モルモットの寿命を延ばす3つのコツと、ベッタリなつく飼い方!【餌・トイレ・お風呂】
ネズミのような、ウサギのような、独特な雰囲気と愛嬌を持つ「モルモット」。
最近はペットとして飼う人も増えてきてはいますが、まだまだマイナーで飼い方や魅力を知らない方も多いでしょう。
そこでこのページでは、「モルモットが伸びのびと生活できる飼い方」をわかりやすく説明していきます。
- モルモットってどんな動物?
- 寿命はどれくらい?延ばすためのコツ!
- 餌は3つに分けて考えよう!
- 「ケージ」と「3つのアイテム」で環境を作ろう!
- なつくまでの4ステップ!
- スキンシップの正しい取り方とブラッシング!
- トイレは覚えるの?
- お風呂には必ずしも入れる必要はない!
- フェレットの値段・寿命・種類と飼い方(餌・トイレ・散歩)【なつくしつけ】
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モルモットってどんな動物なの?
モルモットとは、「テンジクネズミ科」に属するげっ歯類の動物です。
「モルモット」というのは日本のみで使われている名称であり、海外では「ギニア・ピッグ」や「ケイヴィ」と呼ばれています。
「実験機関」や「ふれあい広場」で活躍しているイメージが強いと思いますが、南アメリカのアンデス地方では長年、「食料」として飼育されていました。
モルモットの大きさは
- 体長:25p
- 体重:0.6〜1s
で、尻尾はありません。
大きさ的には、一般的に想像される「ウサギ」くらいと考えて良いでしょう。
毛並みは種類によってまちまちで、なんと12種類も存在します。
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>>モルモットの値段と、12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】
赤ちゃんの時から姿が変わらない!
モルモットの赤ちゃんは、生まれた時から目が開き、耳も聞こえています。
また毛は全身に生えており、やわらかい草であればすぐに食べることもできます。
ほとんどの動物は「生まれたばかりの頃」と「成長後の姿」が異なるものですが、モルモットは成長してもほとんど見た目が変わらないという貴重な動物なのです。
モルモットの寿命と、延ばすための3つのコツ!
モルモットの寿命は4〜8年で、平均寿命は6歳です。
ただしモルモットの寿命は、
- 飼育環境
- 食事内容
などによって、倍近く変わることもあるのです。
モルモットには「かかりやすい病気」や「遺伝性の疾患」がないため、上手に飼うことができれば、平均寿命を超えて飼育してあげる事は難しくありません!
寿命を延ばすための3つのコツ!
モルモットの寿命を延ばすうえで大切なのは
- 適切な食事
- ケージ内の衛生
- ストレスの少ない環境
です。
生き物が「健康に生きていくうえで必要不可欠なもの」のひとつに、「ビタミンC」があります。
ビタミンCは体の免疫力をアップさせ、丈夫な骨や腱などを作るために重要なものです。
しかしモルモットは、私たち人間と同じように体内でビタミンCを作ることができません。
そのためモルモットには、生野菜や果物などもバランスよく与える必要があるのです。
ビタミンCは体にためておくことができないため、定期的に摂取するようにしましょう。
食事については後ほど説明します。
モルモットは糞や尿の量が多いため、ケージ内はすぐに汚れてしまいます。
そしてケージ内の汚れは
- 細菌
- ノミ・ダニ
- カビ
などの温床になり、様々な病気を引き起こします。
特に「幼いモルモット」や「高齢の個体」は免疫力が弱いため、ちょっとしたことがきっかけで命を落としてしまうことも…。
ケージ内の「糞や尿のついた床材」は毎日捨て、月に一度はケージの丸洗いをしましょう。
その際、ケージ内のグッズ全てのニオイを消してしまうと、モルモットは「敵に巣を荒らされた!」と思ってパニックになってしまいます。
必ず一カ所は「モルモットのニオイがついているもの」を残しておくようにしてください。
ケージや床材の選び方は後ほど説明しています。
除菌・消臭のスプレーは安全なものを!
