フランス・パリ観光は治安に注意!危険エリア7つと、旅行時の17の心得!
こんにちは。
年に5回は必ず「海外旅行」に行くアキラです。
フランスに限らず、海外旅行へ出かける前には、必ず
- 現地の治安
- 注意すべき点(日本人の常識と違う点・日本との違い)
をチェックしておきましょう。
中でもパリは、ISによるテロ事件が起こったことで『治安が悪い』と考えている人も多いハズ。
ただ観光における「治安」とは、それ以外にも「スリ・暴力事件の置きやすい場所」などの観点でも見ておくべきです。
このページでは、「治安の悪いエリア」だけでなく「旅行時に気をつけるべきポイント」もあわせて説明しています。
ぜひパリ旅行前に、一通り目を通して頂ければと思います。
- パリの現在の治安を知ろう!
- 治安の悪い「区」は3つ!
- 主要観光エリア内で気をつけるべき場所!
- パリ観光時に注意すべき17の心得!
- 過去にパリで起こった事件について!
- 海外旅行にオススメのクレジットカード5種を徹底解説!【比較まとめ】
- 海外旅行で「必要なもの」「あると便利」を厳選まとめ<持ち物リスト80選>
- パスポートの作り方3ステップ!最速の取り方を伝授!【必要な物&書類】
- パスポートの発行期間・日数と、最短1日で取れる2つの秘策!【即日】
- パスポートの「代理申請」は簡単!代理人に必要な物&注意点まとめ
パリの現在の治安を知ろう!
パリは、「世界で最も訪れる観光客の多い町」の一つとして、セキュリティの面で日々たゆまぬ努力がなされています。
例えば最近では、主要な観光地(ノートルダム寺院・ヴェルサイユ宮殿など)はもちろん、個人作品を所蔵している美術館のような比較的規模の小さな場所でも、入り口では持ち物検査が実施されています。
若干、「セキュリティの面で敏感になりすぎているのではないか」という気がするくらいです。
しかし旅行客にとって安全は第一に守ってほしいところですので、セキュリティが強化されるにこしたことはありませんね。
そんなセキュリティに対して力を入れているパリでも、場所によって「治安の良い・悪い」という違いがあります。
土地勘のない旅行者にとって、「治安に問題のない場所」「行くべきではない場所」を知っておくことはとても大切。
パリの地区と治安の詳細を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは「区別」で治安の悪い場所を紹介!
パリはセーヌ川沿いの「ルーヴル美術館」を起点として、時計回りに1区、2区、3区…と20区まで続きます。
パリの区の名付け方はグルグルと2巻き半しているので、「カタツムリ」と称されることもあります。
そして、これらの区はそれぞれ特徴があります。
昔から貴族が住むような高級住宅地から、多くの移民によって作り上げられた区まで、その特徴は様々です。
1〜20区までのすべての特徴を覚える必要なはないので、ここでは気を付けておきたい治安の悪い3つの区に絞って解説します。
18区
上の画像でいうところの、一番上に位置する場所です。
フランス映画や文学で有名なモンマルトルの丘や、大きく荘厳なサクレ・クール寺院、キャバレーの王様ムーラン・ルージュなど、パリの芸術文化と密接な関わりがある地域。
こうした観光地が密集している地域には、観光客を狙ったやひったくりやスリが多発するもの。
しかし、それは観光地であればどこも同じことが言えます。
18区の中でも、これらの観光地が密集した地域(モンマルトルの丘周辺)は、比較的安全な地域と言えます。
気を付けたいのは「モンマルトルの丘」の北に広がる地域です。
この地帯に入り込むと観光客の姿はほとんどなく、代わりに少し鬱蒼とした雰囲気になるのですぐにわかるはずです。
19区
上の画像で言うところの、右上の地域。
「ヴィレット公園」や「ヴィレットの川辺」など、パリに住む人たちの憩いの場にもなっている19区は、ホステルなど若者向け宿泊施設が多く点在しているので、宿泊先になる可能性が高い場所です。
しかし、この周辺には収入の低い層の人々が住む地域があるため、他の場所以上に観光客を狙ったスリが多発しているため危険です。
実際に、多くの日本人が路上での犯罪を目にしている地域でもあります。
また、犯罪が人目につきにくい場所では暴力事件も多発しているため、危険性はかなり高いです。
