大根の栄養価・効能!糖質量やダイエット効果、食べ過ぎでの悪影響はあるの?
日本人には非常に馴染みの深い身近な野菜が「大根」です。
食材としてよく使われていますが、実は健康効果が非常に高い野菜であるということをご存知でしょうか?
昔から「春の七草」としても食されてきた大根ですが、主に春の七草というのは薬効成分の高い生薬が選ばれています。
このページでは、私たちには非常に身近ですが、それゆえにあまり知られていない大根の栄養価や効果・効能、ダイエット効果について説明していきましょう。
〜目次〜
- 大根の栄養価と効果・効能
- 大根の糖質量とダイエット効果!
- 食べ過ぎるとどうなるの?!
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>>大根の下茹で方法と茹で時間、部位(上下)の使い分けと、からい場合の対処法!
大根の栄養価と効果・効能とは!
大根の栄養のお話を先にしたいところですが、まずは効果・効能からお話しましょう。
大根の効能でもっとも注目したいのは「免疫力を高める」という点でしょう。
冬場は空気が乾燥し、風邪やインフルエンザにかかる可能性が高まります。
それゆえに免疫力を高めてくれる大根は、冬にうってつけの食材と言えます。
それ以外の薬効としては
- 消化不良の解消
- 胃酸過多の解消
- 二日酔い予防
- 咳を鎮める
- 頭痛防止
- 解熱効果
- のぼせを防ぐ
- ニキビなどの肌荒れ予防
- 冷え性の抑制
- 動脈硬化の予防、改善
- 胃炎の予防
- 便秘解消
- 抗がん作用
- 歯茎の炎症を鎮める
など実に多くの効果があることで知られています。
こうした薬効をもたらしてくれるのが、大根に含まれる
- ビタミンA
- ビタミンC
- 食物繊維
- ジアスターゼ
- アミラーゼ
- フラボノイド
- アリル化合物
- ミネラル成分(カルシウム、ナトリウム、リン、鉄分など)
といった成分です。
では、それぞれの成分についてもう少し詳しく見ていきましょう。
ビタミンAの効果
ビタミンAには
- 疲れ目の予防
- 眼病予防
- 粘膜や皮膚をすこやかにする作用
- 動脈硬化を予防する作用
- 制がん作用
などが確認されています。
ビタミンCの効果
ビタミンCは、高い抗酸化力が確認されている成分です。
ストレスなどによって体の中で活性酸素が過剰につくられると、余剰な分は健康な細胞を傷つけてしまいまう存在になります。
そんな過剰にできた「活性酸素」を効果的に取り除くのに最適なのがビタミンCです。
また美肌効果が高く、冬場の皮膚の乾燥対策としても大根の料理はふさわしいと言えます。
さらにビタミンCには肝臓の機能を高める効果も確認されています。
なおビタミンCは水溶性の物質なので、大根おろしはドリップ(汁)ごと、煮物の際にも汁ごと食べるのが理想的です。
食物繊維の効果
整腸作用に優れた成分です。
便秘を予防し、腸内環境を良好に保ってくれるため、女性にとっても嬉しい成分といえるのではないでしょうか?
ジアスターゼの効果
デンプンを消化する酵素です。
腹持ちの良い炭水化物を効率良く消化吸収してくれるので、胃のもたれや胃酸過多の予防に効果があります。
また消化酵素は年齢とともに分泌量が減ってきます。
そこで、大根のように消化酵素を豊富に含んでいる食材から補うのが望ましいとされています。
さらにジアスターゼには魚の焦げなどに含まれている発がん性物質を抑制する効果があります。
そのため、焼き魚に大根おろしという組み合わせは非常に理に叶っているといえるでしょう。
アミラーゼの効果
消化酵素の一つです。
デンプンを糖質に変え、エネルギーを効率良く作り出す作用があります。
人体でも合成される成分ですが、年齢とともに分泌量が減るため、食品から補うのが推奨されています。
フラボノイドの効果
フラボノイドとは植物に含まれるポリフェノールの一種です。
強い抗酸化力を持ち、生活習慣病の予防効果が高いことで知られています。
アリル化合物の効果
大根の辛味成分です。
この成分には胃酸の分泌を促し、食欲を増進させるという作用があります。
冬場の疲れた胃腸や、おせちなど味が濃い保存食を食べた後に、「七草がゆ」で胃腸をいたわるのに大根はとても効果的なのです。
胃酸を分泌を調整することで二日酔いの防止にも役立ちます。
ミネラル成分の効果
大根の葉の部分に多く含まれている成分ですので、葉付き大根を買った時は葉っぱも有効活用しましょう。
含まれているミネラル分は、
- カルシウム(こむら返りの予防、骨粗しょう症の予防)
- リン(冷え性の予防効果)
- 鉄分(鉄欠乏性貧血の予防効果)
などなど、多くの女性を悩ませる症状を緩和する効果があります。
大根の糖質量と、ダイエット効果!
