ハリネズミの針って痛いの?あの針はナニで出来てるの?噛む原因や対策は?爪切りの方法も!【ハリネズミの攻撃まとめ】
個性的なペットとしてメジャーになりつつある「ハリネズミ」。
穏やかな性格で飼いやすいなどといわれ、最近は一人暮らしの人にも人気があります。
ですが、本当にハリネズミは飼いやすい動物なのでしょうか?
- 「ハリネズミの針は触ると痛いのか?」
- 「そもそもハリネズミの針ってなに?」
- 「噛んだり引っ掻いたりはしないのか?」
今回は、そんなハリネズミに関する様々な疑問にお答えしていきたいと思います。
- ハリネズミの針は痛いの?
- ハリネズミは噛むことある?噛む原因5つと対策!
- ひっかくことはある?爪切り方法4選!
人気の関連記事!
- フェレットの値段・寿命・種類と飼い方(餌・トイレ・散歩)【なつくしつけ】
- カワウソの種類と値段・性格・寿命・生息地【はじめて飼う方へ】
- カワウソが超なつく!正しい飼い方(餌・好物・臭い対策)を徹底解説!
- デグーの正しい飼い方!餌・寿命・鳴き声・値段・色の種類【やさしく解説】
- モルモットの寿命を延ばすコツと、なついてくれる飼い方【餌・トイレ・お風呂】
- モルモットの値段と12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】
- シマリスの値段・寿命、なつくための飼育方法!【冬眠・餌も解説】
- チンチラの値段となつく飼い方!寿命や泣き声、餌、色と種類
- モモンガの値段とベッタリなつく飼い方!餌・お風呂・ケージ【画像】
- モモンガの種類と、ムササビとの5つの違い【寿命・鳴き声・飼育】
ハリネズミの針は痛いの?
ハリネズミ最大の特徴といえば「背中の針」。
見るからにトゲトゲしていて、触ると痛そうですよね。
ここでは針について
- 針ってナニで出来てるの?
- 触ると痛いの?
- どういう役割があるの?
という3点に分けて説明しましょう!
実はハリネズミの針は「体毛」です。
本来、動物の体毛というのはフサフサとして柔らかいものですが、ハリネズミは「背中からお尻にかけての体毛が針状に硬化している」動物。
毛が1本1本まとまり「凝縮」したことによって、ツンツンとしたトゲのような形状になっているのです。
体が小さく、毒や牙などといった武器もこれといってないハリネズミ。
厳しい自然界でなんとかして生き抜こうと進化した結果が、あの背中一面の針というわけなんですね。
ハリネズミの針は、爪や歯と同じく「ケラチン」というタンパク質でできており、1匹あたりの針数は約5000本。
毎日少しずつ伸びていき、ある一定の長さに達した時点でその成長は止まります。
また、私たち人間の髪の毛と同様にハリネズミの針にも「毛周期」が存在します。
毛周期とは「体毛が生えて抜け落ち、また新しい毛が生えてくる循環」のこと。
人間の髪の毛の毛周期が3〜6年なのに対し、ハリネズミの針は約18か月程度で生え変わるといわれています。
つまり、ハリネズミの針は「定期的に生え変わることで、皮膚の健康を保つ役割を持っている」のですね。
ちなみに、生まれたばかりのハリネズミにも針はしっかり生えています。
まだ目も開いていないほどの赤ちゃんでも、もうれっきとしたハリネズミなんですね。
結論から言うと、痛い時と痛くない時があります。
ハリネズミは、
- 全身の針を寝かせている
- 頭頂部の針のみやや立てている
- 全身の針を立てている
- 針のボールになっている
と、大きく分けて4つの段階があり、「針の立ち方」によっては触っても痛くない場合もありますし、もちろん痛い時もあります。
【00:08〜針を立てる瞬間】
状態@:全身の針を寝かせている
ハリネズミがリラックスしている状態です。
この時の針は触ってもまったく痛みを感じません。
