お布施の金額相場は30万?高い場合は100万も!?新札は使ってOK?
「お布施を渡す」という機会はなかなか訪れないため、
- そもそもお布施って何のために渡すのか?
- 金額の相場はどれくらいなのか?新札を使っても良いのか?
などなど、誰にも聞けずにお悩みの方もいることでしょう。
気を遣ったつもりが「マナー違反」となるのも困りますよね。
このページでは、そんなお布施の金額相場などについて、どこよりもわかりやすくまとめています。
お布施やら戒名料やら「よく分からない!」という方も、このページをご覧いただければスッキリする かと思います。
こちらも読まれています
>>お布施の書き方<5つのコツ>と入れ方(包み方)、封筒・水引きの選び方!
そもそも「お布施」は渡さなければいけないの?
結論から言うと、渡さなければいけません。
お布施は、お坊さんへの「葬儀、法要や月参りのお礼」として金銭を渡すものです。
つまりお寺に渡さないことには、何も始まらないのです。
ちなみにお布施はサンスクリット語で『ダーナ』といい、意味は「誰かに物や教えを説く」、つまり「与える」ことを指す言葉です。
諸説ありますが、ダーナが「檀家(だんか)」の語源になったとも言い伝えられています。
■檀家とは?
「特定の寺」に所属して、寺を支援する家のことを言います。
お布施はあくまで「お坊さん(お寺)への気持ち」という考えから、大前提としては具体的な相場はないとされています。
ただし、そうは言っても「相場を知りたい!」からこそ当ページへお越しでしょう。
そのため、当サイトでは「各法要や月参りのお布施の平均額」を調査し、まとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
「お布施」と「戒名料」が掛かる!!
さて、お布施とは「初七日」や「四十九日」でお坊さんにお渡しするものですが、もうひとつ「戒名料(かいみょうりょう)」というものがあります。
戒名料も含めて「お布施」と言いますが、相場を分かりやすくするために
- 戒名料
- お布施
を分けて説明します。
まずは「戒名料の金額相場」から説明しますので、不要な方は「お布施の金額相場」へジャンプして下さい。
戒名料(かいみょうりょう)とは?相場は?
戒名とは、仏教で葬儀を行うときに付けるもので、「亡くなった方へ授ける名」を言います。
呼称として
- 日蓮宗では「法号」
- 浄土真宗では「法名」
とも呼ばれますが、「あの世へと旅立ち、仏様の弟子になった印として授かる名」という意味では同じものです。
つまり、これが「お寺に支払う最初の費用」とも言えます。
そしてこの戒名料もまた、「明確な価格」があるわけではありません。
ただし戒名には「ランク」が存在し、そのランクに応じて戒名料が異なります。
ランクの順としては、
ランクが低い
↑
男:「信士」 女:「信女」
男:「居士」 女:「大姉」
男:「院信士」 女:「院信女」
男:「院居士」 女:「院大姉」
↓
ランクが高い
このような順番になるのですが、宗派によっても戒名料が違います。
日本で一番多いとされるのが『信士・信女』、そのうえが『居士・大姉』です。
その上には『院信士・院信女』があり、最上位の『院居士・院大姉』になるとお布施(戒名料)が100万円以上となることもあります。
あわせてお読みください!
>>戒名のランクと値段相場が一目で分かる!一番多い戒名はどれ?
ちなみに戒名料と御布施は別々でお渡ししますが、お布施と戒名料を合わせて「お布施」とすることも可能です。
この場合は、お布施を奉書紙で包むと良いでしょう。
あわせてお読みください!
>>お布施の書き方5つのコツと、封筒・水引きの選び方、包み方のコツ!
では続いて
本題の「お布施の金額相場」について説明しましょう。
「お布施」の金額相場はどれくらい?
では本題の「お布施の金額相場」について説明しましょう。
御布施とは、お寺(僧侶)に対して「葬儀・法要の読経などの謝礼」として渡すものであり、基本的に現金をさしています。
「葬儀」の時や、初七日・四十九日などの「追善法要」の時に必要となります。
相場をお坊さんに聞くのはマナー違反!