20区
上の画像で言うところの、一番右の地域。
「ベルヴィル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
20世紀アートの世界で盛んに使われた言葉ですが、パリの20区内にあるベルヴィル地区のような「頽廃的(道徳的にくずれて不健全なさま)でカオスな雰囲気を醸し出す」という意味です。
その通り、20区にはベルヴィルを中心としたパリ最大の中国人街があるため、様々な人種が混ざり合っている地域です。
様々な人種があると争いごとが多くなるのが世の常で、特に20区では「中国移民系のギャング」と「北アフリカ移民系のギャング」の抗争が後を絶ちません。
特に日本人は、見た目だけでは「ベルヴィルに多く住む中国移民系の人たち」と区別がつかないので、誤って襲撃に遭遇してしまう危険性があります。
十分に気を付けるようにしましょう。
しかしパリ最大の中華街というだけあり、安くて美味しい中華料理店が多くあるのも事実です。
特に「20区から東に延びる上り坂」を登ると危険な地域に入り込んでしまうので、20区に行く場合は『ベルヴィルから坂を登らない』と覚えておきましょう。
パリ内の「主要エリア別」の治安!
上で説明のとおり、18,19,20区は治安的に危険な区域ですので、特別必要が無ければ行くことをお勧めしません。
ここからは上記の区を除いた場所の、主要スポットと治安について紹介します。
ルーブル美術館周辺
「ルーブル美術館(1区にあります)」およびそこから西へのびる「チュイルリー庭園」「オランジュリー美術館」まで、パリという都市の中心部であるにもかかわらず、美しい空間が広がっています。
しかし、残念ながらこの一帯では路上でアクセサリーなどを不法で売っている行商人が多くいるため、そういう人たちにつかまらないようにしましょう。
特に向こうから危害を加えてくることはないので、行商人たちに特別警戒心を持つ必要はありません。
もっと気を付けなくてはいけないのがスリです。
特に「チュイルリー庭園」はベンチや芝生が広がっていて、旅行で歩き疲れた体を休めるのにちょうどいい場所なのですが、少し気を抜いた瞬間を狙ってバッグを盗んでいく不届き者がいるため気をつけましょう。
オペラ座周辺
パリには、
- 19世紀に作られた荘厳な「ガルニエ宮」
- 近代的な設計・設備が素晴らしい「オペラ・バスティーユ」
という2つのオペラ座があります。
これら2つの劇場周辺にも、特に演奏会直前になると観劇に来た人たちを狙ったスリが起きているので、気を付けるようにしましょう。
ノートルダム寺院、シテ島周辺
ここも他の観光地と同じようにスリが多発しています。
特にカフェなどの飲食店での置き引きが多いので、トイレに立つときに荷物を席に置いておかないようにするなど、常に自分の荷物を身のそばに置いておくようにしましょう。
マレ地区周辺
マレ地区は、パリの3,4区にあたります。
オシャレな古着屋や可愛い雑貨屋が並ぶ、パリの中でも人気の高い地区ですが、ここも例にもれず観光客を狙った事件が後を絶ちません。
また、飲み屋がとても多いので、週末の夜遅くなどは「酔っ払いの暴力沙汰」もあるので気をつけましょう。
以前は違法薬物の売買が横行していましたが、最近は取り締まりが強化されたおかげで薬物による事件は少なくなりました。
買い物をしたり、ちょっと一杯飲むにはうってつけの場所ですし、何よりパリのモードが一番よくわかる地区です。
そのため、観光としてマレ地区を訪れたいと思う人は多いはず。
マレ地区周辺に行くときはあまり遅い時間まで裏路地を歩かないように心がけましょう。
「危険な区」や「主要観光エリア内の危険な場所」を色々と挙げました。
ここで一旦まとめると…
- 18区
- 19区
- 20区
- ルーブル美術館周辺(観光客を狙ったスリなど)
- オペラ座周辺(観光客を狙ったスリなど)
- ノートルダム寺院、シテ島周辺(観光客を狙ったスリなど)
- マレ地区周辺(観光客を狙ったスリなど)
以上の通りとなります。
3つの区に関しては、不必要に立ち入る必要はありません。
後半の4つは、しっかりと注意していれば防げるものですので、「観光客の雰囲気」をあまり出さないように注意しましょう。
パリ観光で注意するべき17つのポイント!
