ほうれん草の茹で方とアク抜き!保存は冷凍保存がオススメ?賞味期限と栄養価・効果効能・生食出来るのか?
「お浸し」や「バター醤油ソテー」などでも使われるほうれん草。
そんなほうれん草について、意外にも
あく抜き(ゆで方)が分からない!
保存方法や賞味期限が知りたい!
なにか栄養があるの?
といった声が多いです。
このページでは、そんな「ほうれん草のアレコレ」について、どこよりもわかりやすく説明していきます。
〜目次〜
- ほうれん草の茹で方・アク抜きと、切り方!
- 「生」で食べることはできるのか!?
- ほうれん草の保存方法と冷凍保存・賞味期限!
- 栄養価と効果・効能!
ほうれん草の茹で方・アク抜きと、切り方!
ほうれん草には、「シュウ酸」という成分が含まれており、この成分を摂りすぎると「尿路結石」になる可能性があります。
※あくまで「食べ過ぎた場合」であり、通常に食べる分には問題ありません
>>ほうれん草のシュウ酸は結石の原因に?食べ過ぎの影響と除去方法!
そのため、下茹でをすることで「灰汁(アク)抜き」を行います。
この灰汁にシュウ酸が含まれており、アク抜きにより7割〜8割を除去できるとされています。
サラダ用に売られているもので「アク抜き不要」と書かれていれば、アク抜きする必要はありません。
ほうれん草の下茹で方法(アク抜き)!
まずは根本に付着している土や泥を洗い流します。
この時は流水ではなく、ボウルに水を張りその中で振り洗いましょう。
次に水を沸騰させ、湯の中にひとつまみの塩を入れます。
ほうれん草の葉の方を持ち、根本をお湯にいれます。
20秒ほどすると根本が柔らかくなってきますので、徐々に葉を入れていきます。
このとき、ほうれん草の上下を入替えながら茹でていきましょう。
再び沸騰してきたら、ボウルに用意した冷水に素早くつけます。
冷えた事が確認できたら、根本を上にした状態で束ね、上から下へとギュッギュッと握りながら水分を絞り出しましょう。
「栄養が逃げる」という理由から、水にはつけずにザルの上で粗熱を取る方法もあります。
ただし水に入れたとしても、「冷えたらすぐに取り出す」ということを徹底すればさほど栄養は流れ出ないと考えられます。
ほうれん草の切り方!
切り方は特に決まっていませんが、3〜4センチ幅くらいに切ると食べやすいです。
この時、根本のピンク色の部分は捨てないで下さい。
この部分にはポリフェノールやマンガンが豊富に含まれています。土や泥をしっかりと取り除けば食する事ができますので、捨てるのは非常に勿体無いです。
では続いて
「ほうれん草は生で食べることが出来るのか?」という点について説明しましょう。
ほうれん草は「生」で食べることはできるのか?
ほうれん草には独特のエグミがあり、本来は生食には向いていません。
また露地栽培されているものがほとんどで、虫がつきやすく農薬が使われているケースもあるので、一般的なほうれん草はあまり生で食べることはお勧めしません。
しかし、近年栽培方法が進化し、クリーンな工場内で水耕栽培れている品種に「サラダホウレンソウ」とういのがあります。
これはサラダなどで生食を前提として作られている品種なので、軽く洗ってそのまま生で食べることができます。
ちょっとした苦味はありますが、エグミやアクはほとんど感じないでしょう。
また「寒締めほうれん草」は出荷前に寒いところで寝かせているので、虫が付いているようなことはありません。
低農薬の表示がある寒締めほうれん草であれば、よく洗って生で食べてもそれほど心配はないでしょう。
ほうれん草の保存方法と冷凍保存・賞味期限について!
ほうれん草は、買ったままの状態では翌日にはしんなりして新鮮さが失われてしまいます。
そのため、できるだけ買ったその日の中に使い切るのが理想的です。
しかし、工夫次第で日持ちさせることも可能なので、その方法について説明していきましょう。
■一番手軽な方法!
- 根の部分に土が付いている状態なら土を軽く落とす
- 根の部分に湿らせたキッチンペーパーを巻いて全体を新聞紙でくるみ、霧吹きで湿らせる
- この状態でビニール袋にいれて野菜専用室に立てて保存する
この方法で2〜3日は日持ちします。
■さらに長期保存したい場合は冷凍保存!
