ラオス観光は治安に要注意!旅行で気をつけるべき9つの注意点まとめ
こんにちは。
タイに長期滞在していた頃、頻繁にラオスを旅していたアキラです。
ラオスに限らず、海外旅行へ出かける前には、必ず
- 現地の治安
- 注意すべき点(日本人の常識と違う点・日本との違い)
をチェックしておきましょう。
このページでは、10回以上ラオスを訪れている筆者が、治安や危険性を分かりやすくまとめてみました。
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ラオスの首都や主要観光地の治安を知ろう!
外務省の発表によりますと、ラオスの「危険レベル」は、
- 中部の「サイソンブン県」中心はレベル2
- その他、ほとんどがレベル1
です。※もっとも安全なのは「レベル0」です
とは言え、ラオスにおいて「多くの日本人が訪れるところ」は
- 首都「ビエンチャン」
- 世界遺産の都市「ルアン・パバーン」
の2つであり、それらはともに「レベル1」のため、実質的には「十分注意」すればラオス観光は安全に楽しめます。
ただし「金銭目当ての犯罪」等もあるため、最低限の警戒はしなければいけません。
「危険度レベル2」に指定されているエリアには、ラオス最高峰の山「ビア山」がありますが、外部からの訪問者も極めて少ないエリア。
そのため、実質的には金銭目当ての軽犯罪に注意すれば、ラオス観光は問題なく楽しめると言えます。
3つのエリアの治安を紹介!
上で説明のとおり、観光客の視点から見ると「ラオスの主要エリア」は2つ。
- 首都「ビエンチャン」
- 世界遺産の街「ルアン・パバーン」
この2つのエリアが、観光客の多くが訪れるエリア。
あとは、用が特になければ訪れるべきではない「サイソンブン県」の治安の悪さについても、参考程度にご紹介します。
ラオスの首都ビエンチャンは、首都といっても「素朴な都市」です。
タイのバンコクやベトナムのホーチミンのように、たくさんの高層ビルが建っている訳ではありません。
しかし、旅行客を狙う金銭被害が近年、多発しています。
例えば
- 恐喝
- 置き引き
- トランプ詐欺
- スリ
- ひったくり
などなどです。
「トランプ詐欺」とは?
詐欺師の現地のディーラーから、「トランプ賭博でグルになって、他のプレイヤーからお金を巻き上げよう」と話を持ちかけられ、結果的には逆に身ぐるみを剥がされてしまう詐欺のこと。
例えばブラックジャックをディーラーと口裏を合わせてプレイをし、最初は勝ち続けても途中から負けはじめ、最終的には損をしてしまいます。
実は「現地のディーラー」と「他のプレイヤー」が本当の仲間であり、旅行者を陥れようとする詐欺。
東南アジアでは「伝統的な詐欺」なので注意が必要です。
ビエンチャンは素朴な雰囲気の都市なので「犯罪のイメージ」はあまりありませんが、観光客を狙った犯罪は増加傾向にあります。
警戒を怠らないようにしましょう。
また首都ビエンチャンには「銃器」も出回っているとの観測もあるため、現地でのトラブルが大きな事故を招く可能性があります。
2016年7月には、ひったくり犯に抵抗したところ、射殺される事件も起きています。
日中帯も要注意ですが、特に1人での深夜の外出などは控えましょう。
ルアン・パバーンは、ラオスを代表する観光地。
町全体が世界遺産に指定されています。
実際に行ってみると穏やかな雰囲気の町であり、治安も特別悪いわけではありません。
しかし日本の外務省の発表によると、「十分に注意が必要」とされる危険度レベル1です。
ビエンチャンと同様に、観光客を狙った以下のような「金銭目的の犯罪」は存在します。
- 恐喝
- 置き引き
- トランプ詐欺
- スリ
- ひったくり
そのため、これらの犯罪には最低限、警戒する必要があります。
ビエンチャンからの陸路に注意!