なお消臭・除菌には、「味の素」や「キッコーマン」など大企業でも使われてる技術を用いた「カンファペット」というスプレーがかなりオススメ。
人間や犬・猫だけでなく、モルモットにも全く問題なく使える安全性です。
アルコールなどと違い「ペットの被毛」に悪影響を与えることもないため、直接かけることも出来ますよ。
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使うと分かりますが、「今までの商品はなんだったのか?」とケチを付けたくなります…。笑
手頃な値段にも関わらず効果としてはズバ抜けていますので、ニオイや除菌にお困りの方にはぜひお試し頂きたいスプレーです。
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もともとアンデス地方に生息していたモルモットは、暑さに弱い動物です。
真夏など室温が30℃を超えるような日には、必ずエアコンなどで空調管理を行いましょう。
モルモットの適温は20〜26℃程度で、基本的には人間が快適と感じる温度で大丈夫です。
(スキニーモルモットの適温は24〜26℃)
また、モルモットは臆病でやや神経質な気質を持っており、「間違ったコミュニケーション」を取るとストレスを感じます。
常にストレスにさらされている動物は、それだけ寿命が短くなる傾向にあります。
モルモットと接する際は様子をよく観察し、少しでも「普段と違う素振り」がみられたら、その日はしばらくそっとしておきましょう。
モルモットとのスキンシップについては、後ほど説明しています。
モルモットの餌は3つに分けて考えよう!
続いてはモルモットの餌についてです。
餌を考えるときは、
- 主食
- 副食(おやつ)
- 水
の3つに分けて考えましょう。
完全草食動物のモルモットには、主食として
- チモシー
- アルファルファ
などの牧草を与えます。
チモシーはカロリーが低くヘルシーなため、「大人のモルモット」にはこちらを与えましょう。
反対にアルファルファはカロリーが高く、「妊娠中や高齢のモルモット」に最適です。
これらの牧草は、モルモットがいつでも食べられるよう、常に「牧草フィーダー」にセットしておきましょう。
またモルモットは体内で「ビタミンC」を合成できないため、「モルモット専用のペレット」を併用する必要があります。
ただし、モルモット専用フードに添加されているビタミンCは、時間の経過とともに消えてしまいます。
ビタミンCが不足するとどうなる?
ビタミンCが不足すると、モルモットはビタミン欠乏症を起こします。
ビタミン欠乏症の症状は
- 食欲不振
- 骨の変形
- 不正咬合
- 毛並みや色つやの低下
- 鼻水
などで、悪化すると命にも関わります。
モルモット専用フードはできるだけ小さい容量のものを選び、かつ密閉容器に入れて保存しましょう。
食器は、モルモットが噛んでも壊れにくい陶器製のものか、噛んでも割れにくい工夫のされた物を用意しましょう。
栄養面だけで考えれば、モルモットの食事は
- 牧草
- 専用フード
だけで十分です。
しかしモルモットとのスキンシップとして、副食やおやつを与えても良いでしょう。
モルモットは体内でビタミンCを作ることができません。
そのため、副食やおやつには野菜や果物など「ビタミンCが多く含まれているもの」を選んでください。
与えても良い「野菜・果物」
- 小松菜
- パセリ
- サツマイモ
- ニンジン
- かぼちゃ
- リンゴ
- レタス
- キャベツ
- 白菜
- 大根
以上の物は与えても問題ありませんが、
- レタス
- キャベツ
- 白菜
- 大根
は水分量が多いため、与えすぎは禁物です。
また生野菜や果物は傷みやすく、温度の高い場所へ長時間置いておくとすぐに悪くなってしまいます。
夏場など「気温の高い日」に与える際は、注意しましょう。
逆に「冷蔵庫から出してすぐの食材」は冷たすぎるため、常温に戻してから与えてくださいね。
なお、以下の物は与えないようにしましょう。
与えてはいけないもの
- トマト
- ネギ
- ニラ
- 玉ねぎ
- じゃがいも(少量なら可)
モルモットの体温調節は、摂取した水分を尿として排出することによって行われます。
モルモットがいつでも好きな時に水を飲めるよう、水入れを用意しましょう。
床に置くタイプの水皿は、床材やモルモットの排泄物が入りやすく、あまり衛生的ではありません。
モルモットがかじれないよう、給水器は「外付けのもの」がおすすめです。
ケージと3つのアイテムで「環境づくり」!