少しでもトラブルに巻き込まれないようにするために、パリの旅行中に気を付けるべきマナーや、知っておくべき文化を紹介します。
「郷に入っては郷に従え」
トラブルを避ける以外にも、これをすることで「パリの人たちとぐっと距離が縮まるコツ」などもあるので、是非チェックしておいてください。
1.チップの概念にご注意を!
日本でチップを払うことはめったにありませんが、海外ではチップが必要だという話を耳にしたことがあると思います。
フランスも一応チップ文化のある国です。
「一応」と言ったのは、チップが絶対に必要な国ではないからです。
世界には基本給が法外に安い、もしくはゼロでチップが給料になっている、完全歩合給の職業が多くあります。
そうした国・職業についている人は、チップこそが収入のすべてになるので、チップの支払いが当然という認識があります。
しかし、フランスはどのような仕事でも「最低賃金」が保障されているので、基本的にチップを払う必要は無くなりました。
レストランでは置くことも…
しかし、今でも習慣的にレストランなどでサービスを受けた場合に、会計の10%程度のチップを置いて帰ります。
もちろんこれは義務ではありませんし、従業員もしっかり給料をもらっているので払う必要はありません。
サービスが大変満足できるものであった時や、そのレストランにまた来る可能性がある場合は、「次の来店時のサービスの向上を見込んでチップを置いて帰る」という投資的な選択肢があります。
2.飲酒の取り締まりにご注意を!
パリでは、日本の様に「お酒に酔いつぶれて道に座り込んだり寝てしまう人」はほとんどいません。
そのような状況は非常にみっともないことですし、スリなどの犯罪に遭う可能性も高くなるのでやめましょう。
そもそも「パリの屋外での飲酒」は規制強化の真っただ中にあります。
2018年に入ってから新たに、18区では
- 16時〜7時までの公共の場での飲酒
- 20時〜8時までのテイクアウト用のアルコール飲料の販売
が禁止されました。
このことから分かるように、パリでは区ごとに公共の場での飲酒の取り締まりが異なるのです。
他の区でも独自の公共の場での飲酒の取り締まりがあり、規制が無いのは現段階で13区、14区、15区の3つだけ。
このジャンルの取り締まりは、年々ものすごいスピードで変わっているます。
不要なトラブルを避けるためにも、パリでは屋外の公共の場所でお酒を飲むことは控えるようにしましょう。
3.喫煙について
フランスではあらゆる屋内の公共の場(レストラン、店舗、オフィス、美術館、劇場、公共交通機関等)での喫煙が禁止されています。
店内に分煙という仕組みもなく、屋内であれば(個人の家などの私的な空間でなければ)100%禁煙なので気をつけましょう。
屋内の喫煙が禁止されているため、屋外で喫煙する人がたくさんいますが、とてもマナーが悪く、吸い殻のポイ捨てが横行しています。
しかし「タバコのポイ捨て」は法律で禁止されており、68ユーロ(9000円弱)の罰金があるので気をつけましょう。
4.ATMのスキミングに気をつけよ!
