プレーリードッグの値段と飼育の4箇条!寿命は長い?【なつく性格だから飼い易い!】
二足で立ち、キョロキョロとする姿が愛らしい「プレーリードッグ」。
まだまだペットとして飼っている人も少なく、「値段相場や飼い方が分からない!」という方も多いことでしょう。
そこでこのページでは、プレーリードッグの値段や飼い方などを分かりやすくまとめてみました。
これから飼育を検討されている方は、是非参考にしてみて下さい!
- プレーリードッグとは?どんな動物なの?
- 種類は5種類いるよ!
- 値段(価格相場)はどのくらい?
- 寿命はどれくらい?
- 性格の特徴は大きく5つ!
- 飼育方法4箇条!
- ハリネズミの値段と寿命、飼い方(餌・なつく方法・お風呂)【完全版】
- ハリネズミの針は痛いの?噛む原因や対策は?爪切りの方法も!
- フェレットの値段・寿命・種類と飼い方(餌・トイレ・散歩)【なつくしつけ】
- カワウソの種類と値段・性格・寿命・生息地【はじめて飼う方へ】
- カワウソが超なつく!正しい飼い方(餌・好物・臭い対策)を徹底解説!
- モルモットの寿命を延ばすコツと、なついてくれる飼い方【餌・トイレ・お風呂】
- モルモットの値段と12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】
- デグーの正しい飼い方!餌・寿命・鳴き声・値段・色の種類【やさしく解説】
- シマリスの値段・寿命、なつくための飼育方法!【冬眠・餌も解説】
- チンチラの値段となつく飼い方!寿命や泣き声、餌、色と種類
- モモンガの値段とベッタリなつく飼い方!餌・お風呂・ケージ【画像】
- モモンガの種類と、ムササビとの5つの違い【寿命・鳴き声・飼育】
プレーリードッグとは?どんな生き物?
プレーリードッグは、
ネズミ目 リス科 プレーリードッグ属
の動物です。
大きなグループで言えば、ネズミの仲間でもあり、リスの仲間でもあると言うことですね。
名前の由来としては、「草原地で活動している」こと、そして「犬のような声で鳴く」ことから、プレーリー(草原)のドッグ(犬)と呼ばれています。
見た目の特徴は?
プレーリードッグの特徴は「淡い茶色の毛」と「小さな耳」、「短いしっぽ」。
ずんぐりむっくりした体形で、人間のように二本足で立って周囲を見回すことができます。
プレーリードッグの平均的な大きさは
- 体長:28〜33p
(+しっぽ7〜10p)
- 体重:900g〜1.4kg
であり、小さめのウサギと同じくらいのサイズです。
生息地は?どんな生活をしてる?
プレーリードッグの主な生息地は、
- カナダ
- アメリカ
- メキシコ北部
などの草原地帯です。
基本的に「リス科」の動物は樹上で暮らす種類が多いのですが、プレーリードッグは「地面に掘った巣穴」で生活します。
プレーリードッグの巣穴は、ヘビなどの外敵が巣穴に侵入してもすぐに逃げられるよう、出入り口をいくつも用意。
寝室には「柔らかい牧草」がしっかりと敷き詰められており、水飲み場や貯蔵庫など、様々な部屋に繋がっています。
ちなみに、プレーリードッグは「一夫多妻制」で縄張り意識が強く、オスは群れ(コテリー)の中に一匹だけしか存在しません。
縄張り争いはとても熾烈で、敵対するオスが巣穴に侵入してきた場合は、生きたまま土に埋めようとすることもあります。
どんな種類があるの?