モルモットを飼うにあたっては、
- ケージ
- 巣箱
- 床材
- ステップ
が必要となります。
モルモットは尿や糞などの排泄物がとても多く、毎日の掃除は欠かせません。
そのため、ケージは掃除がしやすいよう、
- 床に「すのこ」が敷けるタイプ
- 床に「床材」が敷けるタイプ
を購入しましょう。
モルモットはあまり立体的な運動をせず、基本的には「地面と近い場所」で過ごします。
そのため、ケージを選ぶ際は、高さよりも低面積を重視してください。
また、モルモットは高温多湿に弱く、湿気の籠りやすい場所では体調を崩しやすくなります。
通気性が良い金網タイプのものがオススメです。
野生のモルモットは、主に「草原の地中」や「岩の隙間」に巣穴を掘って暮らしています。
夜行性のため、日中は巣穴で過ごし、夜になると食料を探しに動き始めるのです。
そのため、モルモットが安心して休めるよう、「巣箱」を用意してあげましょう。
ケージ内のどこにでも排泄をしてしまうモルモットには、底の無い木製タイプの巣箱がおすすめです。
モルモットが長い間過ごす場所であればあるほど、とても汚れやすいため、汚れが目立つようになってきたら新しいものに取り替えてください。
ちなみに、プラスチック製の巣箱はモルモットにはあまりオススメできません。
なぜならモルモットの尿には「カルシウム成分」が多く含まれており、尿がプラスチック製の巣箱につくと「白い汚れ」がしっかりとこびりつき、取れなくなってしまうからです。
尿による汚れは、一度つくとなかなか落とすことが出来ません。
もし既に汚れがついてしまっている場合は、家庭用のお酢をかけて付け置きしましょう。
数時間たったあとにブラシで擦り洗いをすると、汚れが落ちやすくなります。
床材はモルモットのケージに必要不可欠なものではありませんが、敷いておくと「毎日の掃除」がとても楽になります。
床材には
- 広葉樹チップ(パインチップ)
- 針葉樹チップ
- パルプ(紙製)
- 牧草
など様々な種類がありますが、特にオススメなのはパルプです。
なぜなら紙製のパルプは尿の色の変化に気付きやすい、という利点があるからです。
「尿の色」に注意しよう!
- 乳白色
⇒通常です。
- 黄色〜赤褐色
⇒まれに見られるが、頻繁に出る場合は念のために病院を受診しましょう。
- 赤色
⇒尿路結石などによる血尿の可能性がありますので、病院を受診しましょう。
なお、モルモットの中には、スギやヒノキなどを使った針葉樹チップにアレルギーを持つ個体もいます。
もしモルモットがクシャミや鼻水を繰り返すようなら、一度床材の種類を変えてみましょう。
床材は、「モルモットの体質」と「飼育環境」を踏まえてから選ぶようにしてくださいね。
モルモットはあまり上下運動をしませんが、低面積の狭いケージしか置けない場合には、ケージ内にステップや階段を設置しても良いでしょう。
モルモットは、リスやデグーのような「軽やかなジャンプ」はできません。
ステップは比較的低い位置から設置し、モルモットが落ちて怪我をすることのないように注意しましょう。
※ステップは巣箱の天井に立てかけたりすることで、運動を促すことができます
モルモットがべったりなつく4ステップ!
モルモットは警戒心が強く、家にお迎えしてしばらくの間は慎重になっています。
モルモットをなつかせるのは、飼い始めてから1週間程度経過してから行いましょう。
それまでの間はけっして大きな声や音を立てず、モルモットを怖がらせないことが大切ですよ。
実際になつかせる時は、以下の4ステップを実践してみましょう!
■ステップ@
優しい声で名前を呼びながら、ごはんやおやつをあげましょう。
■ステップA
「ケージの扉を開ける音」に反応してモルモットが出てくるようになったら、そっと体を撫でてみましょう。
■ステップB
嫌がったり逃げたりせずに触らせてくれるようなら、両手のひらに乗せてみましょう。
■ステップC
ゆっくりと膝の上に移動させ、優しくなでたり、ブラッシングを行いましょう。
これらを繰り返すうちに、モルモットは心を開き、自ら歩み寄ってきてくれるようになりますよ!