残念ながらフランスでは、街中の
- ATM
- 自動券売機
のカード挿入口に取り付けられた、「小型機器によるスキミング被害」が増加しています。
こうした事件はフランス南部で多くの事例があるのですが、パリでも起きています。
パリの街中にはATMがいろいろなところにあり、路上に設置されているところもあります。
現金が足りなくなった時に便利なのですが、スキミングされるかもしれないリスクを考えると、「街頭に設置されているATM」でお金をおろすのは考えものです。
きちんと「銀行の中に設置してあるATM」でお金をおろすようにしましょう。
もちろん銀行内のATMは、深夜でも利用可能です。
また、フランスはカード文化なので百貨店から駅の売店まで、どこでも
- クレジットカード
- デビットカード
で支払いをすることができます。
こうした店舗でのカード利用でスキミング被害に遭うことはまずありません。
なるべく現金を使わないようにする工夫も大切です。
5.クレジットカードは持参しよう!
フランスに限らずですが、両替では必ず手数料が掛かってきます。
そのため、1枚はクレジットカードを持って行きましょう。
上のような「スキミング被害」も防げます。
VISAであればほとんどの国で使えますし、そもそもクレジットカードがなければ
- レンタカーなど、モノを借りるサービスが受けられない
- ホテルで高額なデポジット(保証金のようなもの)が必要となる
という不便さも…。
※デポジットとは「何かあったときのためのお金を預ける」ことであり、滞在中に何も問題がなければ、チェックアウト時に戻ってくるお金
また、クレジットカードには「海外旅行保険」が無料で付いてくるカードがあり、絶対に持っておくべきカードとしてエポスカードをオススメしています。
海外でケガや病気をした場合、「日本の健康保険」がきかないため高額な医療費を請求されます。
フランスは日本より医療費が高く、さらに10割負担になるためちょっとしたケガでも数万円は飛びますし、病気では300万円を超すことも…
「海外旅行保険」に毎度入るのでもかまいませんが、エポスカードは「入会費・年会費ともに無料」なので、持っておくだけで今後も間違いなく活躍するカードです。
数々のクレジットカードの中でも、海外旅行時に最もオススメのカードです。
また2019年8月より、2000円分のポイントがプレゼントされるキャンペーンも実施されているので、この点を見てもかなりおトクかと思います。
このキャンペーンは前触れなく終了することが多いため、検討されている方はお急ぎ下さい。
公式HP:エポスカード
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6.ホテルはパリ左岸がオススメ!
パリは中心をとおるセーヌ川を境にして、南を左岸、北を右岸と呼びます。
▼真ん中の川が『セーヌ川』▼
上でも説明しましたが、治安が悪いのは、主に「多くの観光名所が集まっている右岸(画像の上側)」です。
左岸はパリの人々が住む、いわゆる「住宅地」として人気のある地域。
つまり、パリの人から見て「治安の良い場所」ということになります。
ホテルの値段も、「超高級なホテル」もしくは「危険地域にある格安ホテル」しかない右岸に比べ、左岸の方が全体的に良心的な金額なので安心して宿泊先を探すことが可能。
また2016年春から、パリの「シャルル・ド・ゴール国際空港(日本からの飛行機が発着する空港)」から「パリ市内」へのタクシー料金が設定されました。
片道料金は人数・時間・荷物の量に関係なく、一律の料金設定となり、
- 空港→右岸が50ユーロ
- 空港→左岸が55ユーロ
5ユーロしか差がありません。
※1ユーロは130円ほどなので、おおよそ650円ほどの違い
かつては空港から左岸に行くまでは、時間帯によっては渋滞に巻き込まれて法外なタクシー運賃になることもありました。
しかし今ではそのような心配はありませんので、左岸のホテルに泊まるのが個人的なオススメです。
7.持ち歩くバッグや財布はどんなものがいい?
パリでは観光客を狙ったスリが多発しています。
そのため、狙われやすい「高級ブランドのバッグ・財布」などは、持ち歩かない方が賢明です。
「花の都」と呼ばれるパリでオシャレができないのは残念ですが、見た目の良いものを持つと、それだけで犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。
バッグは窃盗団にとって都合の良い目印です。
どうしてもハイブランドのものを持ち歩きたいときは、なるべく最短ルートで、タクシーを使って目的地へ行くと良いです。
また、財布は「カードや紙幣がたくさん入った財布」とは別に、日々の買い物で頻繁に使う小銭入れを用意しておくと便利。
便利なうえ、小銭だけであれば窃盗団に狙われることはありませんし、仮に盗まれたとしても被害を最小限に抑えることができます。
8.値段交渉は無いが、タクシー運賃にはご注意!