実はプレーリードッグには、5つの品種が存在します。
大きさや見た目に大きな違いはありませんが、「分布する地域」によって名前が変わるのです。
それぞれの特徴と分布について紹介します。
日本でもっとも親しまれている種類で、「プレーリードッグ」といえばこの品種です。
オグロプレーリードッグは、その名の通り「尾の先」が黒いのが特徴です。
主な生息地は「北アメリカの草原地帯」で、現在は「捕獲活動」によって数の制限が行われています。
※牧草を食い荒らしたり、牧場地帯に多くの穴を堀り、動物の足の怪我が増えたことから、害獣扱いされています
分布
アメリカ・カナダ・メキシコ
オグロプレーリードッグの色変わり種で、「標高の高い草原地帯」に生息しています。
「尾の先が白い」こと以外は、オグロプレーリードッグとまったく変わりありません。
分布
アメリカ(コロラド州・ユタ州・ワイオミング州)
標高1800m以上の草原や、谷に生息するプレーリードッグです。
「オジロプレーリードッグ」に似ていますが、体毛の一部には「黒い毛」が混じっています。
分布
アメリカ(コロラド州・アリゾナ州)
オグロプレーリードッグにとてもよく似ている「絶滅危惧種」です。
飲水量が少なく、水分のほとんどは野菜などから摂取します。
分布
メキシコ
アメリカユタ州に生息するプレーリードッグで、現在は「絶滅危惧種」に指定されています。
ユタプレーリードッグは、まぶたの上に黒い柄があり、他の品種よりもやや小柄です。
分布
アメリカ(ユタ州)
色々と種類を紹介しましたが、「国内で繁殖されたプレーリードッグ」であれば、飼育は禁止されていません。
ただし、オグロプレーリードッグとオジロプレーリードッグ以外の種類は、日本ではまず売られていないようです。
プレーリードッグの値段(価格相場)は?
プレーリードッグの平均的な値段は20万円前後で、高いものでは50万円以上で売られています。
プレーリードッグは「野生動物による感染症」を防止する目的で、2003年から輸入が禁止されています。
つまり現在流通しているプレーリードッグはすべて、国内のブリーダーによって繁殖した個体ということです。
日本国内の「プレーリードッグブリーダー」の数はまだ少ないため、ショップへの流通数にも限りがあります。
なお、プレーリードッグの値段は「性別と販売時期」によって決まっています。
値段の基準@:性別
プレーリードッグは、一般的にオスよりもメスの方が高い値段で売られています。
犬や猫などもそうですが、動物のブリーダーは「繁殖的に価値のあるメスを手元に残したがる」ため、メスの流通量の方が少ないのです。
プレーリードッグのメスは生涯何匹も子どもを産むことができるため、オスよりも価値が高いのですね。
値段の基準A:販売時期
一般的にメスのプレーリードッグの発情期は12〜3月で、1〜4月は「ベビーラッシュ」となります。
つまりプレーリードッグの流通量がもっとも増えるのは、冬から春にかけてということです。
流通量が増えればそれだけ価格も下がるため、時期によっては17万円前後で販売している店もあります。
プレーリードッグの寿命はどれくらい?
プレーリードッグの寿命は、
- 野生下では2〜4年
- 飼育下では8〜13年
です。
野生のプレーリードッグには外敵が多く、天寿をまっとうできる個体は多くありません。
また、プレーリードッグは「オス同士での抗争」が激しいため、縄張り争いで命を落とすことも多々あるのです。
一方でしっかりと飼育してあげることが出来れば、8〜13年ほどと犬・猫と同様に長生きしますので、ペットとして長らく共に過ごすことが出来ますよ♪
性格の特徴は大きく5つ!