ネットでダイエットを検索していると、
- 「大根はダイエットに良い」
- 「大根は効果に効果がない」
という両方の意見を目にします。
非常に身近な食材で、「栄養価に優れている」と考えられる大根ですが、太っている人でも「大根がとても好き」という人が多いのも事実。
一体大根はダイエットに良いのでしょうか?それとも悪いのでしょうか?
今回は大根をダイエットに生かす際のメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。
まずは大根の糖質量について!
「糖質」が太る原因や糖尿病などに繋がる、というのは恐らくご存知でしょう。
大根のような根菜類には糖質が多く含まれています。
したがって糖尿病や肥満症、生活習慣病の人が「大量にとりすぎる」のは良くありません。
ただし、100gあたりの糖質は4g程度(小さじ一杯程度)なので、ふろふき大根やおでんの大根を2個ほど食べるぐらいなら全く問題ありません。
また消化酵素も多く含まれていますので、大根と一緒に摂取した糖質はすぐにエネルギーに変換されます。
そのため、他の糖質を過度に摂取しなければ、まず健康上の問題は起こらないでしょう。
ただし、煮付けにするときなどはお出汁をしっかりと利かせて砂糖の量を調整し、薄味でいただくようにしましょう。
大根にダイエット効果があるとされる理由は?
大根がダイエットに良いというのは本当です。
というのも、上記のとおり大根には「消化酵素」が多く含まれているからです。
消化酵素とは、食べ物の消化吸収を助ける物質で、タンパク質や糖質をいち早く吸収させ、エネルギーや細胞の材料として消費させてくれます。
また大根にはビタミンやミネラルが豊富であり、これらには動脈効果やコレステロール値を下げてくれる成分があり、ダイエットに効果的なのです。
そのほか、食物繊維も豊富なのでダイエットの天敵である便秘解消にも効果的です。
ダイエットに効果的な食べ方!
ダイエットに効果的な大根の食べ方は1日300gを目安にします。
皮を剥く前によく洗い、切った大根はさっと水で洗いましょう。
そして、「生で食べる」「食前に食べる」とういことが大事です。
食事の前に
- 「生の大根」の千切り
- 「生の大根」のすりおろしたものにポン酢や生姜醤油、あるいはハチミツなどを加えたもの
を胃の中に入れておくことで、消化が促進されます。
これだけで、すでに胃に低カロリーの大根が入っているため、「必要なエネルギー」を摂取する分だけ食べると、満腹中枢が刺激され、食べすぎを抑制することができるのです。
ちなみに300gの大根というと、大体厚さ6cmほどの輪切り一個分になります。
これが一日分の目安となります。
大根にダイエット効果が無いと言われる理由は?
では逆に「大根がダイエットに良くない」と言われる理由についてです。
それは、上でオススメした
生で食前に食べる
ということをしていないからです。
なぜこれを守らなければダイエット効果がないのか?
実は、これもまた消化酵素に理由があります。
消化酵素が豊富な「大根おろし」や「大根サラダ」を食事と一緒に取ると、消化が促進されて食欲が増進し余計に食べてしまう傾向があります。
また、消化酵素は熱に弱く、60度以上になると活動を停止してしまいます。
この事で、火を通して食べる大根には消化酵素の働きが期待できません。
さらに熱を加えることで糖質が形成され、血糖値が上昇しやすくなってしまうのです。
そして切ってから時間のたった大根では、ダイエットに効果的な辛味成分が失われてしまいます。
したがって食べ方や食べるタイミングを間違うと逆効果になり易いのです。
大根のもつ「食欲増進」や「煮物にした時に吸い込む肉の脂肪」なども、太りやすい原因の一つといえます。
ただし大根自体は低カロリーなので、豚ばら肉や牛肉などの「脂身の多い肉」と一緒に煮る時は、大根の量を多めにして嵩ましすることで、カロリー制限をすることは可能です。
なお、大根だけに頼る偏った食事によるダイエットは意味がありません。
食事は栄養バランスを考えて三食きちんと食べるようにして、健康的なダイエットを成功させましょう。
次は「大根を食べ過ぎた場合にどうなるの?」という点について説明しておきましょう。
大根を食べ過ぎた場合にどうなるの?
栄養価の高い大根ですが、食べすぎは良くありません。
理由@:ナトリウムが含まれている
ミネラル成分として「ナトリウム」が含まれています。
血圧が気になる人は調理の際に「醤油やお塩など、塩分の多い調味料」は控えめにするようにしてください。
大根おろしをいただく時も、減塩醤油を使うなどの工夫をしてください。
理由A:食物繊維が多い
便秘の方には一見良さそうに感じますが、食物繊維が多いので、
- 下痢や軟便
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
のような消化器疾患を抱えている人は、食べ過ぎないようにすることが重要です。
理由B:糖質がやや多い
上で説明のとおり、根菜類には糖質が多く含まれているので、食べすぎるとカロリー過多となります。
ダイエット中の人や糖尿病の人には、食べ過ぎないように注意しましょう。
※上で説明があったとおり、一日300gくらいに抑えておいた方が良いでしょう
さいごに!
いかがでしたでしょうか?
美容にもダイエットにも良いので、食べ過ぎに気をつけながら食べていきましょう!
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