値段交渉については日本と同じと考えてください。
一般的な店舗・飲食店では、表示された価格から交渉によって値段が変わることはまずありません。
しかし、
- 蚤の市(フリーマーケットのようなもの)
- 露店
- 古本市
などでは、日本と同様に値段交渉をして売値を決めてもらうことが可能。
また値段交渉ではないのですが、上で紹介したように一律の料金設定になっているタクシーでも、観光客に対して値段をつり上げて請求してくる者がいます。
こうした場合は、毅然とした態度で正規の運賃を請求することが可能です。
9.公共トイレの有無について
パリでは近年、町中の路上に「公共トイレ」が次々と設置されています。
しかし、この路上の公共トイレは使う前に仕組みを知っておかなくてはなりません。
日本の公共トイレの様に、複数の人が一度に入れる建物のような設計ではなく、とても大きな個室がある感じの設計になっています。
つまり、一度に一人しか使うことができません。
そして、一人の人が使い終わると無人の状態で一旦扉が閉じ、床や便器を水で洗い流す「洗浄」が始まります。
トイレが今は空いてる状態なのか、誰か使っているのか、それとも洗浄中なのかは、外側のランプの色と説明書きで判断することができます。
すぐに入らないよう注意!
気を付けたいのが、前の人が使った後に連続して人が入ってしまうと、勝手に扉が閉じて中に人がいるにも関わらず洗浄が始まってしまいます。
洗浄のために一度閉じた扉は、洗浄が終わるまで開くことがありません。
間髪いれずに慌てて入らないよう、十分注意しましょう。
10.環境衛生
水質の違いこそあれど、現在のフランスは下水処理設備が格段に向上して、水道水を飲んでも細菌性の感染症(水あたり)をおこすことは滅多にありません。
しかし、気を付けたいのは肉や魚の生食文化です。
日本と異なり、もともと肉や魚は加熱して食べる食文化のあるフランスですが、近年の日本食ブームに伴い、肉や魚を十分に加熱しない調理法で提供するレストランが急増しています。
しっかりとした知識がないまま「見様見真似で調理された非加熱の食材」には、有害な寄生虫などが残っている可能性があります。
有名なところでは、ある種の生魚に寄生する「アニサキス」が、不完全な熱処理のままレストランで提供されるケース。
またフランスは、「トキソプラズマ」という原虫の、「国民の感染率」が世界で最も多い国の一つです。
トキソプラズマは、妊婦から胎児へと感染することで、重度の障害をもたらすことが知られている微生物です。
どちらも「不完全な熱処理が施された食品」によって感染する可能性が高いもの。
特に妊娠している方は、肉や魚の生食は避けるようにしてください。
11.人種差別につながる発言、行動に気を付けよ!
パリは多くの人種の人が生活している町です。
「ほとんどの人が日本人である」という、単一民族の意識が強い日本人からすると理解しづらいですが、パリには「微妙な人種の問題」が多く存在している現状があります。
「肌の色・顔つきの違い」で人を選んでると思われるような言動や、行動(例えば、特定の人をじろじろと見る、肌の色の違いでレジや窓口などを選ぶ、など)はしないようにしましょう。
反対にヨーロッパの人からすると、我々日本人を含むアジア人は、好奇の対象になることが時にあります。
悲しいことですが、度が過ぎて「侮蔑した態度」をとられることが無いわけではありません。
そういった場合も、トラブルを起こさないようにすることが大切ですので、あまり構わないようにするのが賢明です。
その他、特定の宗教に対する差別・性的マイノリティ―に対する差別もしない様に気をつけて下さい。
12.過度に派手な服装は控えよ!