上で触れたように、お布施には本来「明確な相場」はありません。
そのためお坊さんに対し「お布施はいくらですか?」と聞くのはマナー違反です。
地域や風習により高額なお布施を渡すこともあるため、近所の方や友人へのリサーチをオススメします。
やむを得ずお坊さんへ相談をする場合、お布施をいくら渡せばよいかではなく「ほかの方がどうしているか?」を聞いたほうがよいでしょう。
最近では「葬儀」「初七日」を同日に行うことも多いですが、ここでは金額相場を分かりやすくするために、それぞれ分けて説明します。
お布施の金額相場!
- 「葬儀」での金額相場
- 「初七日」での金額相場
- 「四十九日」での金額相場
- 「百か日」での金額相場
- 「初盆」「初彼岸」での金額相場
- 「月命日(月参り)」での金額相場
- 「年忌法要」での金額相場
「通夜・告別式の2日間の読経」を依頼する場合は、それに対しておおよそ
- 関東圏:20万円〜35万円
- 関西圏:20万円前後
が相場となっています。
また上で説明のとおり、「戒名料」も別途渡す必要があります。
あわせてお読みください!
>>お布施の書き方5つのコツと、戒名料も合わせて包む場合の対応方法!
初七日は、故人が亡くなって7日後に行う、初めての法要です。
近年は、親族が集まる手間を省くため初七日を「告別式後」に行う方が増えています。
「初七日のお布施」は全国的に1万円〜3万円が多く、地域により5万円お渡しをすることもあります。
ちなみに「葬儀用」「初七日」を同日に行う場合でも、お布施は分けてお渡ししましょう。
このとき、表面の『御布施』の文字の右上に「葬儀」「初七日」とそれぞれ書き添えましょう。
お布施の書き方はこちらを参考に!
>>お布施の書き方5つのコツと、封筒・水引きの選び方!
また式場や自宅にまでお坊さんを呼ぶ場合、お布施とは別に、「御車代」として3,000円〜1万円を渡すこともあります。
お車代を用意した場合、お布施とは別の封筒で
- 『お車代』
- 『御車代』
のいずれかとし、お布施とは別の封筒に包みます。
さらに初七日法要の後に会食を行い、お坊さんが辞退された時のことも考え『御膳料』として5千円〜1万円包んでおくと安心です。
初七日の次に行われる法要が「四十九日」です。
四十九日も初七日同様に1万円〜3万円がお布施の相場となります。
また、お坊さんへのお車代や御膳料も前もって用意しておくと、当日に慌てなくて済むでしょう。
百か日法要においても、お布施の相場は1万円〜3万円です。
「初七日」〜「百か日」までは、同額の「お布施・お車代・御膳料」をお渡しする方が多いことが分かりました。
これは、お布施を増やす分にはお寺から喜ばれますが、「減額は勇気がいる」という方も多いためです。
そのため、初七日〜百か日まで一貫して同じ金額という方が多く見受けられました。
しかし全国的にリサーチすると、百か日の場合は
- お布施:1万円
- お車代:5千円
- お膳料:5千円
で、合計2万円とする方も多く見られました。
ご自身の経済状況に応じて、無理なくお布施をお渡しするようにしましょう。
初盆・初彼岸は、親せきや知人とともに過ごし、お坊さんに読経をお願いすることになります。
お布施の相場は1万円〜3万円ですが、地域や宗派により5万円お渡しすることもあるようです。
お車代は5千円〜1万円、お膳料は5千円〜1万円用意すれば問題ありません。
またお寺やお墓へお盆のお参りをする際は、3千円〜1万円程度お布施を用意するとよいでしょう。
月参りはほかの法要とは異なり、お布施の金額は比較的少なめになります。
お布施の金額相場は3千円〜5千円、それ以上お渡しする方は非常に少ないようです。
月参りではお車代や御膳料は必要なく、お布施だけ用意すれば問題ありません。
年忌法要は、故人が亡くなった死後1年後から、節目の年に行います。
一般的に「7回忌」まではお寺で法要を行いますが、「13回忌」以降は自宅で読経のみとなるケースが多いです。
回忌法要を行う場合は、
- 案内状の作成
- 会場の設営
などお布施以外にも準備が多いため、法要の数か月前から準備を行いましょう。
各「年忌法要」のお布施相場は以下の通りです。
- 一周忌(故人が亡くなった日の一年後)
⇒3万円〜5万円
- 三回忌(満2年後)
⇒1万円〜5万円
- 七回忌(満6年後)
⇒1万円〜5万円
- 十三回忌(満12年後)
⇒1万円〜3万円
- 十七回忌(満16年後)
⇒1万円〜5万円 ※弔い上げの場合5万円〜10万円
- 二十三回忌(満22年後)
⇒1万円〜3万円
- 二十七回忌(満26年後)
⇒1万円〜3万円
- 三十三回忌(満32年後)
⇒1万円〜3万円 ※弔い上げの場合5万円〜10万円
- 三十七回忌(満36年後)
⇒1万円〜3万円
- 四十三回忌(満42年後)
⇒1万円〜3万円
- 四十七回忌(満46年後)
⇒1万円〜3万円
- 五十回忌(満49年後)
⇒5万円〜10万円
十七回忌から三十三回忌までは、特別な法要を行わず月参りだけで済ませる家庭も多いです。
そのため、ほかの法要とは異なりお布施の額が比較的安くなる傾向があります。
なお「年忌法要」ごとに親族で集まる場合、お坊さんへのお車代や御膳料を用意を忘れずに行いましょう。
最近は「弔い上げ」が多い!