なお、立った状態でモルモットを抱っこすると、モルモットが嫌がって動いた際に落としてしまう可能性があります。
思わぬ事故を防ぐためにも、モルモットは必ず地面から近い場所で抱っこするようにしましょう。
スキンシップの正しい取り方と、ブラッシング!
モルモットは本来、群れで生活している動物です。
体を触られたりすることは嫌いではありません。
そのため、モルモットの健康チェックもかねて、定期的にブラッシングをしてあげましょう。
モルモットのブラッシングで使用するのは、ウサギ用のブラシです。
「頭の先」から「腰の辺り」まで優しくブラシをいれてあげると、モルモットは喜びます。
しかし、敏感な「お尻の周辺」を触ると嫌がって噛むこともあるため、要注意。
「長毛種で毛玉がひどい」などでなければ、お尻周辺は触らないのが無難です。
また膝の上にタオルを敷いてから抱っこしてやると、モルモットが安心して身を任せてくれるようになります。
ただし、なかにはブラッシングが苦手なモルモットもいるため、様子を見ながら行ないましょう。
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モルモットはトイレを覚えられる?
基本的にモルモットはトイレを覚えません。
地面に巣穴を掘って暮らす野生動物の多くは、「巣穴が汚れる」のを防ぐためにトイレの場所を固定します。
しかしモルモットにはその習性がなく、ケージ内のどこにでも糞や尿をしてしまうのです。
ペットとして飼育されているモルモットの中には、ある程度決まった場所で排泄をする個体もいますが、これはしつけで覚えたというよりも、モルモット自身の性格によるものが大きいといえるでしょう。
モルモットは体の大きさのわりに食欲が旺盛で、1日にする糞や尿の量が非常に多いという特徴があります。
そのため何日か掃除をしないと、ケージ内はすぐにモルモットの排泄物で汚れてしまうのです。
糞や尿を放置すると細菌が繁殖し、様々な病気や悪臭を引き起こします。
そしてこれが寿命にも影響してきます。
モルモットにトイレを覚えさせるのは難しいため、飼い主自身が定期的に掃除を行うことを心がけましょう。
除菌・消臭スプレーは安全なものを!
上でも触れましたが、消臭・除菌には「カンファペット」というスプレーがオススメ。
手頃な値段にも関わらず効果としてはズバ抜けていますので、ニオイや除菌にお困りの方にはぜひお試し頂きたいスプレーです。
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公式HP:カンファペット
お風呂は必ずしも入れる必要はない!
本来モルモットは水浴びの習性がないため、必ずしもお風呂に入れる必要はありません。
理由は2つです。
私たち人間の皮膚には無数の皮脂腺があり、そこから出る汗などによって体臭が発生します。
汗は私たちが体温調節をするうえで欠かせないものですが、実はモルモットにはこの皮脂腺が存在しません。
モルモットは、水を飲み、排尿をすることによって「体温の調節」を行っているのです。
モルモットは「体に付いた汚れ」を毛づくろいで落とす動物です。
そのためお風呂に入らなくても、人間のように体が臭ってくることはありません。
以上のとおり、モルモットにとってお風呂は不必要なものであり、ストレスの原因でもあります。
お風呂はあくまで、モルモットの体が尿などでひどく汚れてしまった時などに入れるようにしましょう。
このページのまとめ!
さいごに、このページの要点をまとめてみます!
- モルモットの大きさは25センチほどで、大きすぎず小さくもない
- 平均寿命は6年程度だが、飼育の仕方で8年は生きられる
- 主食は牧草とペレットだが、スキンシップもかねて野菜などのおやつをあげても良い
- ケージは縦より横の広さを意識する
- 床材は、尿の色に気づきやすい「パルプ」が良い
- なつくまでは、大きな音などに注意する
- お尻周り以外は、定期的にブラッシングしてあげる
- トイレを覚えないため、定期的な掃除をしてあげる
- お風呂は不要である
いかがでしたでしょうか?モルモットは飼いやすく、非常に愛嬌のあるペットとして人気が広まってきています。
ぜひ家族の一員として迎え入れてあげてください!
モルモットの飼育を検討されている方は、ぜひ『 モルモットの値段と、12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】 』もご覧になって下さいね!
最後に、モルモットと同じく「ネズミ目のペット」をお探しであれば、以下の動物たちも可愛くてオススメですよ♪
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