オコジョはペットで飼える?生息地や性格・寿命・フェレットやテンとの違い!
イタチによく似た動物であり、とってもキュートな顔をした「オコジョ」。
このページでは、そんなオコジョについて
- ペットとして飼う事はできるのか?
- 生息地はどこか?
- イタチやフェレット、テンとは何が違うのか?
をどこよりも分かりやすく説明していきます。
- オコジョはペットとして飼うことは出来る?
- 生息地はどんなところ?
- どんな性格なの?
- 寿命はどれくらい?
- イタチやフェレット、テンとの違いは?
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オコジョはペットとして飼育できる?
まず始めに、「オコジョをペットできるか?」という点について説明します。
これは結論から言ってしまうと、法律で禁止されているので出来ません。
オコジョは「準絶滅危惧種」に指定されている動物。
オコジョの数が減ってしまった主な理由は、毛皮ブームによる「乱獲」と「森林伐採」による生息地の減少です。
また、毛皮ブームによって大量に輸入されたオコジョの一部が逃げて野生化し、仲間同士で獲物を取り合ったことも原因でしょう。
また毛皮用に改良された外来動物「ミンク」が逃げたことで、天敵が増えてしまったのも、オコジョの減少理由のひとつといえます。
そのため、現在オコジョは動物園にも展示されておらず、「自然で暮らす野生のオコジョ」しかみることができません。
なお、似た動物である「フェレット」であればペット飼育することが可能ですよ♪
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オコジョってどんな動物なの?
オコジョとは
ネコ目(食肉目)イタチ科の動物
であり、別名をヤマイタチといいます。
見た目や大きさは?
オコジョの特徴は
- 丸い顔
- 丸い耳
- 短い吻(口先)
であり、まるでぬいぐるみのような見た目をしています。
イタチ科の動物はみな短足ですが、オコジョの後ろ足には前足に比べてやや長いという特徴があります。
そのため、他のイタチ科の動物よりもジャンプ力があり、ピョンピョンと跳ねるようにしながら岩場を移動することができます。
オコジョの平均的な大きさは
体長
- オス16〜33p(+しっぽ8〜12p)
- メス15〜27p(+しっぽ7〜10p)
体重
- オス220〜450g
- メス160〜320g
であり、メスよりもオスのほうが大きくなります。
オコジョの種類は?
オコジョには35種類以上の亜種が存在しますが、なかでも有名なのはエゾオコジョとホンドオコジョです。
エゾオコジョは北海道のみ、ホンドオコジョは本州に生息しており、見た目はどちらもとてもよく似ています。
【エゾオコジョ】
【ホンドオコジョ】
- エゾオコジョ
⇒ホンドオコジョよりも大きい。尾先の毛が半分ほど黒い
- ホンドオコジョ
⇒全長20pとエゾオコジョよりも小さい。尾の先の黒毛部分は尾の1/3程度と短い
ちなみにホンドオコジョは「長野県の天然記念物」として指定されており、地元ではマスコット的存在といえるでしょう。
オコジョは標高の高い地域に生息しており、現地に住む人でもなかなか目にすることができないため、「森の妖精」とも呼ばれています。
季節によって被毛の色が変化する!
オコジョには1年に2回、具体的には夏と冬に換毛期がおとずれます。
換毛期とは「動物の毛が大量に抜け替わる時期」のことで、オコジョは毛の質や量を変えることで快適に暮らせるよう調整しています。
犬や猫、うさぎなどにも換毛期はありますが、オコジョの換毛期では「生える毛の色が季節によって違う」という珍しい現象がみられます。
- 夏:背中は茶色、腹部は白
- 冬:背中も腹部もまっしろ
ただし、しっぽの先だけは1年中黒い毛が生えており、時期によって変わることはありません。
黒毛部分の長さはオコジョの種類によって異なるため、しっぽをみれば品種を見分けることができるでしょう。
オコジョの生息地はどこ?