プレーリードッグの性格を、5つに分けて説明しましょう。
プレーリードッグはとても協調性が高く、野生では仲間同士で助け合って暮らしています。
鳴き声のバリエーションも豊富で、「わずか1秒程度の鳴き声の中に様々な情報を詰め込んで相手に伝える」こともできます。
また、巣穴の中ですれ違う時には必ず鳴き声やスキンシップで挨拶を交わすなど、人間らしい行動もみられます。
【プレーリードッグの泣き声】
プレーリードッグは警戒心が強いため、巣穴の近くに必ず「敵をいち早く見つけるための見張り台」を作ります。
見張り役は交代制で、天敵のコヨーテやタカが近づくと「キャンキャン」と犬のように鳴いたり、しっぽを振って危険を知らせます。
そして、エサを探しに出ていた仲間達は、この声を聞くと一目散に巣穴に戻って自分の身を守るのです。
また、プレーリードッグは定期的に「巣穴周辺の草」を刈り取り、「見張り台からの見通しをよくする工夫」も行います。
ちなみに、プレーリードッグが刈り取った後に生える草は、とても柔らかくて栄養価が高いため、他の草食動物達のエサ場になることもあります。
プレーリードッグはボディランゲージが多く、とても豊かな表情を持っています。
信頼している飼い主には完全に心を開いてくれるため、体中のどこを撫でても嫌がりません。
【ナデナデにうっとり】
ブラッシング中はうっとりと気持ち良さそうにしますし、まるで人間のこどものように部屋中をついて回ることも。
他にも、驚いた顔やきょとんとした顔など、プレーリードッグの表情はころころと変わります。
見知らぬ相手が近づいた時や、触られたくない時にちょっかいを掛けると、歯をむき出して警戒するなど「喜怒哀楽がとてもわかりやすい動物」といえるでしょう。
【触れるな!】
プレーリードッグはとても運動量が多く、野生では朝10時〜午後16時くらいまで活発に活動しています。
「より栄養価の高いエサ」をたくさん集めるために、1日で何キロもの距離を移動することも。
ケージで飼われているプレーリードッグは運動量が足りず、どうしても運動不足になりがちです。
肥満防止策として、定期的に室内を自由に動き回らせたり、回し車などのおもちゃを用意しましょう。
【全力ダッシュ】
プレーリードッグはとても寂しがりで、「いつもかまって遊んでくれる相手」にはよくなつきます。
社会性がとても高いため、一度信頼した相手には一心に愛をそそいでくれるのです。
馴れないうちは警戒して、威嚇したり噛み付いたりすることもありますが、正しい接し方をすれば大丈夫。
次第に膝に乗って気持ち良さそうにしたり、撫でるのを要求してきたりするほど馴れるようになります。
プレーリードッグは愛情をかけた分だけお返ししてくれるため、飼っていてとても楽しい動物ですよ。
ちなみに人間だけでなく、ほかのペットにもベッタリ懐きますよ。
【猫へのおねだり…】
なお「懐かせ方」については、後ほど「飼育方法4つのコツ」の中で紹介します!
プレーリードッグの飼育4箇条!
さて、では実際にプレーリードッグを飼うにはどうしたら良いのか?
ここからは、
- 生活環境
- 飼育設備(ゲージなどの道具)
- 食事
- なつかせ方
の4つに分けて説明していきましょう!
1.生活環境!
まずは「プレーリードッグとともに生活していく」にあたって、どのような点に配慮すれば良いのかを3点説明していきます。
プレーリードッグの適温は20〜22℃ですが、「人間が快適と感じる温度」であれば問題ありません。
プレーリードッグは寒さに弱いため、冬場は必ずエアコンやヒーターで室温を調整しましょう。
ケージの中に入れるタイプのヒーターは、コードをかじって感電する可能性があるため危険です。
また、プレーリードッグは暑さには比較的強い動物ですが、日本の高温多湿は苦手です。
熱中症や皮膚病を避けるため、夏場はエアコンをドライ設定にして除湿することを心がけましょう。
高いところに登るのが好きなプレーリードッグですが、運動神経はそれほど良くありません。
しっぽが短いため、リスのようにバランスをとって歩くのも苦手です。
ケージは「地面から近い場所」に置き、室内に放すときは必ず目を離さないようにしましょう。
プレーリードッグはさみしがり屋で、飼い主とのスキンシップをとても大切にします。
忙しい時には声をかけたり、体を撫でたりするだけでもかまいません。
できれば、毎日30〜1時間程度はコミュニケーションをとってあげてください。
相性がよければ複数飼育をすることもできますが、相性確認は慎重に。
オス同士の喧嘩は流血騒ぎになることもあるため、「オスメス」か「メス同士」で飼うのが良いでしょう。
2.飼育道具は8点用意しよう!