触ったり持ち上げたりしてもこの状態なのであれば、かなり馴れていると言ってよいでしょう。
状態A:頭頂部の針のみやや立っている
少し警戒しています。
ハリネズミは嗅ぎ馴れない臭いや大きな音、飼い主の気持ちにも敏感に反応します。
ハリネズミに接する時はできるだけ静かに、落ち着いた気持ちを持つことを心がけましょう。
状態B:全身の針を立てている
触るとかなり痛いです。
この状態のハリネズミは、恐怖と不安から攻撃的になっています。
この時の針はとても鋭く、刺さると流血することもあります。
むやみに構うとハリネズミにとってもストレスになるため、落ち着くまではそっとしておきましょう。
状態C:針のボールになっている
ハリネズミの「最終防御体勢」です。
外敵から身を守るためにはかなり有効な「針のボール」。
ですが、実は野生のハリネズミはあまりこの体勢をとらないといわれています。
なぜならそれは「丸まっている間は逃げることができなくなってしまう」から。
敵との持久戦になってしまうため、野生のハリネズミがこの体制になるにはかなりのリスクを伴うのです。
もしハリネズミが針のボールになってしまっている時は、絶対に触らないこと。
病院などやむを得ない場合は、必ず革手袋をしてから触るようにしてください。
【針の防御体勢】
★おもしろ半分で触るな!★
実はハリネズミの針には、目に見えないほど小さな「釣り針状のかえし」がついています。
そのため
- 一度刺さるとなかなか抜けにくい
- 抜く時にも痛みを感じる
という仕組みになっています。
針はハリネズミにとってとても大切なものですから、興味本位やおもしろ半分では決して触らないようにしてくださいね。
野生で生きるハリネズミにとっての天敵は、
- アナグマ
- キツネ
- コヨーテ
などの肉食動物だといわれています。
ですが、実はハリネズミの最大の天敵は「タカやフクロウなどの猛禽類」です。
彼らは自慢の羽を使い、突如として空から攻撃をしかけてきます。
さて、そうした非常事態にハリネズミがとる行動は一体なんだと思いますか?
正解は「顔や手足を隠すように丸くなり、針のボールになる」こと。
ハリネズミは危険を感じると体を内側に丸め、全身の針をびっしりと立てて防御態勢をとります。
そしてその状態のまま体を上下に揺らし、「シュ、シュ!」「ブー、ブー」などの警戒音を出すのです。
時には「飼い主」に対しても、急に不機嫌になり音を出すことも…。
【00:43〜 急にプンプンになって音を出す!】
このようにハリネズミにとって「針」は、外敵から身を守るための大切な武器ということですね。
とはいえ、ハリネズミは主に「昆虫を食べる」動物です。
虫を捕らえ、硬い殻を噛み砕けるだけの歯や爪を持っているのだから、丸まらずとも十分対抗できるのでは?と思ってはいませんか?
実はハリネズミは臆病な気質であるがゆえ、外敵に対してほとんど攻撃が出来ないのです。
つまり「針」は、臆病でデリケートなハリネズミが唯一持っている武器ということ。
背中一面に針を持つことによって、ハリネズミは自分の身を様々な外敵から守っているのです。
では続いて
「ハリネズミって噛むの?原因と対策!」について説明しましょう!
ハリネズミの噛む原因と対策は??
上で説明したとおり、ハリネズミには「針」というとても個性的な武器を持っています。
そんな個性的な見た目からか、気性が荒い動物だと思われがちなハリネズミ。
ですが実際は臆病な動物であり、自ら攻撃することはまれです。
確かにハリネズミは、するどい歯や爪を持っています。
ですがハリネズミはとても臆病な動物で、攻撃型というよりはむしろガード型。
爪はもちろん、歯を武器として使ってくることはほとんどないと言って良いでしょう。
ハリネズミが噛む5つの原因と改善方法!