古典的な忠言になりますが、特に女性には注意して欲しいこと。
それは、肌の露出の多い服装は極力控えるということです。
服のタイプや色合いにもよりますが、派手な色合いで肌の露出の多い服を着るということは、フランスではいまだに「売春に関わる人」という印象があります。
性的被害に遭う可能性が増すばかりか、レストランや劇場、または一般の商店であっても入店を拒否されることがあります。
以前、某日本人歌手の方がパリのカフェで「人種差別的な接客をされた」として話題になったことがあります。
しかし実際は、その場にふさわしくないような奇抜すぎる服装が災いして、店の奥に追いやられたと分析する人がほとんど。
パリはいまだに「クラシカルな社交ルール」が存在する町です。
夜のクラブなどで派手な服を着る時以外は、常識的な範囲で服を選ぶことで、無駄なトラブルを回避するようにしましょう。
13.ドアを開けて待つ習慣がある!
フランスでは前にドアを開けた人が、次の人が入るまでドアを開けて待つ習慣があります。
ドアを開けていなかったからといって、別に怒られるようなことはありませんが、マナーの一つとして知っておきましょう。
特に自分のすぐ後ろに次の人がいた時など、後ろの人は「ドアを支えてもらっていて当たり前」という認識で突っ込んでくることがあるので、気を付けてください。
14.信号に注意せよ!
「歩行者用横断歩道」の信号は無視して歩く人が多いです。
赤でも車が来ないようであれば、皆スイスイ渡ってしまいます。
逆に、特に夜間は車両側の信号が赤であっても、信号を無視して歩道を走り抜けていく危険な車が多く走っています。
赤でも青でも信号に頼らずに、横断歩道を渡るときはしっかりと自分の目で「車が来ないか」確認するようにしましょう。
15.「あいさつする文化」を知っておこう!
日本でもフランスでも、挨拶ひとつで人の印象は大きく変わるもの。
特にフランスでは「顔を合わせた時には必ず挨拶をするように」と、小さい時から教育されています。
スーパーや銀行の窓口で自分の番が回ってきたときに挨拶をするのはもちろんのこと、面白いところでは「病院の待合室」に入った時も『ボンジュール』と挨拶します。
とは言え、慣れない海外で自分から挨拶をするのは勇気が必要ですよね。
基本的には周りの人を観察して、みんなが挨拶しているようなら挨拶をすると良いです。
また、挨拶をしない人は不躾な人だと思われ、目に見えてサービスの対応が悪くなることがあります。
挨拶をしっかりすることで、こちらも相手も気分が良くなるのがパリの文化です。
「こんにちは」と同時に「ありがとう」を言うのも常識ですので、可能な限り自分から率先して言うようにしましょう。
16.話しているときは相手の目を見よう!
日本では、話すときに相手の目を見続けると、相手に対して高圧的で良くないとされることがあります。
しかしフランスでは、話をしているときは基本的に相手の目を見ているのが普通です。
逆に目を見ないで話をすると、「何かこの人、やましい事でも考えているのかな?」と変な疑りを持たれる原因にもなります。
フランス人たちの意見によると、特に日本人は別れの際に、相手の目を見ないように伏し目がちにしたまま別れるのだそうです。
こうした態度は相手に「あれ、何か失礼なことしたかな?」と不安感をあおり、人間関係にも影響を与えかねません。
話をしているときは最後までしっかりと相手の目を見て話すようにしましょう。
17.電気プラグと電圧に要注意!
日本とフランスとでは、「電圧・プラグの形」ともに異なります。
プラグの違い!
日本のコンセントの電化製品は、そのままではコンセントに挿すことすらできません。
そのため、コンセントの形を変える「変換プラグ」が必要になります。
フランスで使えるものはC型とSE型の2種類ですが、これから用意するのであれば、ヨーロッパでメジャーなC型を買いましょう。
C型ならどこでも使うことができますが、SE型では使えないところもあります。
電圧の違い!
