<カンボジア観光>主要な5エリアの治安と、旅行時の13の注意点まとめ!
こんにちは。
年に5回は必ず「海外旅行」に行くアキラです。
カンボジアに限らず、海外旅行へ出かける前には、必ず
- 現地の治安
- 注意すべき点(日本人の常識と違う点・日本との違い)
をチェックしておきましょう。
このページでは、カンボジアに一時期滞在していた筆者が、
- 現在の主要観光エリアの治安
- ここ10年で起きている事件
- 旅行する際に注意したい点
を分かりやすくまとめてみました。ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
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カンボジアの現在の治安を知ろう!
外務省の「海外安全危険ホームページ」の発表によると、カンボジアの危険度レベルは1に設定されています。
※黄色い場所はすべて「レベル1」。通常は「レベル0」が好ましい。
レベル1は「十分に注意してください。」程度の注意喚起。
これは隣の国「タイ」の首都バンコクと、同じレベルです。
現在のカンボジアで治安上、注意すべきことは金銭を目当てにした軽犯罪が中心です。
「海外旅行に行く際に気をつけるべき、最低限の警戒意識」を持っていれば、問題なく旅行できる国です。
ただし、近年は落ち着きましたが「タイとカンボジアの国境の一部地域」では、武力衝突が発生していたため警戒した方が良いでしょう。
カンボジアは民主政権が誕生するまでの間(1970年から1993年まで)、激しい内戦が続いていた国でもあります。
その際の
- 共産主義を掲げたポルポト(元カンボジアの首相)による、知識人の大量虐殺
- 内戦時に埋められた地雷
など、カンボジアには歴史的に凄惨な事件の傷跡も残っています。
しかし内戦から時も経ち、カンボジアの観光資源である
- アンコールワットの寺院群
- トレンサップ湖
- 発展著しい首都プノンペン
- プレアヴィヒア寺院周辺
には世界中から多くの観光客が訪れています。
カンボジアは歴史的な経緯から、年配の方には未だに「危険な国」というイメージを持たれがちです。
しかし現在では、一般的には安全に観光できる国です。
カンボジアの主要エリア別の治安
カンボジアで観光客がよく行く主要エリアは、大きく分けて2つ。
「首都のプノンペン」と「アンコールワット遺跡群」です。
後は「タイとカンボジアの国境沿いエリア」にはカジノもあり、陸路でタイ・カンボジア間を越えたい旅行者に人気です。
「プレアヴィヒア寺院周辺」や「北西部の地雷が多く埋まっているエリア」は、旅慣れた人ならば良いのですが、注意が必要です。
首都プノンペンは活気のあるエリアです。
テロや内戦といった危険は、今のところありません。
しかし、活気のある街中では、
- 強引なひったくり
- 凶器を利用した強盗事件
- 賭博詐欺
- スリ
などの被害が多発しています。
このような「金銭目当ての犯罪」には要注意。
隙を見せると、街中で犯罪に巻き込まれてしまう危険が十分あることを認識しておきましょう。
とは言え、「高価なものを大勢の目につくところで持ち歩かない」などの警戒を怠らなければ、プノンペン観光は、特別危険な都市ではありません。
シェムリアップは、カンボジアを代表する世界遺産「アンコール・ワット」を観光するための拠点として発展しています。
シェムリアップは世界的な観光地であり、治安は悪くはありません。
しかしプノンペンと同様、金銭目的の軽犯罪が多いのが現状。
プノンペンと同様に
- 強引なひったくり
- 凶器を利用した強盗事件
- 賭博詐欺
- スリ
の4点は警戒が必要です。
警戒すべきは「トゥクトゥク」や「観光ガイド」
さらにシェムリアップで気をつけるべきことは
- トゥクトゥクのドライバーとのトラブル
- 観光ガイドのトラブル
の2点です。
シェムリアップからアンコールワットをはじめとした寺院までは、約7kmほどあります。