続いては、飼うための道具(設備)について8つ紹介します。
木登りの習慣がないプレーリードッグには、高さのあるケージは必要ありません。
プレーリードッグがケージ内を自由に歩き回れるよう、ケージは「底面積の広さ」を重視して選ぶようにしましょう。
プレーリードッグのケージの大きさは、「縦60×横80×高さ60p」程度が理想的です。
プラスチックのケージは湿気がこもりやすいため、風通しのよい金網タイプのものがオススメ。
プレーリードッグが咬んで壊すことのないよう、金網はできるだけ太くて頑丈なものを選びましょう。
ナスカンなどの留め具を使い、脱走できないような工夫をすることも大切です。
【ナスカンは↓コレ!】
また、プレーリードッグは退屈したり寂しくなると、ストレスを感じて金網をかじることがあります。
「縦目の金網」を長くかじっていたプレーリードッグは不正咬合になりやすく、食欲不振などの症状が出ることもあります。
ストレスを与えない環境づくりはもちろんですが、金網タイプのケージを購入する際は、できれば横目のものを選んで下さいね。
さらに、プレーリードッグは地面を頻繁に掘る習性があるため、余裕があるのであれば、ケージカバーをつけて「床材の飛び散り」を抑えると掃除が楽になりますよ。
プレーリードッグの爪がひっかかるのを防ぐため、ケージ内の床には床材を敷いてください。
表面がフラットな「すのこ」や、すのこなしで床材を直接敷いてしまってもかまいません。
「床材の好み」は個体によって違うため、アレルギーの有無や掃除のし易さによって選びましょう。
床材は
- ウッドチップ
- ウッドリター
- 牧草
- 土
などの種類があります。
■ウッドチップ
小動物の飼育で一番ポピュラーな、木を削って作られた床材です。
ウッドチップには松(パイン)やスギなど「針葉樹」を使ったものと、白樺やポプラ、ユーカリなど「広葉樹」を使ったものとがあります。
踏んでもチクチクした感じがせず良いのですが、ハムスターやハリネズミでは針葉樹のチップにアレルギーがあるものもいます。
もしプレーリードッグが鼻水やくしゃみなどをするようになったら、速やかに他の床材へ変更するようにしましょう。
■ウッドリター
主にウサギやフェレットなどの「トイレ砂」として利用される、吸水性の高い床材です。
ウッドリターは松(パイン)をペレット状に固めたもので、消臭作用のある商品が多く販売されています。
そのため、「どうしてもトイレを覚えられないプレーリードッグ」の床材には最適といえるでしょう。
※個体差がありますが、プレーリードッグはトイレを覚えます(後ほど懐かせ方とトイレのしつけで説明しています)
ウッドチップよりもゴツゴツしていますが、踏んでもそれほど痛くはありません。
■牧草
普段食べている牧草とは別に、床材としての牧草(干し草)も売られています。
牧草のメリットは、野生下と同じような環境で飼育ができること。
プレーリードッグにとって「馴染みの深い床材」のため、巣材として利用しやすいでしょう。
しかし、牧草は吸水性があまり良くないため、臭いやすいという欠点もあります。
また、梅雨時や夏場はカビが発生しやすいため、頻繁に掃除・交換をしなければいけません。
■土
牧草よりも更に自然環境に近い床材で、アレルギー反応が出にくいと言われている床材です。
土に含まれる微生物「バクテリア」には、動物の排泄物を分解する働きがあるため、脱臭効果が期待できます。
長く使い続ければ「毛艶が良くなる」などメリットがある反面、乾燥にはとても弱いという弱点もあります。
「巣穴を作れるほどの土の硬さ」を保てるよう、定期的に専用の湿潤スプレーを吹きかけましょう。
プレーリードッグは昼行性で、夜は巣穴に入って休んでいます。
プレーリードッグが毎日安心して眠れるように、巣箱は必ず用意してあげましょう。
巣箱はかじり木代わりにもなるため、木製で丈夫なウサギ用のものがオススメです。
なお、「巣材になりそうなもの」をケージに入れておけば、自分で快適な巣を作ることもできますよ。
- 干し草
- ウッドチップ
- タオル
- 毛布
- クッション
プレーリードッグは柔らかいものが好きで、布類の上で寝るのを好みます。
しかし、布製品を引っ張ったりかじったりして飲み込んでしまうと大変危険です。
布製の巣材は、プレーリードッグに「かじり癖がないかどうか」をチェックしてから入れるようにしましょう。
また、布製品は爪が引っかかりやすいため、繊維ができるだけ細かいものを選ぶようにして下さい。
