フェレットの値段と種類、寿命!飼い方(餌・トイレ・散歩)&「なつく」ためのしつけ!
フェレットを飼いたい!と思っても、なかなか周りで飼っている人は見かけませんよね。
そんなフェレット、実は「2500年以上前からペットとして飼われていた」という歴史があります。
猫よりも人間になつくということで、近年ジワジワと人気の動物として知名度を上げてきています。
今回は、そんなフェレットの飼い方や寿命についてわかりやすく説明していきます!
- フェレットの種類と価格!
- フェレットの寿命はどれくらい?
- フェレットは人になつく動物なの?
- フェレットの飼い方!餌(主食・おやつ・水)について!
- フェレットのおうち(ケージ)やハンモック、トイレ!
- フェレットは散歩させるべき?
- フェレットの臭い対策とお風呂!
- くしゃみをするのは寒いから?対策は?
- 噛みグセやトイレのしつけ!
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フェレットの「種類」と「値段」を分かりやすく!
フェレットは「ネコ目イタチ科イタチ族」の動物です。
その飼育の歴史は古く、ペットとして定着したのは約2500年前といわれています。
ヨーロッパでは、その長い体を生かして長い間「ウサギ狩り」に利用されており、時には人が通ることのできない配管の工事でも活躍していました。
フェレットの身体の特徴!
フェレットの平均的な大きさは
- 体長35〜38p
⇒うち、しっぽの長さ12〜20p
- 体重700g〜1.5s
です。
オスはメスよりやや大きいことが多く、種類によって大きさに差があります。
フェレットの種類と値段(価格)!
フェレットには、メジャーどころとして
- マーシャル
- パスバレー
- カナディアン
- ニュージーランド
などの種類がありますので、それぞれ紹介します。
ちなみに現在日本のペットショップで流通されているのは、アメリカやカナダ、ニュージーランドなど「海外で繁殖されたフェレット」達です。
これらの国には「フェレットの繁殖場」、いわゆるファームがあり、フェレットの種類の名称には「ファームを持つそれぞれの会社名」がそのまま使われています。
出身ファームによって「性格」や「体格」が大きく異なるのがフェレットの特徴といえるでしょう。
日本のペットショップで一番メジャーな種類です。
おっとりしていて小柄な個体が多く、カラーバリエーションは少なめ。
咬み癖が少ないことが特徴で、個体管理をする目的で
- 耳に「刺青」
- 後背部に「マイクロチップ」
が入っています。
価格は4〜6万円が相場です。
血統にこだわりをもって繁殖されている品種のため、ファームの中では比較的高値で販売されています。
マーシャルよりややがっしりした体形の個体が多く、丸顔。
フェレット本来の「明るい性格」を持っているため、活動的で遊び好きです。
他のファームのフェレットに比べるとカラーバリエーションが豊富で、
- シナモン
- シルバーミット
など様々なカラーの個体がいます。
価格は3〜5万円。
マーシャルよりも「お手頃な価格」で販売されていることが多い種類です。
カナダ産のフェレットです。
日本のペットショップではあまり取扱いがないため、ブリーダーから購入するのが一般的。
がっしりとした体型で、パスバレーよりも大型になる個体が多い種類です。
価格は2〜3万円前後。
これは
- 避妊・去勢
- 臭腺除去
の有無によって異なります。
その名の通り、ニュージーランド産のフェレットです。
別名「ミスティックフェレット」とも呼ばれ、骨太でカナディアンと同じような体型です。
価格は5〜8万円。
カナディアンと同じく、避妊・去勢、臭腺除去の有無によって異なります。
ではフェレットの寿命はどれくらいなのでしょうか?
フェレットの寿命はどれくらい?!
寿命はおおよそ6〜8年程度とされています。
猫や犬と比べると短いように感じますが、イタチ科ではこれが平均的な寿命です。
しかし、なかには13歳まで生きたフェレットも。
「“副腎疾患・ガン” など、様々な病気にかかりやすい」といわれているフェレットですが、長寿な個体もいるということですね。
フェレットは人になつく動物なの?