ビエンチャンからルアン・パバーンに行く際に、バスなどを使い「陸路で行こう」と考える旅行者もいますが、あまりオススメできません。
特に夜行バスでの「ビエンチャン」〜「ルアン・パバーン」間の移動は避けてください。
理由としては、
- バスそのものの整備不良
- 険しい山岳地帯の道路事情の悪さ
- 過去に、目的・犯人も分からない「謎の襲撃事件」が起きたことがある
の3つです。
特に危ない事故・事件は夜間に起きているため、ここの移動は空路で行くことがおすすめです。
「サイソンブン県」周辺は、日本人観光客があまり立ち寄ることのないエリアです。
しかし首都「ビエンチャン」からの距離も、それほど離れていないません。
そのため「少し足を伸ばして近隣のエリアに旅行に行こう」としている人は要注意。
サイソンブン県の周辺エリアには、反政府武装勢力が存在すると言われており治安が安定していません。
多数の襲撃事件も確認されており、用がなければ行くべきではないエリアです。
※上で説明のとおり「危険レベル2」です
「過去のテロ」と「今後の危険性」!
近年、
- ラオス政府が公式に「テロ」と発表した事件
- テロ組織から犯行声明が出された事件
は、ともに確認されていません。
しかし実際には、以下のとおり「サイソンブン県」周辺では頻繁に事件が発生しています。
- 2014年7月
⇒ビエンチャン市内のレストランで爆弾騒ぎ。10名が負傷。
- 2015年1月
⇒シェンクワン県及びサイソンブン県で、モン族が残忍な手口で殺害される事件。
- 2015年11月、12月
⇒サイソンブン県の山岳で、車を襲う襲撃事件が発生。
- 2016年1月
⇒中国人3人がサイソンブン県山岳地帯車両にて走行中、爆弾に巻き込まれる。
「ビエンチャン」や「ルアン・パバーン」では目立った事件は起きていませんが、金銭目当ての犯罪はありますので要注意。
今後の危険性は?
これまでにも襲撃・爆発事件は起きていますが、ラオス政府としては「政治的背景のない一般犯罪」としています。
ただしこれらの多くは実態が解明されていないため、今後も十分に注意する必要はあります。
特に上でも説明した「サイソンブン県」周辺は、「危険レベル2」である通りとても危険ですので、なるべく近づかないようにしましょう。
いずれにしても、観光地も「危険レベル1」であり、「危険レベル0」と比べると危険なので、周りには警戒して観光しましょう。
不安な方は、外務省の「海外安全ホームページ」も一度目を通しておきましょう。
ラオス観光で注意すべき9つのポイント
ラオスはおおむね、最低限の警戒をしていれば「観光客が訪れる主要エリア」は問題なく観光できる国です。
ここでは、一般的な観光で気をつけるべきことをご紹介します。
1.ラオスの通貨事情を知っておこう!