プレーリードッグは「常生歯(無根歯)」という、一生伸び続ける歯を持った動物です。
常生歯は放っておくとどんどん長く伸びてしまい、上あごと下あごを貫通するほど長くなることもあります。
プレーリードッグが自分で歯の長さを調節できるよう、必ずかじり木を用意しましょう。
歯が伸びすぎると食事がしづらいため、食欲不振などの症状がみられることもあります。
砂漠地帯に生息するプレーリードッグにとって、砂浴びは全身の汚れを落とす、いわばお風呂のようなものです。
チンチラ用のきめ細かい砂を購入し、大きめの入れもの(衣装ケース、箱などでOK)に入れてやりましょう。
小動物の床材として売られている砂ではきめが粗く、砂浴びの意味がありません。
砂浴び用の砂を買う場合は、必ずきめの細かいものを選ぶようにしてくださいね。
個体差はありますが、プレーリードッグはトイレを覚える動物です。
「一カ所で排泄をする習性」があるため、トイレのしつけをするのはそれほど難しくないでしょう。
※トイレのしつけについては、後ほど「懐かせ方とトイレのしつけ」で説明しています
プレーリードッグのトイレは、フェレットかウサギ用のもので代用できます。
草食性のため排泄物のニオイはそれほど気になりませんが、毎日1回はキレイにしてください。
プレーリードッグは太りやすい動物で、放っておくとすぐに体重が増えてしまいます。
プレーリードッグができるだけ運動不足にならないよう、回し車は必ず設置してあげましょう。
ハムスター用の回し車では小さすぎて使いづらいため、チンチラ用の大きいサイズを用意してください。
乾燥地帯に暮らすプレーリードッグは、あまり水を飲まない動物。
しかし「全く飲まない」という訳でもないため、いつでも飲めるように給水器はつけておきましょう。
ガリガリとかじらないように、外付けタイプがオススメです。
3.食事は3つに分けて考えよう!
食事については、「主食・副食・水」の3つに分けて説明します。
プレーリードッグは草食性で、野生では主に牧草を食べています。
牧草をよく噛むことで噛み合わせがよくなるため、不正咬合の予防にもGood。
牧草には
- カロリーの低いイネ科のチモシー
- カロリーの高いマメ科のアルファルファ
があります。
主食には「イネ科のチモシー」を与えるようにし、「アルファルファ」を与える際はご褒美程度にしましょう。
アルファルファは「カロリー・カルシウム」の量が多く、プレーリードッグの食事には適しません。
飲水量の少ないプレーリードッグに過度なカルシウムを与えると、尿管や膀胱に結石ができやすくなります。
また、牧草は湿気に弱いため、「プレーリードッグがこぼした水」や「尿」などによって傷みやすくなります。
プレーリードッグが好きな時にエサを食べられるよう、衛生的な牧草管理グッズ「牧草フィーダー」を用意しましょう。
梅雨時など、どうしても牧草が傷んでしまう場合には、プレーリードッグ専用フードを併用するのもオススメ。
専用フードには「プレーリードッグが必要とする栄養素」がしっかりと含まれています。
なおプレーリードッグは草食のため、同じ食性である「ウサギやモルモット専用のフード」でも代用することができます。
ちなみに、野生下では以下のような物を食べていますが、次に紹介する「副食」程度の物を与える以外は、基本は牧草でかまいません。
牧草以外の「野生下での餌」
- 植物の根・葉・種子
- 昆虫
- 野菜
- 固形フード
- 果物
水分補給代わりとして、副食には野菜や果物を与えましょう。
プレーリードッグがよく食べる野菜や果物は
- キャベツ
- にんじん
- さつまいも
- りんご
などです。
生の野菜や果物には、プレーリードッグの体にとって良い栄養素がたくさん含まれています。
野菜によっても異なりますが、基本的には茹でたりせず、そのまま与えましょう。
また、プレーリードッグは「ヒマワリの種」など植物の種子をあげても喜びます。
ただし、種子はカロリーが高いため、与え過ぎには注意。
「トイレが上手くできた時のご褒美」や「コミュニケーションの道具」として、たまに与える程度にしてください。
プレーリードッグは乾燥地帯に生息するため、水はそれほど飲みません。
ですがいつでも「新鮮な水」が飲めるように、水は毎日取り替えてください。
給水器はプレーリードッグがかじって壊さないよう、外付けタイプの物が良いでしょう。
4.なつかせ方と、トイレのしつけ!