フェレットの知能は「人間の5歳児程度」といわれています。
これは犬や猫などと同じくらいの「知能レベル」。
そのため、「正しい方法」を使えばしつけることは十分可能であり、もちろん飼い主のこともしっかり認識することができます。
もともと好奇心旺盛で遊び好きなフェレット。
飼い主との「スキンシップ」にも抵抗がありません。
遊んでほしい時は甘えた声で鳴いたり、膝に乗ってきたり。
時にはおもちゃを咥えて持ってくるするなど、まるでこどものような行動をするのがフェレットの魅力といえるでしょう。
★「なつく」ための方法★
まだおうちにきて日が浅いフェレットはとても緊張しています。
しばらくは過度な接触を避け、フェレットがある程度環境に慣れてきたら、以下の2ステップでスキンシップをとるようにしましょう。
ステップ@
飼い主の手に慣れてもらえるよう、「手の臭いを軽く嗅がせてから」ごはんやおやつを与える
ステップA
フェレットから近づいてくるようになったらケージから出し、おやつやおもちゃなどでフェレットの興味を飼い主へ向ける
では、そんな愛らしいフェレットの「飼い方」を分かりやすく説明していきましょう!
フェレットの飼い方!
ここからは、フェレットの飼い方について
- 餌の種類(主食・おやつ・水)の選び方!
- おうち(ケージ・トイレ・ハンモック)について!
- 散歩はした方がいいの?
- 臭い対策とお風呂!
- クシャミの原因と対策!
- 「噛むクセ」「トイレ」へのしつけ!
を順に説明していきましょう。
餌の種類(主食・おやつ・水)の選び方!
フェレットの餌は、「主食・おやつ・水」に分けて考えます。
フェレットは完全な肉食動物です。
肉食動物は腸が短いため、「高い栄養素を短時間で吸収する」必要があります。
そのためフェレットのエサは、「高カロリー・高タンパク」でかつ「消化吸収の良いもの」が最適。
「動物性タンパク質と脂質を十分に含むフェレット専用フード」を与えましょう。
フェレット専用フードは、フェレットを販売しているペットショップであればまず間違いなく取り扱っています。
もし近くのペットショップで取り扱いが無い場合は、インターネットで購入しても良いでしょう。
また、フェレットの健康を考えるなら、以下のような「添加物不使用のフード」をおすすめします。
フェレット専用フードは脂質が多く酸化が早いため、保存の際は必ず「密閉容器」に入れるようにすると、フードの劣化を防ぐことができます。
フェレットとのコミュニケーションを取るうえで、「おやつ」はとても大切。
もちろん与えすぎはよくありませんが、適量であればフェレットのストレス解消にもつながります。
おやつの中でも特にフェレットが好きなのは「フェレットバイト」というチューブに入ったペーストタイプのおやつ。
一度あげると夢中になって舐め続けるため、動物病院など「フェレットの嫌がるところ」にもストレスを与えることなく連れていくことができる便利なおやつです。
フェレットは高カロリーな食事を好むため、水をとても良く飲みます。
常に新鮮な水をたくさん飲むことができるよう、大型の給水器を用意しておきましょう。
なお、食器をひっくり返して喜ぶようなフェレットには、「ケージの外側からセットするタイプのもの」がおすすめ。
フェレットの体を濡れないようにすることで、皮膚炎や様々な病気を防ぐことができます。
おうち(ケージ・トイレ・ハンモック)について
フェレットを飼育する際には、以下を用意してあげましょう!
フェレットは、1日のうち約20時間も寝ている動物。
ですがその眠りは浅く、たびたび起きて水を飲んだり動き回って遊んだりします。
そのため、ケージは「ある程度動き回れるような大型のもの」が良いでしょう。
なお床が「すのこ」になっているケージなら掃除がしやすく、常に清潔な環境を保つことができます。
すのこの下にペットシーツを敷くようにすると、イヤなニオイも軽減されます。
すのこは100均でも売られていますので、必要であれば買い足しましょう。
また、ひとつのケージで何匹ものフェレットを飼育する場合は、「縦に長いタイプ」のケージがおすすめ。
縦長タイプのケージにすることで、フェレット同士の縄張り意識を和らげることが出来ます。
「地上で生活する習性」を持つフェレットにとって上下運動は必ずしも必要ではありませんが、フェレット同士の「相性」や「性格」など、状況に合ったケージを選ぶことが大切です。
なお、どちらのケージの場合でも必ずロックのかかるものを選びましょう。
知能が高く遊び好きなフェレットにとって、「ロックのかかっていないケージ」を開けることはとても簡単です。
感電や誤飲など、大切なフェレットを危険にさらさないためにも、「脱走対策」を徹底するようにしましょう。
もともと地中の穴で生活していたフェレットは、狭い場所が大好き。
体が包まれていると安心するため、ケージ内には「ハンモックや吊り下げ式の布製トンネル」などを入れてあげると喜びます。
なおハンモックは定期的に洗濯をする必要があるため、洗い替え用に2つ用意しておくとスムーズに取り換えができて便利です。
また、以下のような「蛇腹トンネル」を用意してあげると楽しそうに遊ぶ姿も見られますよ。
このように、フェレットがリラックスして過ごせるよう、環境を整えてあげましょう。
フェレットは犬や猫と同じく、トイレを覚える動物です。
排泄物で「なわばり」を示すフェレットの習性を利用すれば、トイレを覚えさせるのは比較的簡単。
一度覚えると毎回同じ場所で排泄ができるようになるため、トイレは必ず用意しましょう。
トイレは体全体が入るコーナー型のものであれば、ウサギ用でもかまいません。
また、「臭い軽減・掃除のしやすさ」を考えて、中にはウッドリター(粒が大きいペレット状のトイレ砂)を入れると良いでしょう。
フェレットは好奇心旺盛な動物ですから、誤食にはくれぐれも注意してくださいね。
また多くのペットショップには、ペットに無害な消臭剤もたくさん売っています。
夏場など、臭いが気になる場合には「ペット専用の消臭スプレー」を利用しても良いでしょう。
散歩はした方がいいの?