また、アンコールワット以外の遺跡も回ろうとすると、トゥクトゥク等の移動手段が欠かせません。
しかし観光地のトゥクトゥクの中には悪質なドライバーもいます。
事前に相場を調べないと、相場以上の値段を要求されてしまうこともあります。
運賃も確認しておく方がトラブルを防げます。
また、アンコールワットには「日本の旅行会社を通した観光ガイド」だけではなく、「現地のガイド」もいます。
現地のガイドの全てが悪いわけではもちろんないのですが、中には悪質なガイドもいます。
信頼できる日本、現地の旅行会社を通してガイドを依頼した方が良いでしょう。
なお日本でオプショナルツアーを申し込むなら、大手の代理店を通して事前に手配しておけば問題ありません。
現地の代理店では、カンボジア・ベトナム方面のインバウンドに強い「APEXカンボジア」がお勧めです。
ポイペトは、タイとカンボジアの国境沿いにある街の一つです。
シェムリアップほど有名ではありませんが、「カジノの街」として有名です。
また、タイ・カンボジア国境を陸路で渡りたいバックパッカーにも人気。
photo credit: miketnorton Entering Cambodia via photopin (license)
ポイペトからシェムリアップまでは、タクシーをチャーターすると約3時間。
料金は30USD程度です。
ポイペトも「金銭目当ての軽犯罪」には警戒する必要があります。
また長距離タクシーは、女性の方1人で乗らない方が防犯上の観点から望ましいです。
2008年にユネスコ世界遺産に登録された「プレアビヒア寺院」周辺の地域は、カンボジア北西部とタイの国境沿いのエリアです。
最近は落ち着いているのですが、2010年代前半までは「タイ・カンボジア両国間の国境線争い」で紛争が絶えませんでした。
国勢情勢の変化次第では、再び紛争が起きる可能性もあります。
プレアヴィヒア寺院を訪れる前には、タイとカンボジアの国際関係に注意する必要があります。
カンボジア北西部やタイとの国境沿い、さらにはシェムリアップの一部には、内戦時代に埋められた地雷が数多く残っています。
地雷が埋められた地域には、立ち入り禁止を意味するドクロマークの看板が掲げられています。
▼このマークがある場所は危険▼
また地雷埋没地域のエリアは、「立ち入り禁止」でなくとも地雷が埋められている可能性はあります。
周辺の空き地、農地などには不用意に立ち入らないようにしましょう。
カンボジアで起こった事件について!
カンボジアでは近年のタイのような爆破テロなどは起きていません。
上でも説明のとおり、個人レベルでの金銭を狙った犯罪が多発しています。
とは言え、「カンボジア・タイ国境間の武力衝突」が近年まで続いていた経緯があります。
- 2010年以降:断続的なカンボジア・タイ両国間の間での武力闘争が起きている
- 2011年4月:トモードーン、タークロバイ寺院周辺で銃撃戦
- 2014年:カンボジア・タイ首脳間で「友好的な交渉によって解決をはかる指針」が提示
カンボジアの政情は、近年落ち着いています。
しかし記録に残らない軽犯罪事件は多発しているため、警戒は怠らないようにしましょう。
カンボジア観光で注意すべきポイント13選
カンボジアは、金銭を狙った軽犯罪以外にも特に注意すべきポイントがあります。
1.怪しい観光ガイドに気をつける
カンボジア観光をする人の多くは「アンコール・ワット」に行くのではないでしょうか。
アンコールワット周辺をはじめとする遺跡群には、残念ながら怪しい悪徳ガイドもいます。
トラブルを回避するなら、旅行代理店を通してガイドを斡旋した方が良いでしょう。
具体的には、アンコール・ワットに行くと
- 頼んでもいないのに勝手にガイドをはじめ、料金を請求される
- ボランティアを装ってガイドし、後からチップとして料金を請求される
- 相場以上の明らかに高額なガイド料を請求される