とは言え、なかには「噛み癖」のある個体も存在します。
ハリネズミの噛み癖には
- 手に食べ物の臭いがついている
- 「手=食べ物」だと思っている
- ストレスがたまっている
- 病気にかかっている
- 妊娠している
といった、大きく分けて5つの原因が考えられます。
噛む原因@:手に食べ物の臭いがついている
ハリネズミはとても優れた嗅覚を持っています。
そのため「人間の手についたわずかな臭い」でも敏感に反応し、噛んでしまうことがあります。
食事の用意をした後は、必ず手を洗うように心がけましょう。
【ニオイ?に反応しているハリネズミ】
噛む原因A:「手=食べ物」だと思っている
そもそも飼い主の手を「食べ物」だと思って噛んでいる可能性もあります。
これは毎日のエサやおやつを、手から直接あげてしまっていることが原因。
一度「手=食べ物」と覚えてしまうと、直すのには時間がかかります。
ハリネズミに食べ物を与える時は、必ずエサ皿にいれるか、ピンセットを使うようにしてください。
こちらも参考に!
>>ハリネズミ飼い方(餌・なつく方法・お風呂)を分かりやすく説明!【完全版】
噛む原因B:ストレスがたまっている
可愛いからといって過剰に構いすぎてはいませんか?
ハリネズミは神経質でデリケートな動物。
運動不足や空腹感、不衛生な飼育環境など様々な理由でストレスを感じてしまいます。
ハリネズミが噛んでくるようになったら、まずは飼育環境や接し方を見直してみましょう。
【時には物へ噛み付くことも…】
噛む原因C:病気にかかっている
「今まで馴れていた個体が、突然咬むようになった」。
もしかしたらそれは病気を隠そうとしているのかもしれません。
「最近食欲が落ちている」「常にお尻が汚れている」など、いつもと変わったことはありませんか?
ハリネズミは野生の本能で、自身の体調の悪さを極限まで隠そうとします。
ハリネズミの様子に違和感を感じたら、迷わず病院へ。
いざという時のためにも「様子を毎日よく観察し、元気な時の状態を覚えておく」ことが大切です。
噛む原因D:妊娠している
ハリネズミは通年繁殖動物、つまり1年中いつでも妊娠できる動物です。
そのためオスとメスの相性さえあえば、繁殖は比較的簡単といえるでしょう。
もし同じケージ内に性別の違うハリネズミを同居させているなら、十分妊娠の可能性はあり得ます。
思い当たることがあり、かつ様々な対策をしても咬み癖が治らない場合は、一度動物病院にかかることをおすすめします。
では続いて
「ハリネズミは引っ掻くの?爪切りは必要?」について説明しましょう!
ハリネズミは引っ掻くの?爪切りは必要?
上で説明のとおり、ハリネズミには爪がありますが攻撃的な動物ではないです。
そのため、意識的に引っ掻いてくるようなことは滅多に無いでしょう。
ただし犬や猫と同じように、ハリネズミの爪も日々伸びていきます。
野生ではエサをもとめて数q活動することもありますので、歩くうちに自然と爪も削れていきますが、ペットとなるとそうはいきませんよね。
伸びすぎた爪は思わぬ事故の原因になり得ます。
ケージ内のどこかに引っかけて出血したり、ましてや折れてしまうことのないよう、爪は定期的に切ってあげましょう。
ハリネズミの爪を切る主な方法としては、以下の4つが挙げられます。
- リラックスしている隙に切る
- おふろに入れた際に切る
- 網状のかごに入れ、すきまから足を出した状態で切る
- 動物病院で切ってもらう
爪切り方法@:リラックスしている隙に切る
「一番スタンダードな爪の切り方」がこれです。
部屋を散策している最中や食事の時など、「ハリネズミが警戒心をといている隙に」ささっと切ってしまいましょう。
ハリネズミが針を立てている場合はできないため、ある程度信頼関係を築けていることが条件です。
爪切り方法A:おふろに入れた際に切る
ハリネズミはお湯に浸かると丸まれなくなります。
そのため「お風呂は平気だけど足を触られるのは嫌がる」という個体の場合には、お風呂で爪を切っても良いでしょう。
その際は、くれぐれも集中しすぎないようにしてくださいね。
