ピーマンの栄養や効能・効果!切り方、賞味期限UPの保存方法(冷凍保存で日持ちする?)

ピーマンの栄養や効能・効果!
切り方、賞味期限UPの保存方法(冷凍保存で日持ちする?)について

家庭の食卓にのぼる頻度が高い、でも子供が苦手な野菜の代表格といえば「ピーマン」です。

 

私たちにとっては非常に身近なこの野菜ですが、ピーマンについてきちんと知っている人は一体どれぐらいいるのでしょうか?

 

今回はそんな「ピーマンについてのあれこれ」を学んでいきたいと思います。

 

〜目次〜

  • ピーマンの栄養効果
  • ピーマンの切り方
  • 保存方法と、冷凍保存賞味期限
  • ピーマンとパプリカとの違いなどの雑学!

 

 

ピーマンの栄養と効果!

トマトと同じ「ナス科」のピーマンは、ビタミンCの含有量においてはトマトの4倍とも言われる健康野菜です。

 

そんなピーマンですが、他にどのような栄養素が含まれているのでしょうか?

 

ざっと挙げると

 

  • ビタミンC
  • フラボノイド(ビタミンP)
  • ビタミンA(ベータカロテン)
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンD
  • ビタミンE
  • 鉄分
  • カルシウム
  • カプシエイト
  • ピラジン

 

などがあります。

 

一見してビタミン類が非常に豊富であることがわかります。

 

なかでも「ビタミンB群」は

 

  • 細胞の再生
  • 代謝の促進

 

に大きな力を発揮しますし、ビタミンA(ベータカロテン)やビタミンCは

 

  • 抗酸化力
  • 疲労回復
  • 免疫力の強化

 

などに効果があります。

 

さらに、ビタミンPが含まれていることでビタミンCの吸収力が上がるため、より効果的にビタミンCの摂取が可能となるのです。

 

そんな「ビタミン豊富なピーマン」の主な効果・効能は、以下のとおりになります。

 

 

ダイエットサポート

トウガラシの仲間であるピーマンには、辛味成分である「カプサイシン」が変異した「カプシエイト」という成分が含まれています。

 

この成分に辛味はありませんが、カプサイシン同様に代謝を上げる効果があるのでダイエットサポートに最適です。

 

またカプシエイトはカプサイシンのように、消化管から血中へと移動して急に血圧を上げるような作用がありません。

 

そのため、近年ではカプサイシンよりも安全性が高い成分として注目されています。

 

 

冷え症・血行不良の改善効果

ビタミンC、ビタミンBなどは血管の細胞を強化したり、体を酸化から守り血流を良くするなどの成分です。

 

加えて、ピーマンの香りの主成分である「ピラジン」には、血小板が凝固するのを抑制する働きがあり、血液をサラサラにする効果が確認されています。

 

この血液が固まるのを抑制する効果は、心筋梗塞や脳梗塞の予防成分としても注目されています。

 

このピラジンの「血液サラサラ効果」とカプシエイトの「代謝向上効果(熱産生を促す効果)」との相乗効果で、冷え性の改善も期待されています。

 

 

美肌・エイジングケア

ピーマンに豊富に含まれているビタミンCには高い抗酸化力があり、美容業界では「美肌」並びに「エイジングケア」成分として、数々の商品に利用されています。

 

ではビタミンCはどうして美肌成分と呼ばれるのでしょうか?

 

それは、肌が紫外線を浴びた時に生成される「メラニン色素」の原料となる、チロシナーゼの働きを阻害するからです。

 

ビタミンCには幾つかタイプがあり、多くの野菜や果物に含まれているビタミンCは熱に弱いという特徴がありますが、ピーマンに含まれているタイプは熱に強いため加熱調理しても壊れにくいという利点があります。

 

つまり炒め物などに利用しても、効率よくビタミンCが摂取できるというわけです。

 

また、「アインチエイジング」に効果的な

 

  • ビタミンE(若返りのビタミンと呼ばれています)
  • ビタミンA

 

も含んでいます。

 

ベータカロテン(ビタミンA)は油と一緒に摂ることで吸収率が上がるので、野菜炒めやチンジャオロースーなどは食べ過ぎなければ美容にとても良い献立だということができます。

 

 

では続いて
「ピーマンの色々な切り方」について説明しましょう。

 

 

ピーマンの切り方は?

以上のように、ピーマンは総合的に美容に働きかけてくれる成分が豊富に含まれているので、

 

  • 年齢肌が気になる人
  • ダイエット中の女性

 

に嬉しい野菜だと言えます。

 

生のままでも食用に向いているのでよく洗って食べ易い大きさに切り、そのままサラダでいただくのが理想的です。

 

しかし火を通すことで青臭さが消え甘味も出てくるので、軽く炒め物などにして食べるのも良いでしょう。

 

ではどのように切るのか?「切り方」について説明しましょう。

 

 

ピーマンの切り方!