などの悪質なガイドも数多くいます。
ボランティアのガイドだと思ってガイドをしてもらったら、最後に高額な料金を請求されてしまう事例もありました。
アンコールワットに限らず、カンボジアの遺跡群には怪しい観光ガイドも多いです。
ガイドが必要な方は事前に旅行代理店でガイドの依頼をすることをおすすめします。
現地の代理店では、カンボジア・ベトナム方面のインバウンドに強い「APEXカンボジア」がお勧めです。
2.カンボジアは埃っぽい
カンボジアは衛生面では、あまり行き届いておらず空気が澄んでいません。
そのため、人によっては空気中の埃で気分が悪くなってしまうこともあります。
心配ならマスクを持っていくことをオススメします。
マスクをつければ空気中の不衛生な埃を防ぐことができます。
3.カンボジアでは偽札も出回っている
カンボジアには
- リエル(自国通貨)
- 米ドル
が流通しています。
そしてカンボジアには、北朝鮮が関与している米ドルの偽札紙幣「スーパーノート」が出回っています。
偽札は「観光客」のみならず「現地の人」であっても判断することは難しく、対策は難しいのが現状。
とは言え「米ドルの偽札が出回っている」ということも、予備知識として知っておくと良いでしょう。
4.カンボジアのビジネス詐欺に注意
カンボジアは新興国で近年、経済成長が著しい国の一つ。
プノンペンを中心に、最近では多くの日系企業も進出しています。
その一方で、観光客や現地邦人をターゲットにした「ビジネスに関する詐欺」も増えてきています。
例えば有名なのが
- 不動産投資の詐欺
- 高額預金の詐欺
です。
どちらにも共通するのですが「新興国の投資話」には夢もある反面、悪質な業者も存在します。
例えば日本人ならば現地の相場に疎いため、相場以上の値段で現地の不動産を売ろうとしたり、普通では考えられない運用益を提示したりする業者もいます。
確かにカンボジアは成長著しい国の1つで、ビジネスの面でも大きな可能性を秘めた国です。
しかし一見の観光客に「本当に儲かる儲け話」がまわってくることは、普通はあまり考えられません。
怪しげな話には耳を傾けないようにしましょう。
5.コンセントの電圧にご注意を!
カンボジアのコンセントタイプは、
- Aタイプ(日本と同様)
- Cタイプ(2つの丸穴)
が多いです。
以下はタイのコンセントですが、このようにAタイプとCタイプ(丸穴2つ)が一緒になっている場合もあります。
ただし万が一を考慮し、Cタイプの変換プラグがあっても良いでしょう。
また運よくAタイプがあっても、電化製品のプラグを差し込むことは可能ですが、電圧が異なります。
カンボジアの電圧が220ボルトで、日本の電圧は100ボルトです。
スマートフォンやノートパソコンなどは、アダプターが「100ボルトから240ボルト」といった表記が書かれていることも多く、そのまま使用可能なことが多いです。
しかし対応していない電圧のものを使うと壊れてしまう可能性があるため、変圧器が必要です。
筆者が実際に使っているオススメ商品は、以下のもの。
この商品が優れている点は、
- 5個のプラグが付いており、世界240ヶ国で使える。
- 入力電圧は260Vまで耐えれるため、電圧の高いオーストラリア(240V)であっても耐えられる。
- USBポートも付いており、わざわざスマホの充電器が必要ない。
という3点であり、これを購入してから海外で困ったことはありません。最強です。
6.感染症の媒体の蚊に注意する
カンボジアでは、蚊が媒介する
- ジカウイルス感染症
- デング熱
- マラリア
- 日本脳炎
などの感染症が流行しています。
そのため、蚊に刺されないように
- 虫除け剤を使う
- 肌の露出を控える
などの虫除け対策をしておくと良いでしょう。
またUNAIDS(国連合同エイズ計画)によると、カンボジアは人口の0.4%がHIVに感染しているとのこと。
夜のお店に行く際は、細心の注意を払いましょう。
7.値段交渉せよ!