最近は、十七回忌や三十三回忌で法要を終わらせる『弔い上げ(とむらいあげ)』を検討する方が増えています。
「弔い上げ」は、お寺や自宅で法要・会食を行いますが、お布施はお寺に対して「今までの感謝を伝える」べく、やや高額です。
また弔い上げと同時に、お墓や御骨の管理をお寺にお任せする『永代供養』にする際は、30万円以上お布施をするケースも少なくありません。
永代供養を検討する場合は、弔い上げの方法を行う前にお寺へ事前に相談することをおすすめします。
お布施や戒名料を安くするには?
人生において、葬儀や法事に関わることはそう多くありません。
そのため、「お布施」や「戒名料」についてご存知無い方も多いのが実情であり、必要以上に多くの費用を払ってしまっているケースが散見されます。
特に戒名料については、「戒名料の値段相場」でも説明していますが、最低30万円ほど払うケースがほとんどでしょう。
しかし昨今は、多くの無駄を省き、一律2万円ほどで戒名の授与をしてくれるサービスもあります。
それが、TVなどでも取り上げられ有名となった「お坊さん便」です。
お坊さん便は、名前のとおり「最寄の提携しているお坊さんを、派遣してくれるサービス」ですが、注目すべきはその値段の安さです。
- 戒名の授与
⇒一律20,000円
- 法事・法要への僧侶派遣
⇒一律45,000円
戒名料が破格なのはもちろんのこと、法事・法要への僧侶派遣も、
- お車代
- お膳料
- 心づけ
などがすべて込みで、お布施は一律45,000円となっており、かなり安いです。
これから法要がある方、戒名をまだつけていない方は、良心的な価格なので是非おすすめします。
公式HP:お坊さん便
戒名とは?いつまでに付けるの?
戒名とは、「亡くなった方へ授ける名」ですが、これを授けてもらうのに「戒名料」が掛かります。
昨今は、「安くても30万円ほどするなら、戒名なんていらない!」と言う方もいますが、それは「仏式の葬儀を挙げない」と言っているようなものになります。
「お坊さん便」では2万円で授与してもらえますので、遅くとも四十九日までに授けてもらいましょう。
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>>戒名のランクと値段相場が一目で分かる!一番多い戒名はどれ?
お布施は新札を入れる?旧札が良い?
結論から述べると、「新札でも問題ない」ということになります。
香典であれば、新札を入れないことがマナーです。
これは、『亡くなることが分かっていた』という印象を与えない気づかいでもあります。
しかし、お布施はお悔やみごとではありません。
お布施はお坊さんへの感謝の気持ちであり、「新札がいけない」というルールが存在しないのです。
そのため、お布施は新札を使用しても全く問題ありません。
さいごに!
戒名料、お布施、それぞれの金額相場を説明しました。
慣れない行事で初めてのことも多いかと思います。
お布施については
- 書き方
- 封筒の選び方
- 包み方
についても分かりやすくまとめていますので、是非以下も参考になさってください。
>>お布施の書き方<5つのコツ>と入れ方(包み方)、封筒・水引きの選び方!
>>戒名のランクと値段相場が一目で分かる!一番多い戒名はどれ?
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