ラオスの通貨単位は『キープ』です。
2020年時点、100キープで約1.2円です。
ラオスの面白いところは、「紙幣は流通しているが、コインは流通していない」という点。
またラオスは、「隣国タイの “バーツ” 圏経済の国」と言われています。
そのためホテルや旅行会社、観光客向けのレストランでは「タイバーツ」も使うことができます。
タイからラオスに観光に行く時も、タイバーツを使えるところがかなりあり便利ですよ。
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2.ラオスのコンセント事情
ラオスのコンセントは、
- 日本でも使われている「Aタイプ」
- 2つ丸穴の「Cタイプ」
の2つです。
そして、中には合わさった「複合型」もあります。
以下はタイの「複合型」のものですが、下の丸い部分が無いものが、ラオスでは見られます。
どこにでも「Aタイプ」や「複合型」があればいいのですが、無い場合もあるため、「Cタイプの変換プラグ」があれば心強いです。
さらに、注意すべきなのは「電圧」です。
日本の電圧は100Vですが、ラオスの電圧は220V。
スマートフォンやパソコンなど「世界中で使われることを想定した規格のもの」ならば、そのまま使えます。
しかしドライヤーや電気シェイバーなど、一般的な家電用品を使うと「故障の原因」に繋がるため要注意です。
そのため、変圧器が必須です。
筆者が実際に使っているオススメ商品は、以下のもの。
この商品が優れている点は、
- 5個のプラグが付いており、世界240ヶ国で使える。
- 入力電圧は260Vまで耐えれるため、電圧の高いオーストラリア(240V)であっても耐えられる。
- USBポートも付いており、わざわざスマホの充電器が必要ない。
という3点であり、これを購入してから海外で困ったことはありません。最強です。
3.ラオスの食品・衛生事情
ラオスは特別「不潔な国」ではありませんが、水や油には注意しましょう。
水道水や生水をそのまま飲めるほど、衛生環境が良いわけではありません。
そのため、もしも水を飲むときは、必ず「ペットボトルの水」を飲むようにして下さい。
食品については、屋台はタイと同様で衛生面で良いとは言えません。
野ざらしにされた食品は土・煙を被っていたり、食器もよく洗われていないことも多々。
屋台の食品を食べ慣れている人なら問題ありませんが、お腹が丈夫ではない方は、屋台での飲食は控えた方が良いでしょう。
ホテルやレストランに関しては、場所によりますが基本的には衛生上あまり問題はありません。
4.ラオスの交通事情
ラオスの交通事情は、決して恵まれているとは言えません。
市街地ですと、
- トゥクトゥク
- 自転車
- バイク
- 乗合トラック
があります。
ラオスではバイク1台に何人も乗っていたり、未成年が無理な運転をしていたりするため、これらの交通手段は危険と隣り合わせではあります。
さらに上記のような状況なので、歩行者としても注意が必要。
なお、首都ビエンチャンでも地下鉄などはありません。
遠距離の交通手段ですと
- 飛行機
- バス
が中心です。
しかしバスは整備が不十分であったり道路も整備されていないため、遠距離の移動でもあまりオススメできません。
特にバスにこだわる理由がなければ、「ラオス国内の遠距離の移動」は飛行機が望ましいです。
5.ラオスの気候・服装・旅行シーズン
ラオスの気候は
- 暑季(3〜5月)
- 雨季(6〜10月)
- 乾季(11月〜2月)
の3パターン。
1年を通じてモンスーン気候ですが、北部の山岳地帯はかなり冷え込みます。
もしもラオス北部に旅行に行く場合は、東南アジアといえども上着は必要。
またビエンチャンやルアン・パバーンの
- レストラン
- ホテル
などでは冷房が強すぎて、外と室内の寒暖差が激しいところも多々あります。
羽織れる上着を一枚用意しておくと便利ですよ。
6.ラオスのビザに関する注意
ラオス入国にビザは不要。
以下の条件を満たせば、ラオスに入国は可能です。
- パスポートの「残存有効期間」が、入国時に【6ヶ月以上】あること
- 【観光】を入国目的とすること
- ラオスでの滞在日数が、入国日より【原則15日間以内】
- 日本からビザなしで行く場合でも、空港での「アライバルビザ」取得で30日以内滞在可能
この中で注意すべきは「パスポートの残存有効期間」についてです。
まだ有効期限が残っていても、国によっては上記のように「○ヶ月以上あること」としているため、要注意。
なお滞在目的が「観光」ならば、15日滞在期間があれば十分でしょう。
ただし、空港や国境で「アライバルビザ」を取得すれば30日間滞在も可能になるため、入国や滞在に関してのハードルは低い国と言えます。
7.ラオスのインターネット事情
ラオスのインターネット普及率は、決して良いとは言えません。
ゲストハウスやホテルでもネット環境が十分でないところが多いため、ラオスでインターネットに繋げたい場合は、日本から「海外用のレンタルWifi」を持って行くのがオススメ。
また現地に「SIMフリーのスマートフォン」を持っていき、現地のSIMをカードを挿れることもできます。
ラオスの代表的な通信会社は
- LaoTelecom(ラオ・テレコム)
- Unitel(ユニテル)
- Beeline(ビー・ライン)
- ETL(イー・ティー・エル)
の4社。
LaoTelecom(ラオ・テレコム)がラオス最大の通信キャリア。
ラオスの主要な観光地でしたら、ほぼ国土全土を網羅しています。
SIMカードは空港や国境付近、または市内の売店で販売しており、比較的簡単に手に入ります。
8.ラオスで注意すべきマナーと文化
ラオスはタイと同じく仏教国。「上座部仏教」を信仰しています。
そのため僧侶には敬意を払い、行動する必要があります。
また「肌の過度な露出」は、寺院の見学では控えなければマナー違反に当たりますので要注意。
なおタイのような「チップの文化」はありませんが、良いサービスを受けたら気持ち程度にチップを払っても良いでしょう。
※払わなくとも問題はありません
9.「タイ」と「ラオス」を行き来する場合の手段について!