散歩はフェレットにとって必ずしも必要なものではありません。
フェレットは1日の大半を寝て過ごす動物ですから、毎日家の中で遊ばせてあげるだけで十分「運動不足解消」になります。
フェレットに、散歩を「おすすめできない理由」は以下の3つです。
- フェレットは暑さに弱い
- ダニやノミなど外部寄生虫の感染リスクが高まる
- ジステンパーウィルスにかかる可能性がある
人間は全身の「汗腺」から汗をかくことで、体の熱を外に出しています。
つまり「“汗腺” は動物が体温調節をするうえで、とても大切な役割を持っている」ということ。
ところが、フェレットはその「汗腺」を持たない動物です。
そのため、暑い場所や湿気のこもっている場所は苦手で、夏場にはとても弱いのです。
人間にとってはそれほど暑さを感じないような気温であっても、フェレットの散歩をする際は要注意。
場合によっては熱中症を起こし、命を落としてしまうかもしれません。
動物の血を吸い、様々な感染症を引き起こす原因となるダニやノミ。
フェレットを外に出すことによって、こうした「外部寄生虫」に感染するリスクはとても高くなります。
寄生虫は、主に草むらや野生動物の便に潜んでいます。
こうした寄生虫にとって、好奇心旺盛で何にでも興味を持つフェレットは、格好の獲物といえるでしょう。
犬や猫と同じように、フェレットも様々な病気にかかります。
そのうち、フェレットの感染率が高く、かつ重症化しやすい病気が「ジステンパーウィルス」。
フェレットがこの病気にかかるとほぼ100%死に至ります。
ジステンパーウィルスは他の動物から感染するため、散歩中に他の動物とふれあう際には注意が必要です。
このように「フェレットの散歩」にはたくさんのリスクが伴います。
もしどうしてもフェレットを散歩に連れて行きたい場合には、必ず動物病院で
- ジステンパーワクチンの接種
- フィラリア予防の投薬
を受けるようにしましょう。
また、危険回避や脱走防止のためにもリードは必須。
犬用のリードなどで代用せず、必ず「胴体にしっかり固定できる、フェレット専用のリード」を購入するようにしてください。
フェレットの「臭い対策」と「お風呂」
現在、日本のペットショップで販売されているフェレットは、全て「臭腺の除去」が済んでいる個体です。
そのため本来フェレットが発する「フェロモン臭」は無くなっているのですが、やはりそこは肉食動物。
フェレットは「動物性タンパク質」が多く含まれているフードを食べるため、体臭は比較的キツい動物といえるでしょう。
この臭いの対策としては大きく2つです。
- フェレット用消臭剤を与える
- お風呂に入れてあげる
先ほど、フェレットのトイレ等に吹きかける「消臭スプレー」を紹介しましたが、実は身体の中から消臭する商品もあります。
それが「グッドバイオーダー」です。
これを毎日のエサや水に混ぜてあげることで、1〜2週間後に
- 体臭
- 便の臭い
への消臭に効果を現します。
また直接身体にかけたり、トイレへ吹きかけることもできます。
フェレットの「皮膚病予防」や「コミュニケーションの一環」として、だいたい月に1回程度はお風呂にいれてあげることをおすすめします。
お湯の温度は37〜38℃程度が適温です。
人が触った時に「少しぬるく感じる」温度のお湯にゆっくり入れ、フェレットの体をしっかり支えた状態で優しく洗ってあげましょう。
もともとフェレットは水浴びが好きな動物ですから、慣れてくればストレスなく身を任せてくれるようになります。
便や尿などでひどく汚れてしまい、お湯で洗っても臭いが落ちない場合は、動物専用のシャンプーを使っても問題ありません。
なお「高齢のフェレット」には、水を使わずに汚れが落とせる以下のようなドライシャンプーがおすすめです。
フェレットの「クシャミ」と対策!
