に?

にんにくの保存方法(冷凍保存など)と賞味期限(日持ち)!
腐るとどうなる?緑の状態でも食べれるの?

調味料や「パワーの源」として使われるにんにく。

 

すぐに使い切ることが出来れば良いですが、残ってしまうこともしばしば。

 

そこでこのページでは、ニンニクの

 

「正しい保存方法」

「腐った場合の見分け方」

 

について、わかりやすく説明していきます。

 

〜目次〜

  • にんにくの基本的な保存方法賞味期限
  • にんにくは冷凍保存できるの?
  • にんにくは腐るとどうなるの?
  • 緑色になったにんにくは食べれるの?!

 

 

にんにくの基本的な保存方法と賞味期限!

にんにくには「アイリン」という物質が含まれています。

 

これが「擦る・切る」など何かしらの刺激を受けると、「アリシン」という強力な刺激物質に変わります。

 

このアリシンには強い抗酸化力や殺菌作用があるため、にんにくは長期保存が可能な野菜です。

 

イタリアでは、魔除けの意味でにんにくを自宅の玄関や軒先に下げて、1〜2年経過したものを調理に使ったりする風習があります。

 

このように保存方法さえ気をつけていれば、かなり長い期間持つのですが、常温でネットにぶら下げて保管したり冷蔵庫の野菜室などで保存する場合は

 

だいたい2〜4週間、最長で1ヶ月

 

を目安に消費するようにしましょう。

 

 

切ったり擦りおろした場合

アリシンは「切ったり潰したり」などで、にんにくに刺激を加えると合成されます。

 

これは非常に強い抗酸化力や抗菌力を発揮しますが、時間の経過とともに自然消失していく物質です。

 

スライスやみじん切りにしたにんにくを保存する時は、しっかりとラップして空気に触れないようにしましょう

 

これでだいたい2〜3日程度は調理に使えます。

 

ただし、アリシンの含有量は生のにんにくに比べると減っているため、使う分だけ調理の直前に処理するのが良いでしょう。

 

※アリシンにさまざまな効果・効能が含まれています

 

 

にんにくを違う形で長期保存する!

にんにくを使用して用途を変えると、より賞味期限を延ばすことができます。

 

 

ガーリックオイルにする!

日持ちさせる一つの方法として、ガーリックオイルにするという方法があります。

 

みじん切りやスライスにして余ったにんにくは、オリーブオイルに漬けておくと美味しいガーリックオイルになります。

 

これでも1ヶ月程度は保存可能ですので、パスタや焼き物料理の時に手軽に利用できます。

 

アリシンもオリーブオイルによって酸化が防げるので一定量は残っています。

 

このガーリックオイルで料理に幅が出るので是非試してみてください。

 

 

ガーリックバターにする

こちらも賞味期限(日持ち)をよくする方法の一つです。

 

「常温でやわらかくしたバター」と「みじん切りしたにんにく」を混ぜて冷蔵庫で固めると、ガーリックバターが手軽に作れます。

 

こちらも冷蔵庫では1〜2ヶ月の保存が可能ですし、トーストや肉料理の仕上げに最適ですのでお試しください。

 

 

これらの注意点と特徴!

ガーリックオイルやガーリックバターに溶け込んでいるアリシンは、調理した後もオイルコーティングの作用で効果が持続します。

 

その分、にんにくによる健康効果も期待できるのですが、生のにんにくを使う場合よりも臭いが長く続く可能性があるので注意してください。

 

ただしこれらの場合でも、アリシンの含有量自体は「生のにんにく」を直前に切ったり、擦りおろす場合に比べると、少なくなっています。

 

 

では冷凍保存は出来るのでしょうか?

 

 

にんにくは冷凍保存できるの?!