オコジョは
- イギリスなどのヨーロッパ中北部
- アジア中北部
- 北米
- ニュージーランド
に生息しています。
日本には北海道から本州の中部地方あたりまで分布しており、主な生息場所は標高1200m以上の山岳地帯。
オコジョは夜行性のため、昼間は草やコケを敷きつけた「お手製の巣」で体を休めています。
寒い地域の個体ほど、サイズが小さい!
ちなみにオコジョには「寒い地域に生息する種類ほど体のサイズが小さい」という特徴があります。
一般的に哺乳類は「体積に対する表面積が小さいほど熱のロスを防ぐことができる」ため、寒い地域に生息するほど大きくなります。
つまり、同種か近縁種(見た目と生態が同じ・似ているもの同士)であれば、体が大きいほど体温を保ちやすいということです。
この考え方は「ベルクマンの法則」と呼ばれており、生物学的にはとても一般的な法則です。
しかし、オコジョが何故この法則に反するのかについての研究結果は出ておらず、明確な原因もいまだ分かっていません。
オコジョの寿命はどれくらい?
オコジョの寿命は野生下で3〜4年、飼育下で7〜8年です。
飼育下での最長寿命には12年という記録が残っており、イタチ科の動物のなかでは比較的長寿といえるでしょう。
ただし野生のオコジョには天敵が多く、怪我や病気によって弱ったところを狙われやすい傾向があります。
そのため、実際には生まれてから約1〜2年で命を落とす個体が多いといわれています。
性格の特徴3つ!
オコジョはとっても可愛い顔をしていますが、性格は頂けません…。
3つの特徴を紹介しましょう。
オコジョはその可愛い見た目に反し、とても気性が荒い動物として有名です。
イタチ科の動物はもともと攻撃的な気質を持っているのですが、見た目とのギャップが激しいのはオコジョがトップでしょう。
オコジョは無鉄砲ともいえる性格の持ち主で、過去には1m以上あるサギを襲って逆に捕食されてしまったこともあったようです。
群れで行動するなら作戦次第でなんとかなるかもしれませんが、単独ではさすがのオコジョでも難しい相手だったのかもしれません。
とはいえ、オコジョの「高いハンター気質」とガッツには驚かされますね。
オコジョはイタチ科の中でもかなり俊敏で、野生では活発に動き回っています。
また、しっぽを使ってバランスを保つことができるため運動神経もよく、木登りや水泳も得意です。
小柄で跳ねるように走る姿は、イタチというよりシマリスに近いといってもよいでしょう。
オコジョは本気になれば、猫の反射神経をも上回るスピードで動くことも可能です。
活発で好奇心旺盛な一面がある一方、実はかなりの恐がりでもあるオコジョ。
突然大きな音が聞こえたり、強い振動を感じたりすると、ショックで失神してしまうこともあります。
また、タカなどの猛禽類が天敵であることから、突然上空に影が現れたりしてもオコジョはストレスを感じます。
天敵が多いオコジョにとって、強い警戒心は命を守るために必要不可欠な武器といってもよいでしょう。
オコジョに似ている動物とその違い
オコジョの属する「イタチ科」は、性格や食性など様々な部分で共通点が多く、見た目もよく似ています。
そのうちイタチ科の特徴をひとつあげるとしたら、真っ先に思い浮かぶのが「胴長短足な体型」でしょう。
イタチ科の動物は、獲物が巣穴に逃げ込んだとしても追いかけることができるよう、みな細長い体型をしています。
では、似ている動物と違いを説明していきましょう。
毛の変わり方や性格など、オコジョにもっともよく似ている動物です。
イイズナの体長は14〜18p、体重は45〜70g程度と非常に軽く、かなり小柄な体型です。
ただし、他のイタチ科と同じく気性が荒いので、手なずけるのはかなり難しいといえるでしょう。
野生ではネズミや小鳥、昆虫などをすばやく捕食するため「世界最小の肉食動物」といわれています。
イイズナとオコジョとの違いは、生息地としっぽにあります。
イイズナの生息地は低地の山林や岩場なのにたいし、オコジョは主に標高1200mの山岳地帯で暮らしています。