人間と同じように、フェレットもくしゃみをすることがあります。
フェレットがくしゃみをする原因として考えられるものは、大きく分けて以下の3つです。
- アレルギー
- 急激な温度変化
- 風邪
フェレットの中には、「ほこりやハウスダスト」にアレルギーを持っている個体がいます。
アレルゲンはフェレットによって様々ですが、不衛生な環境であればあるほど、その症状は悪化してしまいます。
定期的な
- 掃除
- おふろ
- 空気の入れ替え
などで症状は軽減されるため、フェレットの生活環境を清潔に保つことを意識しましょう。
フェレットにとって、急激な温度変化はくしゃみや咳の原因になります。
なぜならフェレットの原産国であるヨーロッパは、気圧や山岳の関係である程度平均気温が安定している国。
日本ほど「高温多湿」になることはほとんどないのです。
そのため、季節の変わり目など「気温や湿度に大きな差が出るような時」はフェレットのくしゃみに要注意。
その場の状況に合わせて、エアコンや加湿器などを使い分けるようにしましょう。
フェレットの風邪の初期症状として「くしゃみ・鼻水・咳」があげられます。
風邪は初期段階で治すことが大切。このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院で診察をうけてください。
多くの場合、「抗生物質や栄養剤の投与」で症状は改善していきます。
では最後に、
「噛みグセやトイレのしつけ!」について説明しましょう。
「噛むクセ」と「トイレ」のしつけ!
ここからは、
- 噛みグセ
- トイレ
のしつけについて説明します。
種類や個体差はありますが、フェレットはもともと噛み癖のある動物です。
なので「子どもの頃の噛みグセ」はある程度仕方がないこと。
本来「噛むクセ」は兄弟間での咬み合いによって矯正されていきます。
しかしペットショップで販売されているフェレットは、まだ社会性が育っていないうちに海外から輸入されているため、咬み癖がそのまま残っているのです。
咬み癖は放置しているとどんどんエスカレートしてしまうため、なるべく早いうちからしつけをする必要があります。
フェレットの咬み癖を直すために重要なのは、「人間を咬むと良くないことが起こる」と覚えさせること。
そうすることで、フェレット自身が咬むことを制限できるようになります。
ステップ@
「人間を咬むと良くないことが起こる」とフェレットに覚えさせるため、咬んだ瞬間に大きな音を立てます。
音は「床をたたく」「大声を出す」などでOKです。
なお、その際に名前は呼ばないこと。
自分の名前に対して恐怖感を抱いてしまう原因になります。
ステップA
咬む回数や力が弱くなってきたら音を小さくし、完全に咬まなくなるまで繰り返します。
この方法は部屋に放した際「コードや家具」を咬んだりしてしまうフェレットにも有効です。
フェレットの安全のためにも、しっかりとマスターしておきましょう。
フェレットは犬や猫と同じく、トイレを覚える動物。
「排泄物や臭腺のフェロモン」でなわばりを示すフェレットの習性を利用すれば、トイレを覚えさせるのは比較的簡単です。
ステップ@
トイレの場所を覚えさせるため、「前回フェレットがした排泄物(臭いがしみ込んだティッシュなどでも可)」をトイレの中にいれます。
※ティッシュなどは誤飲の可能性があります。使用する際は、必ず目を離さないように。
ステップA
トイレで排泄ができたら、おやつをあげて褒めてあげましょう。
1度トイレの場所を覚えれば、フェレットは毎回そこで排泄するようになります。
衛生管理のためにもトイレは必ず用意しましょう。
さいごに!
今回はフェレットを飼育するうえで覚えておきたい「基本的な知識」をご紹介しました。
頭が良く、愛嬌のあるフェレットとの暮らしはとても楽しいものです。
フェレットと飼い主、お互いが幸せに過ごすことができるよう、正しい知識をしっかり身につけておきましょう。
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