ラオスへは、日本から直接航空券で行く以外にも、隣国のタイから行く旅行者も多いです。
一方、ラオスからタイに入る方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、「タイ⇔ラオス」間の代表的なルートを3つと、それぞれの特徴を説明します。
タイ在住の日本人が、「タイ政府により決められた滞在日数」をオーバーしそうになると、一度違う国に出国してから、再びタイに入国することがよくあります。
これを通称「ビザラン」というのですが、タイ(バンコク)−ラオス(ビエンチャン)間の「乗合ワゴンによって陸路で往復するツアー」が現地では人気。
しかし乗合バスだと、バンコク〜ビエンチャンまでは10時間以上。
しかも途中、道路状況の悪いところも走るため揺れるため、結構疲れます。
ただし、お金を節約したい方にオススメの方法です。
また「高速バス」でもバンコクービエンチャン間は運行されています。
料金の相場は、バスも乗合ワゴンも3500円ほど(2018年時点の相場)です。
ウドンタニは、ラオスのビエンチャンに近い「タイ東北の中心都市」です。
バンコクから直接、国際線(航空機)でビエンチャンに行くよりも、ビエンチャンに近いウドンタニ(タイ国内)まで飛行機で行ってから、陸路でビエンチャンに入る方が安くいけます。
2018年の相場状況で言えは、例えばLCCのエア・アジアを利用した場合は
- バンコクーウドンタニ間の航空券が、片道2000〜5000円ほど
- ウドンタニービエンチャン間のバス代が280円ほど
です。
なお航空券は買う時期やタイミングによって、料金が大幅に変わります。
時間としては、
- バンコク〜ウドンタニ
⇒1時間15分。
- ウドンタニ〜ビエンチャン
⇒1時間ほど
です。
陸路で長時間移動するのが辛い人で、料金も節約したい方にオススメの方法です。
バンコク〜ビエンチャンを、直接「空路」で行く方法です。
この方法が一番速く、かつ簡単にバンコクからビエンチャンまで行くルートです。
その代わり、陸路からビエンチャンに入る方法よりも料金的には高くつきます。
2020年時点での相場では、LCCのエアアジア利用で料金は6000円〜8500円前後。
航空券の料金はシーズン次第で大きな振れ幅がありますが、一番楽にバンコクからビエンチャンまで行ける分、他の手段よりも高い料金になります。
ちなみに、LCCを使わず「タイ航空」などのフルサービスの航空会社を利用すると、LCCの倍以上の料金になることが多いです。
バンコク〜ビエンチャンまで飛行機で1時間30分程度で着くため、わざわざフルサービスの航空会社を利用する必要性はありませんが、お金に余裕があれば、フルサービスの航空会社を利用しても良いでしょう。
さいごに!
ラオスの治安と、観光時の注意点についてまとめました。
ラオスも良いですが、隣国タイにもいろいろな観光名所があり楽しいですよ。
タイや周辺国にも渡られる方は、ぜひ以下の記事も目を通してみてください。
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