- さっと塩ゆでする
- 冷水に晒して色止めをする
- 水気をよく絞る
- 食べやすい大きさにカットして6等分ぐらいにする
- それぞれをラップに包みフリージングパックに平らに並べる
- そのまま冷凍庫で保存する
この状態ならば1週間程度の保存がききます。
また小分けにラップで包んでいるので、使いたい分だけ取り出して調理することができます。
解凍時に出るドリップ(水分)には、旨み成分や水溶性のビタミンなどが溶け出しています。
そのため、調理する時は凍ったまま使う様にしましょう。
「賞味期限」をまとめると・・・
- 生のまま
⇒できるだけその日のうちに使い切る
- 冷蔵庫で保存する場合
⇒上記の方法で保存して3日以内に使い切る
- 冷凍保存する場合
⇒上記の方法で1週間程度
ではつづいて
「ほうれん草の栄養価と効果・効能」について説明しましょう。
ほうれん草の栄養価と効果・効能!
ほうれん草は、そのイメージ通り豊富な栄養素が含まれている野菜です。
- ベータカロテン
- ビタミンC
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンE
- 鉄分
- カリウム
- 葉酸
- ピラジン
- 食物繊維
などは緑黄色野菜トップクラスの含有量と言われています。
その他にも目や粘膜に良いとされている「ルティン」なども含まれていることが確認されています。
ほうれん草の効果効能!
貧血(鉄欠乏性貧血)、冷え性の予防改善
ほうれん草に含まれている豊富な鉄分は、鉄欠乏性貧血や冷え性の予防改善に効果的です。
ほうれん草には100gあたり2.0mgもの鉄分が含まれています。
これは野菜類のなかではトップクラスと言われています。
鉄欠乏性貧血は日本人の貧血のおよそ90%を占めている症状で、主に低血圧気味の女性に多いとされています。
また血流が悪くなる「貧血」や「低血圧」では冷え性を合併しやすいので、ほうれん草の鉄分パワーでしっかりと血流を維持して、体に十分酸素を行き渡らせましょう。
これは、赤血球に結びついて酸素を運搬する「ヘム鉄」という成分が不足することで起こる貧血です。
したがって「血の量が足りない」というわけではないので誤解しないようにしましょう。
あくまでも血液中のヘム鉄の量が減って、酸素が十分に運搬できないことで脳が酸素不足を起こし、めまい感や低血圧発作を起こす症状です。
ヘム鉄は鉄分からできているので、鉄分不足には十分な注意が必要です。
なお、ほうれん草には「ピラジン」という成分も含まれています。
この成分は血液をサラサラにする作用があります。
ピラジンはビタミンEとの相乗効果によって、さらに血流を改善すると言われています。
血液がサラサラになることで手足の指先にまで血液が行きわたるため、冷え性の改善にも効果が期待できます。
便秘の改善
ほうれん草には葉物野菜野中ではトップクラスに食物繊維が多いことで知られています。
その量は100g中に3.6g、これはキャベツやレタスの倍以上とも言われています。
ごぼうなどの根菜類に比べるとやや劣るものの、食物繊維が豊富な野菜であるということは十分に言えると思います。
これは便秘の改善に効果が期待できる量なので、おひたしやスムージーなどにして丸ごと摂取すると良いでしょう。
むくみの改善
意外と知られていないのが「カリウム」です。
これも100g中690mgと非常に多く、カリウムが多いと考えられてきた瓜科(キュウリなど)の3倍程度と言われています。
カリウムはむくみや高血圧症の原因となる「ナトリウムの排泄を促すミネラル成分」です。
特に外食が多く味が濃くなりがちな人は、副菜にほうれん草をしっかりと食べて塩分の取りすぎにならない様にしましょう。
アンチエイジング効果
ほうれん草といえば「ビタミン」というイメージがある人も多いのではないでしょうか?
実はその通り、ビタミンの含有量についても緑黄色野菜トップクラスと言えるのです。
特に老化防止に効果のある
- ベータカロテン(ビタミンA)
- ビタミンB群
- ビタミンC
が豊富であり、免疫力強化、細胞の活性化、代謝の向上に役立つ野菜です。
美肌効果
アンチエイジングと美肌は一対の関係性にあります。
肌も新陳代謝によって若々しさが維持されているので、アンチエイジングに良いほうれん草は、美肌にも良い野菜だといえます。
特にビタミンCには高い抗酸化力があり、その他にも
- 血流改善効果
- 免疫力強化
- メラニン色素沈着の抑制
など、総合的に肌の新陳代謝を支える効果に優れています。
さいごに!
いかがでしたでしょうか?
やはりホウレンソウは栄養満点ですので、子どもにもしっかり食べさせるようにしたいですね。
ちなみに食べすぎは良くないので気をつけましょう。
なぜよくないのか?については、「ほうれん草のシュウ酸は結石の原因に?食べ過ぎの影響と除去方法!」を参考にしてみてください。
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