また、イイズナのしっぽは平均2pで長くても3p程度ですが、オコジョのしっぽは5〜7pと2倍ほど長いのです。
イイズナのしっぽには黒い毛が生えていないため、しっぽを見れば簡単にオコジョと見分けることができるでしょう。
野生のケナガイタチを狩猟用の家畜やペットとして改良した動物です。
違いは大きさと性格の2つです。
フェレットには「繁殖ファーム」によって様々な大きさ・性格・毛色がありますが、体長はどれも35〜50p程度。
品種のなかではもっとも小柄なマーシャルフェレットでも、成長すればオコジョの2倍以上大きくなるでしょう。
またペットとして改良された動物であるフェレットは、オコジョと違って人に懐きやすいのが特徴です。
さらに、性格も温厚で、適切なしつけをすれば犬のように芸を覚えることもできる知能を持っています。
毛色は生まれつき決まっており、オコジョのように季節によって色が変わることはありません。
「ニホンイタチ」や「チョウセンイタチ」の総称で、日本ではイタチというと主にニホンイタチのことを指します。
ニホンイタチの体長は27〜40pで、オコジョよりは大きく、フェレットよりは小さめの個体が多いでしょう。
ニホンイタチは人家の屋根裏や周辺の林に生息していることが多く、田舎では夜になると畑に出没する姿もみられます。
たいして標高1200mの山岳地帯で暮らしているオコジョは、滅多に人前に姿を現すことはありません。
また、フェレットと同じく毛色は生まれつきで、通年を通して茶色っぽい色をしています。
※写真はホンドテン
毛色によって呼び方が変わる、ニホンイタチによく似た動物です。
日本に生息しているテンは3種類で、生息地によって品種が変わります。
- ホンドテン
⇒本州・四国・九州に生息する
- ツシマテン
⇒対馬に生息する
- エゾクロテン
⇒北海道に生息する
更に、テンには2種類の毛色があり、黄色はキテン、黒褐色はスステンと呼ばれています。
どちらも同じテンではありますが、毛色によって名称が変わるのはイタチ科のなかでも唯一テンだけ。
冬になるとテンの毛色は淡い色に変化し、春に近づくとともに元の色へ戻っていきます。
季節によって毛色が変わるのはオコジョと同じですが、体長45〜50pとテンのほうが明らかに体が大きくなります。
オコジョはどんな食事・餌はどんなもの?
オコジョは完全な肉食動物のため、果物や種子などを食べることはありません。
そのため穀物や野菜に含まれる栄養素はすべて、「それらを食べたネズミ」を捕食することによって摂取します。
野生のオコジョのエサは、主に
- ネズミ
- レミング
- ハムスター
など小型のげっ歯類です。
ただし、時には小鳥や卵、カエルを食べることもあり、うさぎなど大きめの動物を捕食することもあります。
オコジョがよく狙うのはライチョウで、巣から卵を盗み出したり、ヒナや幼鳥を襲ったりします。
オコジョは大きい獲物も狙う!
ちなみに、オコジョのように単独行動をする動物は「自分より体の大きいもの」は襲わないのが一般的ですが、オコジョは違います。
持ち前のハンター性と俊敏な動きを使って、たとえ自分より体の大きい生き物であってもまったく臆することなく向かっていきます。
狩スタイルが可愛い
オコジョの狩りスタイルは、持前の跳躍力を活かした独特な方法です。
獲物を見つけたオコジョはまず、獲物の周りをぴょんぴょんと跳ね回るようにしてうろつきます。
当然、ウサギやネズミなどの獲物は警戒心を持ちますが、オコジョはまるで関心がないように跳ね続けて獲物を油断させます。
そして獲物が油断したのが分かったところで突然襲いかかり、急所である首に噛みついて息の根を止めるのです。
まとめ!
オコジョのペット飼育や、生息地、性格などの生態について説明しました。
似た動物である「フェレット」であれば、とっても懐きますしペット飼育できますのでオススメですよ♪
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