フランスは日本と比べて強い電圧で電気が流れています。
※日本は100ボルト、フランスをはじめとするヨーロッパ諸国は240ボルト
日本の電圧にしか対応していない電化製品に、フランスの強い電流を流したらどうなるか…想像ができると思います。
キャパオーバーの電流を流すと、電化製品はすぐに壊れます。
その場合、フランスの電流を弱めるための「変圧器」という機械を介して、日本製の電化製品に電気を流さなくてはなりません。
上で紹介したコンセントの形状を変える「変換プラグ」には、変圧の機能は備わっていないので要注意。
私が実際に使っているオススメ商品は、以下のもの。
この商品が優れている点は、
- 5個のプラグが付いており、世界240ヶ国で使える。
- 入力電圧は260Vまで耐えれるため、電圧の高いオーストラリア(240V)であっても耐えられる。
- USBポートも付いており、わざわざスマホの充電器が必要ない。
という3点であり、これを購入してから海外で困ったことはありません。最強です。
変圧器が不要なものも!
現在流通しているほとんどの「スマホ・タブレット」「パソコンの充電・電源に使うプラグ」は、フランスの強い電流にも対応しています。
お手持ちの電化製品がフランスの電圧に対応しているかどうか調べるには、アダプタ部分に書かれている表示を見ます。
100V(ボルト)としか書かれていなければ、その電化製品は日本の電流にしか対応していません。
フランスで使用する際には、「変圧器」を介さなくてはいけない製品です。
「100V-240V」と書かれていれば、それはフランスの電圧にも対応しているため、変圧は不要。
変圧器は「預け荷物」に入れよ!
ちなみに変圧器は一般的に重たい装置で、蓄電池やモーターのような見た目をしています。
そのため、空港のセキュリティーチェックの際に変圧器を「手荷物」に入れていると、爆発物か何かと間違われて押収されてしまうことがあります。
変圧器は可能であれば預け荷物の方に入れるようにして、やむを得ず手荷物に入れる際は、変圧器は英語で「トランスフォーマー」というので、しっかりと説明できるようにしておきましょう。
過去にパリで起きた事件!
最後に、過去にパリで起きた大きな事件について、簡単に紹介します。
過度に不安がる必要ありませんが、「このような事件が起きる可能性もありますよ」という意味で、知っておくと良いでしょう。
※直近4年以内に「パリ」で起きた主な事件をまとめると、次のようになります。
- 2015年1月
⇒イスラム過激派による新聞社襲撃事件
- 2015年11月
⇒パリ同時多発テロ
- 2017年2月
⇒パリ市内のルーヴル美術館にて刃物を持った男の襲撃事件
- 2017年3月
⇒オルリー空港にて兵士への襲撃事件
- 2017年4月
⇒パリ市内のシャンゼリゼ通りにて銃撃事件
- 2017年6月
⇒ノートルダム寺院でにてハンマーを用いた襲撃事件
- 2017年6月
⇒シャンゼリゼ通りにて憲兵隊に車が突入
- 2018年9月
⇒19区におけるナイフ襲撃事件
こうして羅列すると、世間を騒がせた事件がパリで起こっていたことが改めてわかります。
フランスに旅行に来る際に、これらの事件に自分が巻き込まれないか心配に思う方は多いと思います。
しかし、少々乱暴に言ってしまうと、これはパリに限ったことではなく、どこの国・都市にいても起きかねない事件の数々です。
テロや事件が起きる確率がゼロの国はありません。
私たちの住んでいる日本も同じです。
また事件のほとんどは、上で紹介したような「行くことをお勧めしない地区」であったり、夜遅くの出来事だったりします。
夜間、遅くなってからの不要不急の外出をなるべく避けていれば、一般的な観光であれば問題なく滞在することができますよ。
なおテロなどに関する情報は、あらかじめ以下のサイトで確認しておくと良いでしょう。
まとめ!
フランス・パリの治安や過去の事件、観光時の注意点を説明しました。
注意すべきエリアを除けば、決して「治安の悪い国」ではありません。
ただし『観光客=お金を持っている』という印象から、スリやぼったくりのターゲットになりやすいです。
ここで挙げた注意点に留意し、楽しいフランス・パリ旅行にしましょう!
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