もちろん冷凍保存もできるので、これで保存期間も結構長くなります。

 

まず、冷凍保存する場合の賞味期限の目安は

 

  • そのままの状態の場合

    ⇒およそ1年ほど

  • 切った状態の場合

    ⇒およそ1ヶ月から半年ほど

  • 擦りおろした状態の場合

    ⇒およそ1ヶ月ほど

 

です。

 

それでは、

 

  • 「生」のにんにく
  • 「スライス」「すりおろし」などの加工後のにんにく

 

の冷凍保存法をご紹介しましょう。

 

 

「生のにんにく」の冷凍保存

小房に分けてから、フリーザバックなどに入れて冷凍するだけで大丈夫です。

 

使う時は解凍せずに根元部分を包丁で切り落とし、皮を引っ掛けるようにすると簡単に剥けます。

 

そのままスライスかすりおろして使いましょう。

 

 

「スライスにんにく」の冷凍保存

冷凍した後にスライスするのは大変です。

 

そのため、使用する料理用にあらかじめスライスしてから冷凍保存するようにすると良いでしょう。

 

切ったものをラップに包んで、いくつも同じように作ります。

 

それをフリーザーバックやタッパに入れて冷凍するだけでOKです。

 

分ける量の目安としては、一回に使用する量を想定して小分けにするようにしましょう。

 

※1片を一回分としておくと良いと分かりやすくて良いでしょう

 

使う時は解凍しないでそのまま調理に使えます。

 

 

「擦りおろしにんにく」の冷凍保存

擦りおろしたにんにくも、スライスにんにくと同じ要領で冷凍保存可能です。

 

おおよそ1回使用量ごとに分けておくと使い勝手が良いです。

 

なお、すりおろしたにんにくは金属と反応すると緑色に変色する場合があります

 

そのため、陶器やセラミック製のおろし金を使用することをお勧めします。

 

※そもそもにんにくに含まれる鉄分とも反応するので、変色することは問題ないです

 

変色しても味は変わりませんし、食べる分には問題ありませんが、アリシンが減ってしまうため風味は逃げます。

 

スライスやすりおろしたにんにくも、冷凍ならば1ヶ月ほど保存が可能です。

 

 

では、もしニンニクが腐った場合、どのようになるのでしょうか?

 

にんにくが腐るとどうなるの?!

にんにくは風通しの良い日陰で保存すると、適度に水分が蒸発するため、かなり長いあいだ常温で保存することが可能です。

 

しかし湿気の多い日向などに置いておくと傷みが早まります

 

まず、芽がでてしまったものは芽の出ている部分を取り除いてから使用するようにしてください。

 

芽の部分が食べられないわけではありませんが、炒め物やオーブンを使用する料理に使うとすぐに焦げてしまいます。

 

にんにくが腐った場合には以下のような状態になるので参考にしてください。

 

  • カビが生えている
  • 変な臭いがする
  • 強烈に臭う
  • ぶにゅぶにゅと明らかに異常な柔らかさの時
  • 芽がたくさん出ている
  • ネバネバしている
  • しわくちゃになっている
  • 中身がスカスカになっている
  • 虫が湧いている

 

このような時は、すでに食用には向かないので捨てるようにしてください。

 

 

にんにくが緑や青色に変色する理由と防止!

にんにくが緑色に変色する理由は、上でも少し触れたとおりすりおろしたにんにくが、鉄分と反応しているからです。

 

繰り返しになりますが、にんにくに含まれる「アリイン」は刺激を受けることで「アリシン」へと変化します。

 

このアリシンは、同じくにんにくに含まれる「鉄分」と反応することで、緑色や青色に変化します

 

なおこれは、擦りおろしてなくとも時間が経つと緑や青に変色することもあります

 

変色しても特に問題ありませんが、以下の方法で予防できます。

 

  • 冷凍する
  • 酢やレモン汁を少量混ぜる
  • 加熱する(変色後の場合は、元の色に戻る)

 

なお、加熱することでアリシンの刺激も弱まるため、にんにくでお腹が痛くなるような方にもピッタリな方法です。

 

 

 

さいごに!

いかがでしたでしょうか?

 

にんにくは長期保存も出来ますし、「効果・効能」もスゴイので、これから日々の料理に取り入れていきましょう。

 

>>にんにくの効果・効能と、食べ過ぎで下痢・腹痛・胃もたれに?これってアレルギー?


 

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