「飼育の4箇条」の最後は、なつかせ方や、トイレのしつけについてです。
プレーリードッグは警戒心が強いため、飼い始めてもすぐには懐きません。
まずはプレーリードッグに新しい環境へ馴れてもらい、その後スキンシップを取るようにしましょう。
初日から1週間程度はエサや水の取り替えなど「必要最低限の世話」を行い、触らないようにすること。
さらに「飼われていた時の床材」を少量もらってきて混ぜてやると、自分のニオイがするため安心しやすくなります。
スキンシップの3ステップ!
- エサを入れ替える際に近づいてきたら、指先でエサを摘んで与えてみる(テリトリーであるケージ内にて)
- 怖がらずに餌を取るようなら、優しく話しかけながら今度はテリトリー外(ケージに近い場所ではあるが、ケージの外)で餌を与え、警戒を解く
- 驚いて逃げなければ、エサを手の平に置くなどして手に乗るよう誘導する
プレーリードッグが積極的に手の平へ乗るようになり、警戒心が無くなれば成功です!
臆病や神経質な個体は馴れるのに時間がかかりますが、気長に待ちましょう。
なお「落下防止」のため、手の平に乗せる時は「地面と近い場所」で行うようにしてください。
ここまで来たら、あとは身体中をナデナデしてあげると大変喜ぶようになりますよ!
プレーリードッグのトイレのしつけは比較的簡単で、犬や猫への教え方に似ています。
具体的な教え方は以下の通りです。
トイレのしつけ3ステップ!
- プレーリードッグが排泄した場所をティッシュでぬぐう
- 用意したトイレにティッシュをこすりつけ、ニオイを確認させる
- うまくトイレにできたら、大げさにすぐ褒める(おやつを与えてもよい)
どうしても飼い主が教えた場所でしてくれない場合は、プレーリードッグの様子をよく観察してください。
多くのプレーリードッグは素穴を清潔に保つため、「巣箱から一番離れた場所」をトイレにします。
プレーリードッグがどこで一番排泄をしているかをチェックし、その場所にトイレを設置しましょう。
トイレの形状は、ケージの角に設置できるコーナータイプが便利です。
プレーリードッグ用のトイレはないため、ウサギやフェレット用のトイレで代用しましょう。
さいごに!
プレーリードッグの生態や値段相場、飼育方法について紹介しました!
犬や猫と同様にかなり飼い易い部類に入る動物ですし、寿命もそこそこ長いです。
ぜひ可愛いプレーリードッグを家族の一員として迎えてあげましょう!
なお「ペットとして飼える動物」はほかにも色々とありますよ!是非、ほかの動物の記事もチェックしてみて下さいね!
同じく「二足で立つ」ミーアキャットなどはいかがでしょうか?!
また、同じ「ネズミ目」であるモルモットやチンチラ、デグーも可愛くて愛嬌がありますよ!
- シマリスの値段・寿命、なつくための飼育方法!【冬眠・餌も解説】
- チンチラの値段となつく飼い方!寿命や泣き声、餌、色と種類
- デグーの正しい飼い方!餌・寿命・鳴き声・値段・色の種類【やさしく解説】
- モルモットの値段と12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】
- モルモットの寿命を延ばすコツと、なついてくれる飼い方【餌・トイレ・お風呂】
- ヤマアラシの針が超ヤバイ!交尾できるのか?【実は飼育できる懐きやすい動物】
ちなみに、ハリネズミは実は「モグラの仲間」!
ですが、とっても可愛いのでオススメですよ♪
- アンゴラウサギは4種類!値段・飼育方法【毛刈り無しでは死に至る…】
- モモンガの値段とベッタリなつく飼い方!餌・お風呂・ケージ【画像】
- モモンガの種類と、ムササビとの5つの違い【寿命・鳴き声・飼育】
- フェレットの値段・寿命・種類と飼い方(餌・トイレ・散歩)【なつくしつけ】
- カワウソの種類と値段・性格・寿命・生息地【はじめて飼う方へ】
- カワウソが超なつく!正しい飼い方(餌・好物・臭い対策)を徹底解説!
- スローロリスの値段や寿命、8種の違いと飼育方法!【毒を持つ哺乳類】
- レッサーパンダを飼うには?性格の3つの特徴や寿命、食べ物【まとめ】
- ミニブタの値段とペット飼育道具7つ!大人の大きさや寿命【まとめ】