市場や無いとマーケットに行かれる方も多いと思います。
その際、商品には値札が付けられておらず、すべて言い値になっているため、相場より高い値段を提示されます。
そのため、「もう少し安くしてほしい」旨をしっかり伝えて値切りましょう。
8.カンボジアには今も拳銃が出回っている
カンボジアは内戦時代に多くの拳銃が出回りました。
そのため今でも拳銃が国内に出回っています。
カンボジアでトラブルが起きると、相手が拳銃を持っていることも十分考えられます。
そのためカンボジアでトラブルを起こしても、現地の人をあまり怒らせないように対応しましょう。
例えばトゥクトゥクやタクシーの料金で揉めた場合、多少相場の値段を上回る程度なら、速やかに払ってしまうのも一つの方法です。
9.カンボジアでポルポト(元首相)や内戦の話題は控える
カンボジアの内戦は、未だにカンボジア人にとっての現実です。
内戦で身内を亡くしたカンボジア人が今も生活しています。
政治的にもデリケートな問題のため、観光では内戦等の話題は出来るだけ避けた方が無難。
誤解を生みやすい話題ですので、あまり口にしない方が良い話題です。
10.両替レートを把握しておこう!
カンボジアの両替所は、レート表が存在していないことがほとんど。
そのため、不利なレートで両替されてしまう可能性がありますので、事前に必ずレートを確認しておきましょう。
分からないときは、googleで
- 円 リエル(自国通貨)
- 円 ドル
で検索してみましょう。
すぐに直近の相場をgoogleが返してくれますよ。
また、為替レートのアプリを入れておくのも一つの手です。

11.深夜に不要不急の外出を控える
カンボジアでは、深夜1人での不要不急の外出は控えましょう。
ナイトマーケットや深夜のバーでのお酒を楽しみにしている観光客も多いのではないでしょうか。
しかし深夜のカンボジアも
- 人混みに紛れたスリや強引なひったくり
- お酒の席での置き引き
などが起こります。
気をつければ問題はないのですが、やはり慣れない外国では深夜に1人で出歩く等の一般的に危ないことは避けましょう。
12.睡眠薬を使った強盗に注意せよ!
海外では、ついつい現地の人に隙を与えてしまうもの。
仲良くなったあとにバーなどに行くと、酒に睡眠薬を盛られ、気づけば貴重品を奪われるという事件が起こっています。
もし日本で急に話しかけられたら、一緒にバーに飲みに行きますか?
普通は警戒すると思いますので、海外でも同様の警戒心を持ちましょう。
13.衛生環境に要注意
カンボジアの衛生環境は、一概には言えませんが日本ほど清潔ではありません。
例えば現地の屋台や食堂では
- 油の使い回し
- 食器に洗剤が残っている
- 埃をかぶってる
など不衛生なところもあります。
外国人に人気の
- 価格帯の高めの店
- 中堅以上のホテル
ならば衛生面にも気を使っているところも多いのですが、ローカルなお店の衛生環境には注意が必要です。
まとめ!
カンボジアの主要エリアの治安や、観光時の注意点について説明しました。
特段テロ事件なども起きていませんが、外務省の発表では「危険レベル1」です。
他国を見ると「危険レベル0」の場所も多く、それらと比較すればやや危険とされていますが、普通に観光する分には何も気にならない程度です。
上で挙げたポイントに注意し、楽しいカンボジア旅行にしましょう!
なお近隣国へ旅行される方は、以下の記事も参考にして下さい!
近隣国の治安情報!
- ラオス観光は治安に要注意!旅行で気をつけるべき9つの注意点まとめ
- 【ベトナム観光】治安が悪い6エリアと、旅行時の13の注意点まとめ
- タイ観光は治安に要注意!ヤバイ場所と、旅行時の13の注意点まとめ
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- 【バンコク観光】治安が結構ヤバイぞ!旅行の際の12の注意点まとめ
- 【プーケット観光】実は治安がヤバイ?旅行の際の9つの注意点まとめ
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