まずは半分に切りましょう。

 

 

すると種がついていますので、

 

 

これをヘタの部分ごと指で取り除きましょう。

 

 

あとは、乱切りするか、

 

 

もしくは「千切り」していきましょう。

 

 

 

 

では次は「保存方法と、冷凍保存、賞味期限!」について説明します。

 

 

ピーマンの保存方法と、冷凍保存、賞味期限!

ピーマンは比較的長期保存が可能な野菜です。

 

しかし水気を嫌うので、余らせた分は水気をよくふきとってビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。

 

この状態で1週間程度なら十分に保存可能です。

 

さらに長期間保存する場合は冷凍保存も可能です。

 

冷凍保存する際の賞味期限は1ヶ月程度が目安となります。

 

冷凍保存する場合は、「切り方」で説明したとおり

 

  • ヘタ
  • ワタ

 

を取り除きましょう。

 

用途に合わせて縦半分に切って保存する、細切りにして保存するなど一工夫しておけば、そのまま冷凍庫から出してさっと調理できます。

 

なお、野菜を冷凍保存する際には解凍しないでそのまま使うのがコツです。

 

こうすることで細胞壁が壊れずに、シャキシャキとした歯触りを残したまま調理できます。

 

つまり、冷凍保存する時は使用時の状態をあらかじめ想定してから保存するのがコツといえるでしょう。

 

では最後に「ピーマンとは?なぜ辛くないの?」という点について説明します。

 

ピーマンとパプリカ、レッドピーマンの違いなど!

「ピーマン」のこと、深く知ってる人も少ないと思いますので、雑学程度に説明しておきます。

 

まずピーマンがどんな野菜なのかということについてです。

 

ピーマンは「ナス科トウガラシ属」の野菜です。

 

ピーマンがナスの仲間だということも意外ですが、ナスとトウガラシも同じ種類の野菜だということも驚きです。

 

ピーマンのという呼び名は「piment」のフランス語読みである “ピマン” もしくはスペイン語の “ピメント” が転じたとされています。

 

これはいずれも「トウガラシ」を意味する単語ですので、ピーマンとトウガラシが近い種類の野菜であることが伺えるというものです。

 

ではピーマンとパプリカとの違いは?といえば、これはもう親戚と言っていいぐらいの近い関係にある野菜です。

 

ピーマンの中には特別大きくなる「ジャンボピーマン」という種類があり、これを品種改良したのがパプリカだと言われています

 

またピーマンサイズで赤いレッドピーマンは、緑色のピーマンが熟したもので、種類は同じです。

 

ついでに「パプリカ」の色の違いは、熟した度合いと栽培方法によって「果肉内のポリフェノールの合成量を調整していることによる違い」であって、どこからどこまでがピーマンとパプリカの境目かというのは、非常に曖昧だとされています。

 

ちなみに、今日本で流通しているパプリカのおよそ7割は韓国産になります。

 

国産のパプリカは流通量が少ないので、見かけたら食べ比べてみるというのも面白いと思います。

 

 

トウガラシの仲間なのに辛くないの?!

これまでにも説明してきた通り、ピーマンはトウガラシの仲間です。

 

しかし現在スーパーでは苦いピーマンはあっても、辛いピーマンというのにはお目にかかりません。

 

これはどうしてなのでしょう?

 

その理由は現在主流となっているピーマンには、トウガラシの辛味成分である「カプサイシン」がほとんど含まれていないからです。

 

その代わりに、カプサイシンが変異した「カプシエイト」という成分が含まれています。

 

これはピーマンの香りの主成分です。

 

生の青唐辛子とピーマンの匂いを嗅いでみると、刺激臭を除けばよく似ている青臭さがあります。

 

赤いトウガラシは青唐辛子を熟成させたものなので、さらにカプサイシンが増えているため刺激臭が強くなりますが、青いうちはまだまだ青臭い感じがします。

 

この青臭さだけを残して、刺激臭と辛味が抜けたのがカプシエイトだと思って良いでしょう。

 

ただし、家庭菜園などでピーマンのそばでシシトウやトウガラシを栽培すると、カプシエイトではなくカプサイシンが合成されて「とても辛いピーマン」ができる可能性があります。

 

家庭菜園でピーマンを育てる時は、シシトウやトウガラシとは別のプランターで距離も離して栽培するようにしましょう!

 

ちなみにピーマンとトウガラシの中間である「シシトウ」は、時々カプサイシンが合成されてしまうため、収穫後に辛いものが混じっています。

 

これは食べてみないとわからないので、スーパーで買うシシトウには時々辛いものが混じっているのです。

 

 

さいごに!

いかがでしたでしょうか?

 

ピーマンは栄養も豊富ですし、保存もきくから便利な野菜です。

 

お子さんが食べたがらないのであれば、なるべく火を通して甘みを引き出してみると良いもしれません。


 

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