「気づいたらおふろに30分も入れていた」なんてことにならないよう、最初のうちはあらかじめタイマーをかけておくことをおすすめします。
爪切り方法B:網状のかごに入れ、すきまから足を出した状態で切る
洗濯ネットや100均で売っている「メッシュのかご」にハリネズミを入れると、足だけが網目の隙間から出てきます。
そうしたら、あとは簡単。
出てきた足から1本ずつ、爪を切ってしまいましょう。
体にほとんど触らなくて済むため、ハリネズミがまだあまり馴れていない時には特にオススメの方法です。
爪切り方法C:動物病院で切ってもらう
「恐がりの個体」や「お迎えしてからまだ日が浅い個体」の爪切りは、細心の注意を払って行わなければいけません。
お互いの安全のためにも、無理は禁物。
少しでも難しいと感じたら、無理せずプロに任せるようにしてくださいね。
ちなみに、ハリネズミのようなちょっと変わった動物のことを「エキゾチックアニマル」といいます。
少しずつペットとして定着しつつあるハリネズミですが、そんなハリネズミを診てくれる「エキゾチックアニマル専門病院」の数はまだまだ少ないのが現状です。
いざという時にすぐ連絡ができるよう、かかりつけの動物病院はあらかじめ探しておきましょう。
ハリネズミの爪を切る時は「うさぎ用の爪切り」を使うのがおすすめです。
なぜなら「ウサギ用の爪切」りは、ハリネズミやモルモットなど小動物の爪に合わせた刃の形をしているから。
刃全体がゆるいカーブを描いているため、「角度」や「刃の向き」など、なにも考えなくても簡単に爪を切ることが出来るのです。
また刃の先が平らなため、もしもハリネズミが突然動いてしまっても怪我をさせてしまうこともありません。
デリケートな気質を持つハリネズミにとっては、爪を切った際の衝撃が少ないのも嬉しいポイント。
ハリネズミがストレスを感じないよう、爪切りはできるだけ専用のものを使うようにしましょう。
さいごに!
ハリネズミは怒らせるとトゲトゲしますが、ペットとして人気があるように、小さなケージでも飼いやすいのが魅力!
値段もオーソドックスなタイプなら2万円ほどで購入できます♪
飼い方もそれほど難しくないので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?!
>>ハリネズミの値段や寿命、飼い方(餌・なつく方法・お風呂)を分かりやすく説明!【完全版】
また、ハリネズミと良く似た「ハリモグラ」についても、あわせてご確認ください!
>>衝撃!卵と産む哺乳類「ハリモグラ」と「ハリネズミ」の11の違い!
ちなみに、ハリネズミは「ネズミではない」のですが、見た目的に似たような「ネズミの仲間」では、色々と可愛いペットがいますよ♪
- プレーリードッグの値段と飼育の4箇条!寿命は?【なつく性格で飼い易い】
- モルモットの寿命を延ばすコツと、なついてくれる飼い方【餌・トイレ・お風呂】
- モルモットの値段と12の種類・品種による性格の特徴【飼いやすさの違い】
- デグーの正しい飼い方!餌・寿命・鳴き声・値段・色の種類【やさしく解説】
- シマリスの値段・寿命、なつくための飼育方法!【冬眠・餌も解説】
- チンチラの値段となつく飼い方!寿命や泣き声、餌、色と種類
- ヤマアラシの針が超ヤバイ!交尾できるのか?【実は飼育できる懐きやすい動物】
- フェレットの値段・寿命・種類と飼い方(餌・トイレ・散歩)【なつくしつけ】
- カワウソの種類と値段・性格・寿命・生息地【はじめて飼う方へ】
- カワウソが超なつく!正しい飼い方(餌・好物・臭い対策)を徹底解説!
- モモンガの値段とベッタリなつく飼い方!餌・お風呂・ケージ【画像】
- モモンガの種類と、ムササビとの5つの違い【寿命・鳴き声・飼育】
- スローロリスの値段や寿命、8種の違いと飼育方法!【毒を持つ哺乳類】
- アンゴラウサギは4種類!値段・飼育方法【毛刈り無しでは死に至る…】
- ミーアキャットの値段とペット飼育3つのコツ!性格・寿命・餌まとめ
- ミニブタの値段とペット飼育道具7つ!大人の大きさや寿命【まとめ】